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2023年11月、世界子どもの日チャリティーウオークに寄せて

11月11日世界子どもの日チャリティウォークを開催しました。 
歩きながら子どもの人権を学んでいただく体験企画、コロナで中断しましたが、昨年から再開、今年はウクライナ、ミャンマーからゲストをお招きして開催しました。

ウォークチームの様子


ウクライナ大使館前で


 今年はガザの状況も本当に深刻で、私たちも連日声をあげていますが、事態は悪化するばかり。でもだからこそ子どもたちや参加者の皆様に伝えたいことがたくさんありました。

ヒューマンライツ・ナウの声明

以下が私のご挨拶です。

おはようございます。
主催団体である国際人権NGOヒューマンライツナウの副理事長の伊藤です。
今日はご参加いただきありがとうございます。
この日を準備してくださった実行委員会、ボランティア、スタッフの皆様、スポンサーの皆様にも感謝です。
私から一言ご挨拶させていただきます。
ヒューマンライツナウは世界と日本で起きている人権侵害に声を上げ、解決を求め、公正な社会を創ろうと活動している、日本を拠点とした国際人権NGOです。
子どもの人権は私たちの活動の多くな柱です。なぜなら、もっと声を上げにくい人たちの人権こそ、守られなければならないからです。
11月20日は世界子どもの日、子どもの人権を守るための国連子どもの権利条約が採択冴えたことを祝う日にちなんで、毎年子どものキャンペーンを行っており、本日のウオークイベントはとても大切な行事です。
しかし、世界を見渡すと、子どもたちが人権侵害の痛ましい犠牲に会っています。
本日は、ウクライナ、ミャンマーからゲストをお招きし、戦火を生きることもたちの実情をお話しいただく機会を作りました。そして日本国内でも決して子どもの権利は大切にされていません。
 今日はそうした問題を、歩きながら皆さんに知っていただき、現状を変えるために一人一人に何ができるか、考えていただくきっかけになればうれしいです。
 ゲストのご紹介の前に私からは一つだけ、訴えたいことがあります。
 それは連日報道されているガザの問題です。東京23区の6割くらいの面積に200万人くらいの人が住むガザでは、10月7日以降、1万人以上の人たちが命を奪われその半数が子供と言われています。戦争にもルールがあり、民間人、特に子供は絶対に守られなければなりません。
 数日前、ガザの子どもたちは記者会見し、空爆で家族や家を失った、私たちは怖い、殺されたくない、遊びたいし勉強したいと世界に訴えました。


 彼らは守られなければなりません。
 ヒューマンライツナウはこれ以上の犠牲を出さないために、即時停戦と子どもを含む民間人の保護、人道支援の完全なアクセスを求めています。
 私たち一人一人は無力ではなく、一人一人の声が、世界の未来を変える力をもっています。
 是非、皆さんも、子どもたちの未来が守られるよう、声を上げていただけると嬉しいです。
 今日は秋の美しい景色や、様々な大使館を回り、ウオークを通じてみなさまに楽しんでいただきたいと思っています。
 素晴らしい一日となりますよう、スタッフ一同がんばります。最後までよろしくお願いします。
 

 開会式の後、グループに分かれてウォークをいただきました。

ボスニア大使館前で。

 

クイズ❣️

ウォークの後はウクライナの状況をイーゴルさん、ミャンマーの状況を大槻さんからお話をいただきました。

 イーゴルさんから、ウクライナの子どもたちに起きている人権侵害や戦争影響についてお話しいただきました。
 ロシアに連れさられた多くの子どもたち


 空爆のトラウマが深刻な子どもたち。

避難民の子どもたち

イーゴルさんたちは、日本からウクライナの子どもたちの未来を希望の持てるものにするための支援をされています。
 日本からもできることがあります。 決してウクライナ戦争に関連する人権侵害の数々を風化させてはなりません。そして、私たちにできる支援を、と思いを新たにしました。え

 大槻さんからはミャンマー軍によって自国民なのに弾圧される人々や子どもたちの状況を伺いました。
 私たちはずっとミャンマーの民主化を支援し、ちょうど8年前の今頃、ミャンマーの民主化を実現する総選挙の監視に行き、民主化の高揚を味わいました。
 クーデターで事態が暗転し現状は本当に深刻です。

報告する大槻さん
国内避難民の子どもたち 命危険にさらされています。
避難民の子どもたち 教育を受けられません。

 ミャンマーの事態はウクライナに比較しても国際的な支援が少なく、命がけで民主主義を人権のために戦う人たちを国際社会は置き去りにし、軍の残虐行為を見て見ぬふりしています。
 もっと関心を持っていただきたいです。

この日私が思ったこと。
どんなに暗い時代であっても私たちは未来を変えることができるはずです。この日も新しく知り合った方々、問題に関心を寄せてくださった方々とお会いすることができました。
今日と違う明日を作り出すために、手を繋いでこれからも声をあげていきたいと思います。

ご参加いただいた皆様、ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

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