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生活と仕事の拠点を「岐阜県郡上市」に移します。

今年はじめに書いたnoteの通り、昨年の夏に岐阜県郡上市で参加していた、郡上カンパニーの主催する共創ワークショップ

参加を決めた時には予想もしていなかったけれど、この時のご縁がキッカケで、この7月から岐阜県郡上市に居を移し、仕事も郡上市を中心にしたプロジェクトに参画することになりました。

デザインを通じて、未来をつくりたい

私がタッグを組ませていただくのは、郡上市出身のアートディレクターさん。東海エリアを中心に様々なプロジェクトに関わられている多忙な方ですが、郡上を愛し、デザインやものづくりの力を信じる気持ちにとても共感し、今回の決断に至りました。決断、というととても大きなことに聞こえるだろうし、実際この話を周りの方々にした時には「すごい決断だね」といった反応がほぼほぼを占めました。

確かに迷いは若干あったものの、驚くほど自然な気持ちで、今回のことを決めるに至りました。何か具体的な要因があったわけではないけれど、信頼できる人と面白そうな企みが出来る、というのは何者にも代えがたい機会。不安がないと言ったら嘘になるけれど、「未来」をつくることこそ、デザインの力であり、人生の意義なのかな、と今は強く信じています。

郡上での暮らしはじめはこんな感じ

さて、では郡上とはどんなところか、少しだけ紹介していきたいと思います。郡上おどりで有名な郡上市。郡上おどりとは、江戸時代に城主が士農工商の融和を図るために、藩内の村々で踊られていた盆踊りを城下に集めたもの。とりわけ、お盆の時期には、身分の隔てなく無礼講で踊る「徹夜おどり」があり、観光客と地元の人がひとつ輪になって踊ることの出来る、ユニークな風習が今も残る場所。

ちょうど昨日、夏の間中行われる郡上おどりのはじまり、発祥祭が催され、雨の中さっそく参戦してきました。噂に聞いていた通り、郡上八幡旧庁舎記念館前が人波で埋め尽くされ、みんなが一体となって踊っていてすごい熱気!踊りはもちろんですが、保存会の皆さんのお囃子がとても素敵で聞き入ってしまった…!

何年ぶりかでクレープを買って食べたのですが、メニューが豪華!さすが食品サンプルの町としても有名な郡上市。今でも全国生産の7割は郡上で作られているそう。お味もゴージャスでしたよ(笑)

パリパリの焼きそばも郡上八幡ならでは。写真はパリパリバージョンではないのだけど…東海エリアと言えばの赤だし!と一緒に、濃い〜お食事もまた一興。
なお、郡上みそは赤だしではなく豆みそで、これまた美味しくて大好きな一品。郡上では昔から雑穀が親しまれてきたようで、日常の食生活のなかに取り入れているとのこと。雑穀好きとしてはたまらない!

今、日本でいちばんセクシーな蒸留所が郡上にあります

ちょうどこの日は、郡上八幡でクラフトジンやアブサンなどのスピリッツを製造する蒸留所、アルケミエ辰巳蒸留所の2周年イベント「犬啼の宴」が催される日でもありました。

犬啼の宴 

 青苔しずる 霧の中
直結せしめず難儀して
円を描くよな 足取りで
深く深くと また深く
迷った振りして 苔を踏み
見切った振りして 草はめば
彷徨うほどに 胸踊り
はぐれるほどに 近づいた
見るに見かねて集まって
今日も今日とて帰れない
静かなれども賑やかし
日暮れの谷に木霊する

唄:ひろみちる

う〜ん、素敵。辰巳蒸留所は少人数で経営されているため、蒸留所がオープンになることがまず希少なのです。この貴重な一日に、3年目初のジンをしっかり堪能。
辰巳さんのFacebookを見ていて知ったのですが、郡上弁でいこいてまったという言葉があるらしく、その意味は 惚れてる。正常ではない。飲みすぎちゃった。完全に辰巳蒸留所さんのジンには「いこいてまって」ますね(笑)

「あること」の豊かさに目をむけていきたい

まだ郡上に住まいはじめて数日。どこに何があるのかわからずに、家の前すらも通り過ぎてしまいます。ふらふらしていると知らない小道をたくさん見つけます。不便なこと、ないこともたくさんありますが、あることもたくさんあります。

都会の人が思い描くような、ロハスで素敵なスローライフ、というわけにはいかないことだらけだろうと思います。都会で長年暮らしてきた自分にとっても、しばらくは慣れない毎日が続きます。まだ車の運転も出来ず、周りの皆さんに助けてもらってばかり。ネット環境も整わず、ロクに仕事にもなりません。テレビもまだうつりませんし、あちこちから虫の洗礼も。

しかしながら、長良川の清流の恵みを受けて、縄文時代から人々の営みの続く、この土地。とてもワクワクすることや出会いがたくさんあるように感じています。ないものはつくれば良いじゃん!の、ものづくり精神を大切に、脈々と育まれた文化をアップデートし、今を生きる我々の考える「デザイン」を実装していければと思います。

郡上市をはじめ、岐阜県はとても広く、ほぼ始めて触れる土地ばかり。まだ走り始めたところですが、プロジェクトとしては、具体的な発表を早めにやっていきたいと思います。その際はぜひ応援のほど、よろしくお願いいたします!

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