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続・お茶のお稽古に通う日々のこと。

久々に筆をとったか、と思うと結局お茶のお稽古関連の話題。

時の経過は早いもので、京都に引越してから間も無く二年が経とうとしている。
京都でお茶のお稽古に通いはじめてからも、ようやく季節がひと巡りし、そういえば見覚えのあるお手前だなとか、お棚だな、なんてことも増えてきて季節ごとの姿があるというのは、忘れがちな季節の巡りを思い起こさせてくれるキッカケとして、非常に風流だなとしみじみ感じる。

そして先日、ついに裏千家 初級のお許状をいただきました!

裏千家 初級のお許状と教科書

◆参考)裏千家 修道案内

今さらながら、最近ではきちんと勉強をしようと本を購入したり、図書館で借りたりするように。
キッカケはと言うと、大河ドラマ「八重の桜」のモデルにもなった新島八重(にいじま・やえ)さんに関して書かれた本を読んだこと。私は見ていないのであまりわからないが、大河ドラマではあまり描かれなかったそうだけれど、彼女は裏千家宗家十二世又妙斎(ゆうみょうさい)から許状を受け、晩年は特に茶道の普及に貢献されたそうだ。

生まれた頃に出版された茶道の教えと、新島八重さんのことが書かれた茶事記

元々お稽古茶道の考え方にはあまり前向きに捉えられていなかったものの、八重さんの尽力がなければ茶道文化自体がもっと衰退していたかもしれない、と思うと俄然興味が湧いてきた。彼女の生き方や考え方が、大河ドラマで描かれた通り、男まさりで時代の先端をいくようだったと知ったから余計。

封建社会で質実剛健で男性的な気風と、男尊女卑が色濃く残る会津藩の中で、例外といえるほどの先進的な考え方を持っていた山本覚馬という人物に教えを受けたのも大きいだろう。覚馬は八重さんの旦那さんである、新島襄の協力者としても京都で活躍したそうだ。
どんな時代にも属性や既存の考えに縛られず、先駆的な考えを取り入れられる人がいるのですね。

昨年に引き続き、二条城・清流園で行われる市民茶会にも行ってきました。

普段は非公開の香雲亭
香雲亭は市民茶会の2席目の会場
昭和の名作庭家・中根金作による庭園「清流園」

今年もまた無事に炉開きの季節を迎えられました。
引き続きお稽古に励んでいきたいと思います。

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