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読書メモ《このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法》北野唯我 ダイヤモンド社

転職する際の参考に、と思って手に取った本ですが
働き方、生き方について考えることが出来る内容。
なので、転職を考えていない人にもオススメの本です。

しかも、物語の形式で書かれているので、とっても読みやすい!
私は電車での移動時間90分と自宅の2時間くらいで読了しました。
途中メモしておいた覚えておきたい内容を記録しておきます。

1. 会社を選ぶときに大事なこと3つ

 ・マーケットバリュー(伸びるマーケット)
 ・働きやすさ
 ・活躍の可能性

仕事にはライフサイクルがある。
ニッチな状態から、同じ仕事をする人間(会社)が増え
ついには代替可能な仕事となり、人がやらなくてもいい状態になる。
つまり、人が仕事を失う。
飽和状態のマーケットを選択しても、需要がない。
伸びるマーケットの見つけ方は、以下2点に注目するとよい。

・複数のベンチャーが参入し各社がのびているサービス
・既存業界の非効率をつくロジック

自分が活躍できるか、可能性を考えるのも大事。
転職先では、どんな人が評価され、どんな活躍をしているか?
それを聞いて、自分の能力で活躍できるか。

2. 仕事を楽しむために必要なこと

 「やりたいこと」より「どうありたいか」を目的とする。

好きなこと、心からやりたいことを見つけられる人間はごくわずか。
やりたいことよりも、どうありたいか「to be」を仕事の目的とすればいい。

仕事を楽しむために、「to be」型の人にとって大事なのは、
自分の実力をある程度発揮でき、緊張と緩和のバランスが心地よい状態。
つまり、

・自分のマーケットバリューがある程度あること
・求められるパフォーマンスと自分のマーケットバリューがある程度つりあっていること
・自分に対する嘘を最小化すること。

自分に対する嘘とは、例えば、内心では価値がないと思っている商品でも
営業して売る、というようなこと。
自分の能力を発揮できて、どんなに活躍できたとしても
自分のことを好きになれなければ、心が死んでいく。

3. 得意なことの見つけ方

得意なこととは…
・他人から上手だといわれるが、自分ではピンとこないこと。
・普段の仕事の中でストレスを感じずできること。

コモディティ(いくらでも替えがきく存在)から脱却するために
得意なことを見つける。

得意なことは、自分では当たり前にやっていることなので、
他人から「すごいね」といわれても、「え?どこが?」と思っちゃう。

「得意なこと」を「好きなこと」に近づけていき、
「好きなこと」から自分のラベル(キャッチコピー)をつける。
例えば、「プロジェクトのリスク掃除人」とか。
そのラベルを自分の目的にすると、
やるべきこと、仕事を選ぶ基準が見えてくる。

4. 感想・まとめ

転職が怖いのは「捨てることを伴う意志決定」だから。

本書を読んで、すとんと心に落ちた言葉です。
確かに転職は怖い。なかなか踏み出せない。
さすがに4~5度目となると「失うより得るものが多い」って前向きに思えるようになりましたが、初めてのときは不安だらけでした。

そんな納得や共感から始まって、読み進められる本です。
「転職について」というより「どう働くか」を教えてくれる本。
仕事で悩んでいる方々にぜひ読んでいただきたいです。


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