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猫ちゃんとの暮らし 序章

 2021年の5月、3匹の猫がうちの庭に訪れました。
 2020年の秋頃から家の近くによく来ていたルカが産み落とした子たちです。ラオ、リオ、ルオと名付けました。
 こうして猫ちゃんたちと私たち家族の生活が始まりました。
 早くも2年が経過したのですが、だんだんいつ何があったか忘れていきます。そこで備忘を兼ねて猫について少しずつ書くことにしました。
 今回は、猫に出会うまでを書いたので、主に私側の話です。

 🍄 2019年の出来事 ー療養
 ちょうど私は2019年の夏ころから非常に重い頸椎ヘルニアを発症して、お仕事を最小限にして自宅で療養、そして2020年に入るとコロナで、さらに巣籠り生活になっていたのでした。
 ヘルニアは2011年冬くらいから画像所見があり、3.11を体験してすべてが吹っ飛び、それまで以上に多忙となって、そのままにしてしまっていましたが、悪化していたのです。
 それまではNGOの仕事で全く休む暇もなくパソコンを使いっぱなし、しかし、2019年7月にいよいよ、腕も指もしびれてしまってパソコンに入力ができなくなり、夏休みにベトナムに行って休んでいても、治りませんでした。
 そもそも斜め下を向くことで激痛やしびれが起きるため、仕事が困難になってしまいました。
 長い間、PC入力作業は一切できず、音声入力で仕事をすることになりました。音声入力には正直、とても救われました。この記事も、音声入力で書いたのを覚えてます(この記事にあるように、常に深刻な日本の人権状況は、私にとっての大きなストレスでした)。

 当時のメールなどを見ると、あまりに多方面で日々刻々とストレスにさらされていて、読み返して後で「これは想像を絶する」と驚愕した覚えがあります(そんななか、発症前も発症後も、NGOの関係者の皆様に多大なご負担をおかけすることになり、申し訳なく思います)。
 ストレスの一つは皆さんに支援していただいた以下の裁判ですが、同等のストレス源が30個くらいあったというような感じだったかもしれません。

 ヘルニアに起因する諸症状は夏に療養を開始したのにすぐには収まらず、手術を検討したものの手術の後遺症も怖く、結果的に様々な療法を試して2019年7月末から2020年3月くらいまで続きました(その間、様々な医師や理学療養師の方々にお世話になり、心より御礼申し上げます)。

 そのころ書いたのはこちらですね。

🍄 2020年の出来事ーコロナと研究
 
 ところが、2020年が明けて早々に、コロナ感染拡大、コロナ下の生活に入ってしまいます。そして、2020年4月に入ってからは大学院で研究生活にはいります。

   これはヘルニアの症状と矛盾しているように見えますが、そうではないんですね。健康を回復するためには絶対に、生活のペースやスタイルを本格的かつ抜本的に変えないといけない、でも、単に療養しているのはもったいないし、このまま健康を害して引退のように隠遁してしまいたくもないよね、という思いがありました。
 そして、ありがたいことに親身に相談に乗ってくださる指導教授に恵まれたこと、受験は履歴書を書く、面接を受ける等、比較的症状に優しいプロセスであったことから実現しました。
  2019年秋に(一つのストレス要因でもあった)住宅ローンを思い切って繰り上げ返済で完済させてしまい、ローン負担から解放されると、「借金返済ではなく自分のために時間を使っていい」というマインドセットになっていたこともあります。
 長年温めてきた博士課程で学ぶなら今、ということで、しばらくは「聴く」「学ぶ」というモードでのんびり、症状を回復させながら、研究にシフトしよう、という長期戦を考えていました。
 ところが、2020年はコロナの影響が非常に深刻でした。
 すべてオンライン授業となり、キャンパスに通えないのが残念である反面、弁護士業務もかなりストップになり、それまでのスローペースがさらにスローとなり、思いがけず芳醇で豊かな自宅で過ごす時間が訪れたのです。
 2019年秋以降は一人だけロングバケーションモードでしたが、2020年に入ると社会全体がそうしたモードになり、安心してゆったりできるようになりました(コロナで大変な思いをされた方もとても多いので、このような書き方は心苦しいですが)。
 そんななか、自宅で長い時間過ごしてみると、近くにたくさんの猫がいることに気が付きます。
 特に、ルカはとても美しい猫で、家に居ついていました。
 私は猫より犬派で、今も宗旨替えをしていませんが、やはり何度も見るルカに愛着を感じるようになりました。

🍄 2021年ー子猫を発見
 自宅時間が増え、ローン返済が終わって、次に考えたのは自宅の改装。
 うちは1970年代に建てた、古民家(笑)といえるような中古住宅を少しづつ直しながら暮らしていましたが、2021年春にトイレ、バス、書斎などの大幅なリフォームを行いました。
 リフォームに付随して、それまで、一階のキッチン側の窓が上からの重心のせいか開きにくく「開かずの窓」となっていたのも直してもらい、窓から外に出たり入ったりということがしやすくなりました。
 リフォームは3月に終わったのですが、4月になるとルカが子どもをお隣の空き家の庭で生んで、うちとお隣を行ったり来たりしながら育てているのが分かったのです。
それが、はい、写真に撮影した3匹です(写真は、背景だけカモフラージュしています)。その可愛さにびっくりしました。
  (続く。不定期で気が向いたときに書きます)。


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