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あなたは1962年、どこにいましたか?

映画監督「ジョージ・ルーカス」のファンです

1977年からスタートした映画『スターウォーズ』シリーズ、生みの親は「ジョージ・ルーカス」です。たぶん、全作品を観たと思います。築地に事務所があったので、映画館に歩いて行けたからね。

でも、僕が『スターウォーズ』よりも好きなのは、1973年に公開された『アメリカン・グラフィティ』です。ルーカスのデビュー作は、1971年に公開されたSF映画『THX 1138』ですが、これは興行的には失敗でした。

評価はボロクソだった『アメリカン・グラフィティ』

2年後に『アメリカン・グラフィティ』を撮るのですが、こちらも映画会社の試写会での評価はボロクソ、公開されたは全米で3館だけでした。しかし、結果は世界的な大ヒットとなったのです。

ジョージ・ルーカスだけでなく、出演したリチャード・ドレイファス、ハリソン・フォード、ロン・ハワード、チャールズ・マーティン・スミスも無名の新人です。これをきっかけに大スターや人気監督に育っていきます。

映像的にはこちらのミュージックビデオの方がいいかもしれませんね。この作品には40曲以上のオールディーズが使われており、映画製作費の10%近くが楽曲使用料に充てられたそうです。

1962年は古き良きアメリカのターニングポイント

『アメリカン・グラフィティ』は、古き良きアメリカのノスタルジックな一夜を描いています。キャッチフレーズ は、「Where were you in '62(あなたは1962年、どこにいましたか?)」です。僕は山梨にいたなあ。

1962年は古き良きアメリカのターニングポイント、ここを境にアメリカ社会はおかしくなっていきます。62年にキューバ危機が起こり、63年にはケネディ大統領が暗殺されます。僕も衝撃を受けたのを覚えています。

同じ63年は公民権動の「ワシントン大行進」があり、68年にはキング牧師が暗殺されます。64年から本格的に軍事介入したベトナム戦争は泥沼化していきます。遠く離れた日本の田舎育ちの僕も何かしらの影響を受けました。

危険を冒すことができるほど愛するもの

過去の名作を劇場で取り上げる「午前十時の映画祭」で『アメリカン・グラフィティ』が3月に上映されるそうです。映画館でもビデオでもネットでも何度も観たのですが、久しぶりに映画館で観たいと思っています。

最後に、ジョージ・ルーカスの言葉を紹介します。「障害を乗り越えて、危険を冒すことができるほど愛するものを見つけなければならない」・・ちょっとブランディングにも通じる良い言葉だなあ。

あなたは障害を乗り越えて、危険を冒すことができるほど愛するものを見つけなければならない。もしそれほどの情熱を持てなければ、あなたは最初の障害の前で立ち止まってしまうだろう。

非営利団体「Academy of Achievement」のインタビューより

こちらにも映画のことを書いています。

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