akari

reif7732@gmail.com

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最近の記事

親ガチャ子ガチャ

養老孟司先生の「ものがわかるということ」では、「都市化した現代社会においては、社会的経済的な価値のないものは「ないもの」として扱われる。だから子供でさえも、将来の社会的価値が予測不可能であるということから、幼児期というのは必要悪になってしまっている。」と述べられている。 親ガチャという言葉は、本来虐待やネグレクトなどを受けた子どもの親に向かってハズレだというためのものだと私は認識しているのだが、現在ではもはや一般に当たり前の言葉として浸透し、より軽く浅い次元で親ガチャという言

    • 「苦しんでいる時がぁ、一番生を実感するぅ」という話

      人間、労働にしろ学業にしろ、何かに取り組みながら疲れとか辛さとかを感じている時初めて自分が"生きている"感を得られるのであって、辛さからひたすら逃げる選択肢をとってきた人間は、だんだんその生を実感する瞬間を失っていくのだと思う。そういう人間は失敗の経験がない、あるいは少ないから、より失敗や苦痛に対する恐れを増幅していく。こういう悪循環の下に、生を実感する瞬間を失っていく類の人間は、自分が生きる現実の生活に「現実感」を感じなくなっていく。そこで人々は他人の幸せや豊かさに理想の現

      • 何に悩んでいるのかわからないということ

        2022年の冬ごろから、私の心身は明らかにおかしかった。大学の授業は全く頭に入ってこない、配布される資料や本の文字を読もうとしても目が滑るだけで読み終わったと思っても内容をほとんど覚えていない。夜中、眠気はあっても眠ることができない。もちろん朝も起きられないし、起きられたとしても体を動かす気力がない。毎日頭が痛いし、微妙な気持ち悪さが、常に喉元から胃にかけて燻っている。 なんとか思い立って、大学に設置された相談所を頼るも、自分が何に悩んでいて、何を話したいのかもわからない。け

        • 「生きづらさ」に巣食う「若さ」という蠱毒 2023/12/13

           X(旧Twitter)でこんな投稿を見つけた。 「生きづらい…」 「私は精神疾患?発達障害?…いやただ怠惰なだけの健常者だよね…(泣)」    COVID-19のパンデミックを乗り越えたかと思いきや、ウクライナ・ロシア間の紛争が始まり、ここ数日ではイスラム原理主義過激派によるイスラエルに対する越境テロが行われ、双方多数の死者を出しており、緊張感を緩めることのない世界情勢が続いている。  一方の日本国内では少子高齢化をはじめとして、経済の不況や某男性アイドル事務所の大規模性犯

        親ガチャ子ガチャ