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舞妓さんの世界を知ることができる漫画『舞妓さんちのまかないさん』

私は一人で夕飯の買い出しに行くと、本屋がある所なら必ず新刊や面白そうな本を探す癖があった。その日も何かあるかと回っていると、店員さんの手作りポップ広告に目が行った。

本屋でバイトしていた大学の後輩曰く、ポップ広告を書くには店員がよっぽど読んで欲しいと思わない限り、作れないそうだ(後輩が居た店舗は、ポップ製作に制限があったとのこと)。梅の花の形に色紙を切って色鉛筆で優しく描かれているポップからお試し読みで1冊読んでみた。

花の舞妓の世界と人間味ある舞妓の裏の世界

京都の花街では舞妓が夜な夜な美しく咲くが、下宿先の長形に戻って化粧を落とせば彼女たちは普通の女の子。笑いあり、悩みや不安あり、時には下らない喧嘩をすることも…。そんな舞妓の世界に『すーちゃん(すみれ)』と『キヨ』が青森から舞子になる為に上京する事となる。

2人は舞妓修行をやっていくが、キヨは素質が無く、長形のおかあさんから実家に帰るようにと言われてしまう。青森に帰ろうと荷物を纏めていると、まかないのおばさんが腰痛で倒れてしまう。まかないさんが居ない間として仕出し弁当に切り替わったが、舞妓さんたちは毎日同じ弁当に飽きてしまい、徐々に食欲を失っていく。そんな時、キヨが台所にあるもので家庭料理を作り上げ、16歳でまかないさんとして働くことになる。

一方、舞妓の才能あるすーちゃんは、日々の努力と高い志と共にスターの階段を駆け上っていくが、年頃故に悩みやすい。そんな時は、幼馴染のキヨが料理で優しく励まし、次への活力となっていく。

舞妓の世界と『すーちゃん(すみれ)』と『キヨ』の永久不滅な友情、そして優しい家庭料理に、読むだけで心洗われる素晴らしい作品である。

連載してる場所が意外すぎる!?

少女漫画のような細やかで柔らかい絵なので連載は『なかよし』か『月刊ガンガン』かなと思っていたら、何と意外な事に少年サンデーだった。少年サンデーといえば、うしおととらやコナン、MAJORなど少年向けのイメージであったが、何かここ数年で変わったのだろう。

そしてもう一つ驚いたのは、週刊ということ。

この絵の細かさを週刊誌でやっていたら、過労で倒れてしまうなと思っていたのに週刊誌なのである。作者の小山愛子先生は、一体何者なのだろうか?

買ってみたい、試し読みがしたい方に

そんな『舞妓さんちのまかないさん』が気になる方。AmazonのKindle版なら2018年10月4日22:00までの期間限定で無料で読めるので試し読みして欲しい。購入する場合は、書店もしくは下記のサイトを参考にしてほしい。

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