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真面目に書いた記事

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学術的な考察だったり、思想的なものだったり、私が真面目に書いた記事です。
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記事一覧

文献紹介:『Middletown Studies』,『The Nature of Mass Poverty』,『Nightwork』

『Middletown Studies』とはロバートとヘレンのリンド夫妻が「ミドルタウン」と呼んだ、20世紀…

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てすら
11日前
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イオンシネマ車椅子問題についての真面目な考察──「社会的弱者」同士による市民戦争…

いきなりで申し訳ないですが、当記事は2万8000文字超えの大学の卒業論文並の超長文なので、頑…

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てすら
1か月前
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なぜTwitterで議論は成り立たないか?殲滅戦から消耗戦へ

Twitter、それは痛みを意味する。あらゆる者たちが憎悪の感情むき出しに、動物的快不快をもと…

てすら
1か月前
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私の精神科の「デイケア」の感想

過去に私がやっていた別のブログからの転載です。2つの記事をまとめした。単純に2つの記事を…

てすら
2年前
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近代怪談「ひとりかくれんぼ」についての考察

「ひとりかくれんぼ」という近代怪談をご存知だろうか?ぬいぐるみに鬼役をさせ、自身は隠れる…

てすら
2年前
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男性ホルモン濃度と犯罪とモテ具合

Kindleでセールだった『入門 犯罪心理学』を読んでいる。 この本は最新の犯罪心理学を簡潔に…

てすら
2年前
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小説家になろうと消費社会─なろうのテンプレとその差異の消費について

大人気の小説投稿サイト「小説家になろう」の作品にはテンプレート(テンプレ)があるとされる。異世界転生など「おなじみ」の設定があるのは読者のみんなもわかっていると思う。もちろんテンプレは変わっていく。一時期「トラック転生」と揶揄された展開、すなわちトラックに轢かれて(または電車など、とにかく乗りものによって殺されて)転生する展開があったが今では少数派となっている。 このようなテンプレに頼らない作品もたくさんあるのだが、今回はこのテンプレについて考察していきたい。テンプレ的展開

陰謀論者と科学的態度について

最近、陰謀論が活発になっている。実感がない者はツイッターで「人工地震」「気象兵器」等で検…

てすら
3年前
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公共の場における赤ちゃんの泣き声問題について

ネット上でしばしば話題に登るテーマはいくつかあるが、その中でも「赤ちゃんの泣き声問題」が…

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てすら
3年前
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ホウセキウオの美醜問題を考えたら悲しくなった

ローレンツの『ソロモンの指輪』という本がある。動物行動学の入門書であり、素朴なエッセイで…

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てすら
3年前
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ネット社会で必要になる知識と教養について

反知性主義という言葉がある。 これは、二通りの意味があり、一つは欧米で社会の根底にあるキ…

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てすら
3年前
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「黄色人種」の誕生─リンネから黄禍論まで

黄色人種(モンゴロイド)という言葉がある。これは文字通り黄色い肌を持つ人という意味である…

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てすら
4年前
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なぜ人は笑うのか─「一体感」の観点から

私はお笑い番組をよく見る。これはお笑いが好きというより、暗い話題ばかりのニュースを見てい…

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てすら
4年前
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なぜ野鳥に餌をやると楽しいか─「力」の存在

私は大学時代、アパートの前のとても小さな公園があってそこに集まる小鳥に餌をやっていた(公園の規則には反していない。念の為)。私は今インコを飼っているが鳥は思いの外賢く、一週間もすると「こいつは危険じゃない!」とわかったのか餌を求めて鳥が寄ってくるまでになった。 その時私は純粋に楽しかったのだが、今になってなぜ楽しいのか考えるとそれは餌を通して鳥を征服し、生殺与奪権を握っていたからではないか。 餌を求めてやってくる鳥は完全に弱者である。私から餌をもらうために媚びへつらう存在

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