見出し画像

雑談力? 〜雑談にチカラって必要なの?〜

雑談って、難しいことなの?

私の夫はインテリアにこだわりがあり、モデルルームレベルで状態をキープすることを要求されていたため、子どもが幼かった数年間は
「住所は公園」
っていうくらい、外に出ずっぱりでした。

大抵の人にとっては帰宅してからフゥ〜〜と脱力するのでしょうが、お菓子をばらまかれたり牛乳をこぼされたりしたら、その後片付けをしている間にまた新たないたずらをされるかと思うと、外に出た方がフゥ〜〜と思えた日々でした。

あ、今は違いますよ。
今は家が好きすぎて、徒歩圏内の用事以外はずっと家でも過ごせるくらいです^^

それで、その時も最近までもあまり深く考えてなかったんですが、公園遊びでも児童館遊びでも、子どもから目が離せないから大変なのはもちろんなのですが、世の子育て親は出先でなにが疲れるかって、
「他の大人との関わりに気を使って疲れる人が多い」
ということに気が付きました。

最近やたらと
「雑談力」
とか
「コミュニケーション力」
という単語が目に入りまして。

雑談って、スキルのいるものなの?!」
人と話すことにハードルを感じている人も少なからずいるんだと、新たな視点の発見でした。
意識していなかったというのは、おそらく自分の中で雑談というのは課題じゃなかったんですね。

毎日外に出ずっぱりということは、毎日知り合いでも知らない人とでも会話をしていたということです。
それを苦に思っていなかったということは、自分は割と雑談力が高いのかもしれない?!と思いまして。

自分でそんなこと言うなんてちょっとおいおいと思ってしまうのですが^^;
本日は自分がどういう風に人と話していたのか、会話が苦にならない理由を考えてみようと思います。

子供を介してはじめまして

入園前は、毎日必ず顔を合わせる友達はいないことが多いです。
しかし特に男の子は家の中だけだとエネルギーを発散しきれないので外で遊ばせることになります。

息子のことは可愛いですが、ずーっと相手をするのは疲れます。笑
そんな時に、同じ熱量で遊べそうな息子と同年代の男の子を見つけると、なんとか2人を遊ばせたいと思うわけです。
「なにしてるのー」
と子ども同士で会話が始まると、あとは放っておいても飽きるまで一緒に遊んでくれます。

そうすると、親同士ではじめましての会話が始まります。
子どもとかペットを介してだと共通の話題があるのでそれほど会話に困ることはないと思いますが、子どもという共通点があっても、会話が続かない場合も結構あるようです。
(純粋に会話があまり好きではない人もいるでしょうし)

私の場合は単純に好奇心が強いので、人と話すことも苦ではありませんでした。
1日の大半を子どもと過ごしているので、大人との会話に飢えているの正直ありましたが。笑

「お母さん」という共通項を超えて話をすると、お仕事だったり過去のことだったり、
「えー?!?!」
と思わず食いついてしまいそうな経験を持っている方って結構いるんですよね。
そういうお話を聞くのが面白くて。

例えば旦那さんがロシア人というママは、ロシアでひよこの性別の仕分けをしていたんだそう。
普通に生活していて、ひよこ鑑定士に出会えます?!笑
ユニークな経験をされていたと思いますが、彼女は当時を振り返り、生活に変わり映えがなく時間ばかりが過ぎていって、適齢期も過ぎ焦っていたそう。
コンビニで店番をしていた10歳ほど年下のロシア人を逆ナンしたのが現在の旦那さんとのこと。
なんでもなさそうに淡々と話しているんですけど、ツッコミどころ、確認したいところが満載じゃないですか?笑

とりあえず子どもをもうけて脳内ホルモン?のミッションコンプリートしたものの、一緒に日本に帰国したら言葉の壁で旦那さんは仕事が見つからず。
実のお母さんとの関係もこじらせてしまっているようで、
「ため息ばかりの毎日だよ〜」
とこぼしていました。

一連の会話は会った初日に交わしたものです。
お互い子どもがいるからなんとなく安心できる相手と思えるからか、知らない人だからむしろ本音が言いやすいのか、私が聞くから仕方なく答えてくれているのか。笑


あんまり身構えない

「何を話そう?」
って、考えてしまうと
「あれを聞こうか。あ、やっぱり、、」
「いやでもこんなのわざわざ話すまでもないよな」
と、脳内で自分と対話している間に沈黙時間も更新していってますます口火を開くハードルがあがっていく気がします。

仕事でうまくプレゼンしないといけないような場合は確かに緊張もしますが、雑談の意味を調べると「とりとめのない話を気楽に話すこと」なんですって。

何を話したっていいんですね。

仕事なら貴重な時間を頂戴しているので、理路整然とわかりやすい説明を求められますが、雑談で「あなたの話から得られたものは何もない!」って怒る人なんていません。笑


身勝手くらいでいい?!

