後編は、現在についてをお送りします。

シンプルに肥えた

キックボクシングジムを辞めてからしばらくは、その時の筋肉が落ちて行ったのか、ただただ体重が減り、一見すると太ったということもなかったのですが（むしろ華奢になった）、転機は3年と半年前、今のパートナーと付き合い出した頃に遡ります。

それまでもお酒は大好きだったんですが、彼と出会ったのもBARということで、週2-3で会うたびにお酒を飲むようになりました。頻度も増えたし量も増えた。それに、どちらかというと「寿司！」「焼肉！」という人なので、摂取カロリーも大幅に増えたと思います。

そんなこんなで2年も経つと、シンプルに肥りました。身長があるのともともとの骨格がしっかり気味なので、なんとなく見過ごしてしまいがちなんだけど、どうやら肥った。

しばらく体重を測るようなこともしていなかったのですが、おそるおそる久しぶりに体重計に乗った時には4kgほど増えていました。しかも筋肉は落ちたので、脂肪で4kg増えてるわけです。怖すぎる。

それに加えての加齢。ちょっと前までの、少しがんばればどうにかなっていたというようにはいきません。このタイミングでフィットネスに通い始めるのですが、前編で書いたように続かず放置。

キックボクシングがやりたい

やっぱりキックは楽しかったし、あれなら続くのになぁと思いながらも、ちょっと怖かったのは怪我。

実は前回のキックを辞めた直後に転職、そして1年前に再度転職しているのですが、その間にだいぶ仕事が充実して、気づいたら以前よりもだいぶ責任がある立場に変わっていたんです。

以前のジムではスパーリングで肋骨を骨折したなんていうこともあったし、怪我とまではいかないまでも、例えば翌日に腕がプルプルしてタイピングもろくにできないとかそういうことは結構ありました。
アドレナリンがめっちゃ出るので、よくも悪くもやってる間にセーブが効かないのが格闘技。

あと、ちょっと歳とって変わったこととしては、不用意に格闘技系のジムに来ている男性と絡みたくないなーということ。もう若くもないので大丈夫かもしれませんが以前のジムではなんというかこう、男女間のトラブルが結構あったような気がします（以前のジムでも9割の人は問題ない良い方ばかりでしたが）

あーだこーだとやらない理由はたくさんあって、やりたいと言いながらもしばらくの間決めきれずにいました。

良い妥協

それでも、コロナ休会のどさくさに紛れてフィットネスジムを退会した時には、キックをもう一度やるかなんか違うのやるか、ちゃんと考えようと思っていました。リモート生活に突入したことでの運動不足は腰痛とかも含めて深刻でしたし。

そして、初心に返って何なら続けられるのかみたいなことを考えてみました。
こういう思考がまとまらない時って、避けてる思考にこそ答えがあったりします。答えになる部分を避けてるから答えがでないんです。

この時何を避けていたかというと、ボクササイズというものの存在。

安全にやれて男性との絡みは多くないという条件で言えば、がっつり条件に合致していて、どこかで頭の中にあったとは思うんです。でも、なんとなくキックボクシングをやっていたという経験が邪魔をして、邪道？半端？生ぬるい？みたいなイメージを持っていたので選択肢から排除していました。

特に、MONSTERをはじめとする暗闇エクササイズについては興味があったのに、こちらも食わず嫌いなんですが、私のような隠のものには空気が合わないのではと思っていました。
Apple watchの流行り出しと同時にこれみよがしにつけてくる実父のマインドが羨ましい。そのDNAは私に継がれなかったのでしょうか。

しかし、考えた末にここを直視しようとなり、リサーチしてみるとなかなか良い気がしてきました。そして、気持ちが高まったその日に体験クラスに行ってみたのでした。

最高の体験クラスだった

ちょっと話は変わりますが、私はこの「気持ちの高まり待ち」というのを良くやります。機を読むというのか、波を待つというのか、正しく気持ちが高まる状態を待って動くと正解がある、というのを経験則で感じています。ピースがひとつでも欠けているとうまく乗れない。そんなことを思います。
MITTNESSの体験クラスはまさにそんな、波がきたタイミングでパッと行くことができました。

これは行ってみてわかったことですが、ボクシングがボクササイズに変わると、まずオーソドックスとサウスポー、どちらのスタンスでもやるので、勝手が全然違います。
その上、はじめは全く音楽も聴けていないし、トレーナーのリードがどんなタイミングで来るのかもよくわかってないので、同じように動くのでやっとでした。

それでも、はじまってしまえば45分間ずっと楽しくて、久しぶりにミットを打つ感覚も嬉しくて、あっという間の45分。よくも悪くも別物であって、これはこれでうまいこと向上心に繋がるということも感じました。

