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恋の短歌 〜主に春とか京都とか〜

ひらりひら花舞う街で君想う
待っててすぐに迎えに行くよ

二月朝靴紐結び息を吸う
ふくらむ蕾胸の奥騒ぐ

荒廃した空がそそる君の肌
まだまだ朝は遠すぎるから

六限目机に眠るありがとう
桃色がはらり涙に見えた

花見月二人を照らす十四日
ホワイトよりも白い声舞う (髭男ごめんなさい)

目を見つめきゅっと心鳴る檸檬味
檸檬手に取るたび思い出す

初恋はレモンの味と言うけれど
僕にとっては甘すぎたかな

二年坂人混みの中に君見つけ
四季折々にこころも揺れる

鴨川の夏めく水面君映り
耽る間もなく流れていった

指重ねさらりさらちらり月映し
桜花この夜想い決め

高瀬川さらり流れる花筏
桜吹雪が舞う道をゆく

春色の風吹き気づく時の波
君への気持ち冬越えて春

目が覚めて君の長い髪肌に触れ
顔が重なるこもれびひかり

洗剤で洗い流してしまいたい
君への気持ち香りと共に

僕を見て「畳むのが好き」君は言う
「干すの好きだよ」気づいてくれる?

「市営バス時間通りに来ないよね」
「それって君と同じじゃないか」

君を待ついつものバス停まだ来ない
髪下ろしてる君「寝坊しちゃった」

雪解けて咲きゆく花に鼻疼く
銀色の風いやそれ花粉

揺り揺られ阪急電車行先は
大阪梅田喧騒の中

色移り花咲き乱れ想う君
迎えに来たよ覚えてますか



友人との連作です。
(二時間でこんなに詠めるとは…)


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