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GLAY第五期(2011〜2017)

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自主レーベル「LoverSoul & Music Associates」を立ち上げ、HISASHI曲やTERU曲がシングルになる事の多かった時期。亀田誠治氏のプロデュースも始まり… もっと読む
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ラーメン屋で悟った半生:GLAY第338曲「あの日の少年」(2012)

ラーメン屋で悟った半生:GLAY第338曲「あの日の少年」(2012)

GLAY曲紹介は、残り3曲。
今日は「あの日の少年」

この曲は、
2012年5月23日リリース、
「Bible」のカップリングです。

私、メッキ張りのヒーロー、
数年前のある日、
都内のとあるラーメン屋で
ラーメン食べてたんです。

そのお店は、
歌謡曲とかJ-POPとかを BGMにしてて
取り止めのない選曲だったと思うんやけど、
最新のヒット曲っていうよりは、
「あ〜こんな曲あったね」って感

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GLAY第336曲「Julia」(2011)

GLAY第336曲「Julia」(2011)

GLAY曲曲紹介は、残り4曲。

と言いたいところだけど、1曲忘れてることに気づきました。
そう、「Julia」を忘れてました。。
Julia、ごめんね。

GLAYには未発表曲や、別アレンジ版、
インディーズ曲や、ライブでしかやらない曲、
などなど、たくさんあるのですが、
「Julia」はlive音源とはいえ、
「rare collectives vol.3」(2011)に
CD音源化されている

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GLAY第329曲「DARK RIVER」(2013)

GLAY第329曲「DARK RIVER」(2013)

GLAY曲紹介は、残り11曲。

今日は私が普段からよく聴く曲「DARK RIVER」。

この曲は2013年7月に「DARK RIVER/Eternally/時計」というトリプルA面シングルとしてリリースされた。3曲それぞれが "時" という共通のテーマに貫かれたシングルとなっている。

この曲は亀田誠治さんプロデュースの初の作品である。ちなみに、2013年11月にリリースされた次作「DIAMO

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REVIEW ⅡじゃなくてDRIVE Ⅱだった世界線:GLAY第326曲「My Private "Jealousy"」

REVIEW ⅡじゃなくてDRIVE Ⅱだった世界線:GLAY第326曲「My Private "Jealousy"」

2020年3月にGLAYのベストアルバム「REVIEW Ⅱ」がリリースされたよね。

ところで、これまでGLAYはベストアルバムを、
以下のようにリリースしてる。

1997年 REVIEW
2000年 DRIVE
2004年 WHITE ROAD(バラードベスト)
2009年 The Great Vacation vol.1&2
2014年 BALLAD BEST⭐︎MEMORIES(バラードベ

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百戦錬磨でお願いします:GLAY第321曲「Only Yesterday」(2014)

百戦錬磨でお願いします:GLAY第321曲「Only Yesterday」(2014)

"Only Yesterday"
みなさんならどう訳す?

カーペンターズにも"Only Yesterday"という曲がある。
"つい昨日のこと" という訳がしっくり来そう。
だけど、
"もう過去のこと"といったニュアンスも感じてみたい。

2014年、プロデューサー亀田誠治さんとの
初のオリジナルアルバム「MUSIC LIFE」。
亀田誠治さんは東京事変のベーシストであり、
プロデューサーとして

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GLAY第313曲「虹のポケット」と「ポケットにファンタジー」(2013)

GLAY第313曲「虹のポケット」と「ポケットにファンタジー」(2013)

激励してくれる曲。

「BEAUTIFUL DREAMER」や
「HEROES」のように、
熱く力強い曲もいいけど、少し穏やかに、
「諦めかけていた夢、追いかけていいんじゃない?」と言ってくれる曲、
それが「虹のポケット」である。

TAKUROのメロディメーカーとしての実力を見せつけるような美しいメロディと、サビに向かって高揚していく構成、そしてさらりとした軽さに、GLAYが長年バンドをやってき

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クリスマスといえばマライアやろ:GLAY第310曲「Time for Christmas」(2011)

クリスマスといえばマライアやろ:GLAY第310曲「Time for Christmas」(2011)

今年も残すところあと1ヶ月と少し。
サンタの鳴らすジングルベルも微かに聞こえてきて、
街はいよいよクリスマスムードだ。

クリスマス、クリスマスって、ここは日本。キリスト教でもあるまいし。
・・と今更あれこれ言う気もなく
良くわからんが楽しめばいいんじゃない?!
なんて思う年齢になったわけだけど。
クリスマスにレストランの予約争奪戦に参加して
人込みのなか六本木だかに繰り出して
もしかして臨時テー