そして終了後、ダメ押しをされるまでもなく入会。

選定の決め手

実は、今回選んだMITTNESSは、単なるボクササイズではなくて、キックボクササイズです。そして暗闇でのキックボクササイズです。
ボクシングだけじゃなくてキックがあるというのが私には結構重要でした。

以前のジムでは、時折ボクシングだけでスパーする、ということがありましたが、これだと体力切れを気にしないで動くことができました。競技としても、ボクシングは10ラウンドありますが、キックボクシングは3ラウンド。足を持ち上げる動作が追加されると、それだけ負荷が強いということです。
それは、キックボクシングの選手の体型を見てもわかります。バランスがとてもいい。

前述した選択肢からの除外の要因のひとつでもありました。しかし、キックがあるぞということが検索してわかったので気持ちが高まるに至ったのでした。

さらにいうと、良くフィットネスの中のクラスなどでボクササイズをやっているといケースがあるのですが、この場合はシャドーと同じ感じで宙を打って蹴ります。でも、実際にサンドバックという手応えがあるのとないのとでもまた強度が全然違います。

MITTNESSは、サンドバックを実際に打つ（打たないクラスもあるけど）というところもポイントでした。

その他の条件面

まず、場所について。ありそうでいて先述した細かいディティールを加味するとMITTNESS以外に選択肢がなかったのですが、展開店舗もまだ多くはなく、中でも行きやすいところでいうと渋谷店でした。
目の前の電車に乗り換えるだけの簡単な乗り換えが1回あってトータル30分かからないくらい。

これはちょっとボトルネックだったのですが、楽しかったら家から近くなくても続けるだろうという読みは当たっていました。

次にコスト面ですが、15,800円と24時間フィットネスやその前のキックボクシングジムが10,000円を切っていたことを考えるとやや高いことも気にはなっていました。しかし、何より頻度高く通えれば行かないよりコスパはいい。月に2回しか行かない（というか行かない月も多かった）のであればドブに捨ててるようなものなので、それであればちょっと高かろうが楽しく続けられることが正解です。

付け加えると、シャワールームの充実。アメニティ類完備。バスタオルとフェイスタオルは毎回レンタルできる。ドライヤーがまさかのダイソン。この辺を考えると、別に高くないかなーと思いました。

あと、トレーナーさんは男性もいますが、会員さんは女性だけ。気が楽なことも私の条件に合っていました。空間がそもそもきれいだったし。

そして最後に一番重要な、予約の取りやすさ。
予約が取れないとか、行きたいクラスのタイミングが合わないとか、その辺はかなり気になっていました。聞いてみると、予約が取れないことがないように会員数を限定しているので場所によっては入会待ちもあるとのこと。

webで簡単に予約してキャンセルも簡単です。2回先まで予約が取れて、その次は消化してからとる、という感じなので、十分に予定が調整できます。現在週4で行っていてもこの辺を不自由に感じたことはあまりありません。

ちなみにプログラムの作り方が絶妙だなぁと感じています。
1日に7-8クラスあるのですが、種類としては常時4-5種類しかなく、仕事後の時間にいける2クラスくらいの枠も、曜日によってそれぞれなので、土日も含めれば行きたいクラスには余裕で行けます。専門店ならでは。
最終は20:45からということで、結構余裕を持って通うことができるのも重宝するポイント。

大満足でただいま6ヶ月継続中

そんなわけで楽しくつづけて6ヶ月。毎回楽しくて笑顔でスタジオを後にしています。
またレポートは別途まとめたいのですが、2月からは頻度をあげたこともあって、体重は4kg減。ウエストははじめに測ってなかったんですが、それよりも前の数字を思い出すと最低でも3cmは減っています。

入会時には目標週2回とか言っていて、1月まではそんなペースだったんですが、2月からは週4でクラスも3-4種類を使い分けて自分なりにプログラムを組んでいます。

ここでも波を待つというか、はじめの4ヵ月無理せずやっていたのが2月にエンジンかけたところでうまく活きていたと思っています。

ジムは選んだ時点で勝敗が決まっている

持論ですが、ここまで振り返って改めて思うのは、運動を始めようと思った時、選定で成功率がほぼ決まるなぁということ。

私の場合はこんな感じでしたが、皆さんはいかがでしょうか。
なんとなく立地や値段が優先されると思うのですが、継続することのウェイトは大きいので、ぜひご自身の性格や思考パターン、行動パターンなども加味して選んでもらいたいなぁと思います。

次は毎週の頻度と内容、そしてどんな感じで体が変化していっているか。この辺をまとめたいと思います。