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なぜ「戦略」で差がつくのか。 まとめ

戦略的に考える
最悪の事態(完敗)を回避するため、過去の事実として失敗を捉えてみる。これだけでも、手遅れを防ぐ効果がある。

・不確実性(競合)を読むための問い
①「なぜ、そんなことをするのか」…開示されていない競合の「目的」が理解できるかも。
②「なぜ、そんなことができるのか」…秘匿の競合の資源が見えてくるかも。

競合であれ、自社であれ、達成すべき目的があり、資源が有限である場合には適用可能である。

「戦略」をより深く理解する
-戦略計画学派との関連…目的と資源を戦略の中核に据える部分は同じ。
-創発戦略学派との関連…戦略を創発するミドルが「目的」と「資源」に焦点を合わせて考える点で親和性が高い。
-ポジショニング・ビューとの関連…ファイブフォース分析は、企業の「目的」や「資源」を、競合を含む市場に対して相対的に位置づけた場合の評価を示す。
-リソース・ベスト・ビューとの関連…資源そのものが入手しやすいものではない、という前提に基づいているのと同じ理由がある。
-ゲーム理論的アプローチとの関連性…競合の活動も「資源」と捉える点が一定の親和性がある。

大友的編集後記
達成したい「目的」があり、その達成に対して「資源」の限界がある限り、戦略あるいは戦略的な思考は役に立つ。

有名な音部さんの著書。戦略論の著書は、いくつも読んだが本書は、事例やワークも複数あり、難しく考えがちな「戦略とは?」をシンプルに理解することができる。私の他記事の、森岡さんや足立さんといったP&G出身者の著書にも少なからず戦略の組み方が記載されており、本書の内容と捉え方が共通する。これは、P&G内で、血肉になるように落とし込み、腹落ちがされ、実践で活かしてきたからだと思う。つまり、戦略は、絵に描いた餅ではダメだということ。

音部さんの登壇された講演を過去に聴いたことがあるが、経験の中で自身の頭の中に専用のフレームワークがあるとのこと。だからこそ、即座に戦略を提示できたり、現状をまとめることができるとのこと。時間は資源と捉えている以上、閃く早さも重要。

組織であっても少なくとも、「目的」と「資源」をMECEでヒアリングしてくることができれば、営業→コンサルと人が変わる組織でも、バトンはうまく回るのだろう。戦略が決まったら、戦術はアイディアなので、外部でも十分対応可能。
ただ、経験上、外部を使う(例えば、WEB広告)時に、「戦略がどうで~」と話をしていただけるかが課題。顧客のエンゲージメントを早期に得ていかないと何もうまくいかなかった=WEB広告は悪、チラシが良かったと過去と置かれている状況が変わっていても過去の成功体験(この過去もだいぶ前。。)に縛られる現場を多く見てきた。

そう考えると、戦略立案からパートナーシップを結べるのが、成功の近道と考えているので、ただの外部の人と思考停止の作業をさせるのではなく、予算取るところから入ってくださいと言われるサービサーになろうと思う。


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