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なぜ「戦略」で差がつくのか。 1

戦略を定義付ける
本書では、戦略は、目的を達成するためのなにがしかの方針・指針であると考える。

・戦略が必要な理由
①達成すべき「目的」がある。
-目的をいかに明確にするか、はその後の行動計画と有効性にきわめて大きな影響を及ぼす。
②「資源」に限りがある。
-どこに、どういった優先順位で、どの程度の資源をいかに配分するか。

戦略=目的達成のために資源をどう利用するかの指針

・戦略があるとなにがいいのか
①効率的に資源を運用することで、効果的に目的を達成することができる
②経験値を獲得できる
③意思決定に役立つ
④計画に一貫性と安定性が出る

「目的」を解釈する
・目的にはいいものとそうでないものがある
いい「目的の設定」があることで、どこを目指すべきかが明確になり、それゆえ現状の進捗を把握でき、組織・チームを「目的」達成のもとに結成させられ、その達成確率を上げられる。
いい「目的」には曖昧さがなく、自己目的化した手段であるべきではない。

・いい目的を設定する強い味方-SMACとSMART
-Specific(具体的)…数値化する
※Focus(焦点・集中)…焦点を絞る(あれもこれもにしない。多くて3つ)
-Measurable(測定可能)…測定方法、単位を明らかにする
-Achievable(達成可能)…実現可能性を測る(確実に達成できないことを排除したい)
-Consistent(一貫性がある)とRelevant(関連性がある)…方向性や整合性の認識(上位組織の戦略や計画との一貫性、全社の方向性との関連性がある)
-Time bound(期限設定)…締め切りを明らかにする

・「目的」を別の角度から眺めて、再解釈する
問題をどう観察するか、どの視点から見るかによって、どの問題も立体的で多義的であることがわかる。そして、もっとも解決しやすい角度というのも見えてくるはずだ。

本来の「目的」が明確に理解されていれば、達成手段は柔軟に考えつく。

・「目的」を再解釈する具体的な方法
「メンバーシップ・カードを導入する」
↓再解釈
「このお店にはどのような顧客が誰とどういう理由で来ていて、どの程度の来店頻度の顧客がどれくらい売上に貢献しているか理解する」
※目的は再解釈可能だが、目標は再解釈不可能。

・思考のスイッチを入れるふたつの質問
①「何が問題か?」…「なぜ?」と聞き続けることが問題を深堀する。
②「ある場合とない場合」…この行動がある場合とない場合で何が違いとして発生するか。

「資源」を解釈する
「資源」を考える
戦略は、実行過程で入手可能な資源に従う。

■資源を考える際の4象限

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①内部資源…人材、製品、資金、営業力、技術、ブランド、時間、知識など
②外部資源…代理店、メディア媒体、取引先、提携先など
③内部資源になりそうなもの…認識しにくい資源(ex:冷蔵庫の残り物)
④外部資源になりそうなもの…政府、ファン、競合の活動など

・複数の資源を効率的に運用する
-補完と相乗
①どのような資源があるか
②ほかの資源と比較したときに、相対的にどのような特徴があるか
③その特徴が強みとして発揮される状況
④その特徴が弱みとして発揮される状況
⑤それぞれの資源が「目的」に対して、どのような効用を発揮できそうか
⑥各資源間の相互作用

-代替と相殺
代替…想定している資源が使えなかった場合、どのような代替資源があるか
相殺…高級感を安売りする

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