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この曲のトリックを紐解いてみる:GLAY第307曲「Supernova express 2016」

この曲のトリックを紐解いてみる:GLAY第307曲「Supernova express 2016」

北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)が、
2016年3月26日に開業し、
そのテーマソングとして作られたのが
「Supernova express 2016」だ。
曲名から"新幹線の曲"って感じなんだが、
アレンジにも新幹線を意識したものが
散りばめられていると感じる。
今日はその内容を"トリック"と称して紹介したい。

トリック①:ギターこれはHISASHI本人も言っているのだが、
冒頭のHIS

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こんな思いしたくなかった:GLAY第301曲『SWEET MAGIC』(2011)

こんな思いしたくなかった:GLAY第301曲『SWEET MAGIC』(2011)

今日の東京は、とても寒いですね。
雨こそ降らねど一日中曇天で、冬を先取りしたような寒さでした。

さて、GLAYの失恋ソングを、ご存知だろうか。
以下は本日紹介する「SWEET MAGIC」という曲の歌詞なんだけど、恋人同士が別れる様子を描く切ない物語である。"こんな思いしたくなかった..."という絶望的なフレーズまである。

しかし、ここに明るくて美しいメロディを載せるのがTAKUROの真髄であ

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2011年11月といえば:GLAY第296曲『Snow Flake』(2011)

2011年11月といえば:GLAY第296曲『Snow Flake』(2011)

心から信じ合える友達があなたにはいるか?

『Snow Flake』では、これは"意地悪な問いかけ"であると、唇を尖らせる。
でも、これはホンマに意地悪な問いかけやな。
「はい」も「いいえ」もなんだか釈然としない葛藤が生まれるもんな。
「はい」って答えたら、人間など結局のところ独りで、"信じ合える"というのは、平常時のもとにしか成り立たないものかもしれない。極限状態で本当にその友達と"信じ合えるの

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たまには真面目に曲解説してみた:GLAY第293曲『ロングラン』(2017)

たまには真面目に曲解説してみた:GLAY第293曲『ロングラン』(2017)

一風変わった曲の多いアルバム『SUMMERDELICS』の中で、逆にGLAYの王道のような曲として目立っている『ロングラン』という曲について。"ロングラン"という曲名は、GLAYの生き方を表しているようにも思える。

曲は、助走のような爽やかなイントロから始まるんだけど、イントロの入り方がドラムやギター等のバンドサウンドではなくストリングスの上昇音型のみであるところも珍しいね。一瞬の音なんだけど「

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美メロなんだね:GLAY第292曲『MILESTONE〜胸いっぱいの憂鬱〜』

美メロなんだね:GLAY第292曲『MILESTONE〜胸いっぱいの憂鬱〜』

きょーん、だーぃ はぁ〜ん♪2012年リリース、『JUSTICE[from]GUILTY』のカップリングとして放たれた『MILESTONE〜胸いっぱいの憂鬱〜」は、その存在感の薄さゆえに、きっとTERUはこの曲のことを覚えていないであろうと予測される。

私自身、あまり再生した覚えがない。
今回改めて聴いてみると、その美メロっぷりに驚く。Aメロもサビも爽やかで耳心地がいい。Aメロに至っては、カタカ

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この曲のコードがエグい件について:GLAY第286曲『YOU』

この曲のコードがエグい件について:GLAY第286曲『YOU』

GLAYのメンバー4人それぞれが作曲した曲を集めたG4シリーズの第三弾『G4・Ⅲ』のJIRO曲、『YOU』。

JIROは作曲はするが作詞はTAKUROに任せる傾向がある。しかし、この『YOU』に関しては、TAKUROから「JIROのストレートなままがいいんじゃない」ということで、JIROの歌詞が採用された。

そんな『YOU』だが、サビのコードが奇妙なことになっている。

今日はそのコードについ

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あなたって誰だ? GLAY第278曲『あなたといきてゆく』(2017)

あなたって誰だ? GLAY第278曲『あなたといきてゆく』(2017)

"あなた"という言葉に、これほど想いを込めた曲はないだろう。

歌詞は「年が明けたら結婚しようよ」という言葉から始まり、一番サビでは、結婚相手である"あなた"への愛を歌う。

二番Aメロは「年が明けたら結婚するのね」。これは祖父母の言葉かもしれない。サビでは祖母(あなた)と、祖父(あなた)への感謝を綴っている。

そしてラスサビでは、母(あなた)と父(あなた)への想いも。

これまで自分を育ててく

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