どうせ相手も私の話に何か期待しているわけでもないので、
「今来る途中でこんなことがあったんですよ」
とか
「昨日久々にお菓子作ったんですよ」
とか、頭に浮かんだことを話してしまいます。

「相手の好む話題は?」
「今日どんな気分なんだろう?」
なんて考え出すと一言目のハードルが上がってしまいますが、そんなの必要ないです。
そんなのは話していくうちに、
「あ、この話題はあんまり好きじゃなさそう」
と感じることもあれば、
「え、まさかの展開!」
と、意外な一面を知って盛り上がることも。

でも最初の会話のとっかかりは、相手の反応は気にせず、自分が思いつくままにリラックスして話してみることが大切かなと思います。

自分のことを話す

警戒心があると雑談とはいえあんまり自己開示できないという人もいると思います。
小学校のPTA役員をしていた頃はたくさんの委員さんとお話する機会も多かったのですが、会議が始まるまで朗らかに雑談している人もいれば目をしばたかせて作り笑いをしている人もいます。
雑談は絶対に必要なものではないけれど、緊張をほぐしていい関係性を作るのにはとても大切なものだと思います。

話すのが苦手な人はその人のペースでいいと思います。
別に話さなくたっていいんですから^^
話す機会がある時は、私が勝手に自分の話や委員の仕事への感謝などを伝えています。

その時は
「いやそんな、、」
とか、
「あ、そうなんですね。ハハ」
という反応でも、警戒心はぐんと下がるみたいで、回を重ねるたびに少しずつ距離が縮まるのを感じます。

返事は期待せず、笑顔で
「おしゃべりたのしかったです♪」
という旨を伝えて話を終えたらいいんじゃないかと思います。


興味を持って質問する

これは、
「そうしなきゃいけない」
と思うとなかなかできることではないのかもしれませんが、これこそが私が心から行っていて、雑談が得意?な理由なのかなと思っています。

人は加齢と共に感動が少なくなって、物事への興味関心も薄れていくと聞きますが、わたしの場合は当てはまらないようで。
知らないことを知るのが大好きなんです。

「うちは朝ごはん固定なんです」
と聞けば、
「何をきっかけに固定されたの?
パン?ご飯??」
って知りたくなっちゃう。笑

「出身は北海道で」
と聞けば、
「お赤飯って本当に甘いの?」
昔テレビで見た雑学を、ここぞとばかりに答えあわせしたくなります。

その回答に
「へぇ〜!」
と驚きながら更に質問してしまう。

自分の引き出しになかった新しい常識を知ることがすっごく興味深くて。
多分その前のめりな気持ちが伝わって、答える方も自分の詳しいことだから色々と教えてくれて、話が弾むのかなと。

公園でもPTAでも、親という属性しか見えていないと話が広がらなくても、一人の人間として興味を持って質問してみると、映画を観るのと同じくらいの驚きや感動があったりします。
(大袈裟でしょうか笑。でも本当にそう思います)

終わりよければすべてよし

もうひとつ大切だと思っているのは会話のおわり

途中すっごく話が盛り上がっても、
「あー、どうしよう。最後なんて言って立ち去ろう」
という空気が漂うと、ちょっと気まずい終わり方になってしまいます。

会話って必ず山みたいに、盛り上がった後にはまた麓に戻るように一旦落ち着く時があります。
そういうタイミングで
「本当に面白かったです。今度またぜひ続き聞かせてください!」
と前向きに会話の終了を匂わせられると、良い余韻のまま雑談を終了できます。

一期一会

人間気分やテンションもあるので人と話したくない時もあるでしょうが、何十億人と人間がいるこの世界で1対1で話ができる人なんて限られています。
せっかく得られた雑談タイムなら、相手に興味を持って集中した方がお互いにとっても有意義な時間になると思うんです。
「その時の雑談を全力でたのしめ!」
こんな言い方だと力んでリラックスできませんけど。笑

自分に興味を持って色々質問してくれる人を嫌いになったりしません。
「相手に興味を持って質問」
したら、相手も嫌な気にはならないでしょう。

雑談はどこでも出来ます。
「どの人もみんなご近所さん」
みたいな感覚で話してみると、相手もつられて同じテンションになるものなんですよね、不思議と。
話した人の数だけ、話の深さだけ、自分の器も広がる気がします。

以前子どもを抱っこしてチョコレート購入の列に並んでいた前後の女性2人と、待ち時間の雑談をきっかけに購入後にスタバでお茶したこともありました。
年齢も仕事もバラバラな3人で、普通に生活していたら到底共通点はないんですが。
周りにはいないタイプの人たちの人生観を聞けて、その日は1日高揚感がありました。
これぞ一期一会って感じですよね。笑


かつて、「今夜が山」と医師から告げられたのに、子ども食事、入浴、寝かしつけまで終えてようやく夫から親の元に行くことを許されました。
そんな、結構ひどい監視下にあった私の心がギリギリ崩壊しなかったのは、日常的に公園で森林浴と雑談をしていたからだと思います。

雑談は楽しいので、みんなもっともっと、くだらない話を色んな人としたらいいのにって思います。
個人的には、健康にいいと言われている睡眠とか散歩と同じくらい、気持ちをハッピーにしてくれるものだと思っています。
しかもタダ!!笑
なんなら高いだけの化粧品より、表情筋も使うからアンチエイジングにも効果的かも?!
(効果のほどはわかりませんが笑)

これをお読み頂いて少しでも雑談したい気になって頂けたら、次に目があった人に?!ぜひ話しかけてみましょう〜😁

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?