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♡­­--開幕­­--♡

何かを始める時
始まりの瞬間に幕を開けてるのは
きっと終わりの幕の準備が
されているの…

みんなが言う
『始まりの瞬間は終わりの始まり』
ってのは本当みたい。

私の好きな小説に
「永遠など無くて瞬間しかない」って言葉を見た時から
ずっとずっと頭の脳味噌に
こびれついている

永遠なんてないのにね、
ちっとも無いのにね、
永遠とか、ずっとって
甘い甘い密のようだね

私が幕を開けた瞬間には
もう甘い蜜を吸う事に
虜になっていて泥沼に
ハマってしまっている

ここからどう抜け出そうか
足元をバタついても
またハマっていくだけ

こんなはずじゃなかったのに

予感がするの
このまま溺れていくだけで
抜け出せなくてそのまま
エンドロールをただ一人ぽっちで
見つめることしか出来なくて
隣には一緒に創り上げてきた君がいるはずだったのに君は


君は罠を仕掛けた当人で

君と一緒にこのストーリーを
隣で見ているだけで
甘いストーリーを
創っていけると思ってた

違うのね
君の右手にはもう蜜が
残ってなくて隠し持ってるナイフ
君の左手には幕を降ろす用意が
もう終わりなのかもね。


私の前でストーリーの幕が
降りるの…
薄れかけていく視界はずっとピンク色なままなのに
君だけ長細い真っ黒いスレンダーマンみたいになってぼやけていく

私も君に甘い蜜を
身体中に染み込ませて
罠をかけて抜けない足元に

「Кчерту」

君の隠してたナイフで切り刻むの。
だからまだ終わらないで。お願いだよ。

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