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コーヒーとエスプレッソの違い

(2023年7月30日初稿。2023年7月31日 ふと確認したら、エスプレッソってちゃんと発明者が居らしたので追記しました。)

こんばんは。今日もお疲れ様です。

本業のAI開発が忙しくなりすぎてしまい、新規ブロブ投稿はすっかり
ご無沙汰してしまいましたm(_ _)m。

現在担当している開発プロジェクトは、実は今はないのですが、同僚達が
進めているプロジェクトの契約締結とか、契約更新とか、請求管理とか、
果ては社内研修資料の作成まで請け負ってしまっておりまして、そちらで
手いっぱいな状態です。

幸いというか、あいにくというか、統一地方選挙のあと、手伝いに行く選挙もないので、個人のデータのバックアップとか、別件で用事済ませたりとかで、土日も忙しくしてしまいました。

でも、さすがにこの猛暑ですと、必要な買い出し以外は外出を控えた方が
賢明と思いますので、この土日はふと思い立ちまして、世間にのさばる
大きな誤解について、考えをまとめてみました。

今回は、コーヒーの種類についてです。



コーヒーとエスプレッソは、カフェメニューに別々に書いてるけど同じもの!

って、ご存じでしたか?
「そんなの、あったりまえじゃん」と思う人も多く居らっしゃる反面、
改めて問い直してみると、正確な違いを説明できなかったりしますので、
改めて整理してみました。

とりあえず、Bingに英語で聞いてみると、日本語で(笑)、以下の様に回答してきます。

コーヒーとエスプレッソの違いは、主に抽出方法にあります。エスプレッソは、高圧で熱湯を細かく挽いたコーヒー豆に押し込んで作る、非常に濃縮されたコーヒーです12。一方、コーヒーは、水と粗く挽いたコーヒー豆を長時間接触させて作ることが多いです3

エスプレッソは、一杯あたりのカフェイン量が多く、上にクレマと呼ばれる泡ができます2。コーヒーは、一杯あたりのカフェイン量が少なく、味や香りが豆の種類や焙煎度によって変わります45

元の私の質問は、以下です。
difference between coffee and espresso

Bingの回答にある1から5までの数字は、出典を示してます。

1: https://www.tasteofhome.com/article/espresso-vs-coffee/
2: https://coffeegeargurus.com/coffee-and-espresso-difference/
3: https://coffeewitness.com/coffee-vs-espresso/ 
4: https://www.delish.com/kitchen-tools/a41557163/coffee-vs-espresso/
5: https://thecozycoffee.com/espresso-vs-coffee/

ちなみに、より深い論点で整理するなら、「コーヒーとエスプレッソは同じものかどうか」を問うのではなく、「エスプレッソは、コーヒーの抽出方法を変更したコーヒーの一種」とした方が、議論の出発点として正しいので
しょう。

エスプレッソは、イタリアが発祥で正しい?

こちらは、Bingで確認してみました。「1906年にミラノ万博で紹介された」とありますから、信ぴょう性は高いことでしょう。

Wikipediaにもそう書かれてますから、まず間違いないでしょう。

Espresso - Wikipedia

なお、敷衍説明しますと、エスプレッソを作るのには豆はどこの産地でも
よく、ブラジル産だろうがエチオピア産だろうが関係ありません。
ただ、専用の抽出器がないと作れないのです。
でも、専用機=エスプレッソマシンを買えば、家庭でも作れます。

<2023年7月31日追記>
ふと思いついて調べてみたら、エスプレッソはちゃんと発明者が居りました。

イタリアの機械工で、Luigi Bezzeraという方だそうです。
Wikipediaの英語版サイト以外にも3つのサイトに記載されてるので、まぁ
間違いないでしょう。

Google翻訳に入力して、イタリア語でなんて発音するのか確認しました。
「ルイージ・ベッザーラ」さんだそうです。

イタリア人は、エスプレッソ以外のコーヒーは飲むの?

私の家族にはイタリア人はあいにく居ないので、こちらもBingに聞いてみました。

私の質問の、元の英語はこちらです。飲食については、日本に正しい情報が入ってこないことが多いので、英語で聞いた方が無難ですから。
Do Italians drink coffee other than espresso?

Bingの回答はこちらでした。
イタリア人はエスプレッソ以外のコーヒーも飲みますよ。イタリアには様々な種類のコーヒーがあります1。例えば、カプチーノはエスプレッソにミルクと泡を加えたもので、朝食によく飲まれます2マキアートはエスプレッソに少量のミルクを加えたもので、一日中飲まれます13マロッキーノはエスプレッソにミルクとココアパウダーを加えたもので、甘いコーヒーが好きな人におすすめです14

この答えが求めていた答えではなく、エスプレッソ以外の抽出方法で作ったコーヒーを飲むのかが知りたかったので、言い方を変えてみました。

く、

私の変更した質問内容は、「イタリアの人は普通に抽出したコーヒーを飲みますか?」でしたが、イタリアの人は頑固に(?)エスプレッソしか飲まない様です。

でも、エスプレッソが世に出たのは1901年、20世紀初頭ですから、そこから
経った100年ちょっとで、イタリアの人全員がエスプレッソ派になるもんですかね?

また、イタリアの著名なコーヒーメーカーにLa Vazzaという会社がありますが、ここで作って世界に輸出しているコーヒーは、インスタント用では
エスプレッソは作れませんし、豆を挽いたのはエスプレッソで飲まないと、
正しい飲み方じゃないのでしょうか?

あまり、この点熱く語っても今結論は見当たらないので、今後の課題と
させてくださいm(_ _)m。

ちなみに、私がインテルに勤務していた時の米国人上司は、イタリア系では
ありませんでしたが、仕事中は「ダブルエスプレッソ」しか飲まない人
でしたので、たまに来日するとカフェではなるべくエスプレッソをダブルで提供してくれるお店に連れて行ってました。
エクセシオールカフェとか。

ダブルエスプレッソとは、単にエスプレッソを2倍の量にして提供してくれることを指します。
コーヒー豆を2倍の濃さで抽出することではありません。

コーヒーの種類は、AIも間違える程難しい?

賢明な読者の皆さんは、既にBingの最初の回答でお気づきかも知れません。実は、ここでBingのAIが間違いを犯してます。

例えば、カプチーノはエスプレッソにミルクと泡を加えたもの」と、
まるでミルクと泡が別物みたいな言い方をしてますが、次回の投稿で
もう少し詳しく書きますが、正解は、カプチーノとは、「エスプレッソの
必要はなく、泡立てたミルクを加えたもの」です。
かつ、「エスプレッソの必要はなく、泡立てたミルク」を入れて作るのは、カフェラテも同じです。で、カプチーノとカフェラテには明確な違いがありますので、そちらは次回に詳しく説明します。

「議論の出発点を、そこから始めるのはやめよう」と、他社製のAIに伝える手段がありません(笑)。

果たして、BingのAIは間違いを素直に認めるでしょうか?

指摘してみたのですが、やっぱ素直じゃありませんでした(笑)。

ことほど左様にAIですら自分の間違いは素直に認めませんが、元々Bingが
参照している元のサイトの記述が間違ってますから、コーヒーの正しい
知識をお伝えするのも、簡単ではありません。
ましてや人間は、なかなか自分の間違いを素直に認めない動物です。
こうした元のサイトの記述者が間違っていたり、誤解され易い記述をして
しまったりしているのを、根気よく改めて行く作業が、求められている
のでしょうね。

私の同僚のブラジル人のデータサイエンティストやエンジニアも、コーヒーをこよなく愛する人々です。
彼らのためにも、引き続き声を上げてまいります。

では、また。

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