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星新一の誤解 A4

やってしまった  

あのあと、そう思った秘密の話


大学生時代、

ゼミの時間に"毎週さ、ひとり1冊本を読んできて本紹介をしようぜ!"という期間があった

そりゃバイトがいくら忙しくても、意中のあの人に会いに行くとしても、かまわず毎週やるもんだから、読み切ることに追いつかない週もあった。


本紹介では「ああ、またこの人まあまあ怖めのミステリー選んでるやん」とか、「いやあ、チョイス気になるわ〜」とか、回を重ねるごとに1冊から一人一人の好みや個性が見えてきて、今日は何が登場するのだろうかと、少しうきうきもしていた。


自分はというと、

そういやさ、写真を撮る時、『はい、チーズ』ってなんで言うか知ってる?

仕事終わりのさ、宴のこと"打ち上げ"ってなんで呼んでるんだっけ?

みたい丁度よくどうでもいい雑学が並んだ本や

病院食から絶望の味が栄養士、リトル・ブラックドレスをつくった女性、お葬式はしないでいいから宴会をひらいてという人など、紙の中で出会った色んな人たちを、"A4 1枚"にして皆んなの前で話した💭


そして本紹介も8週目。

今日は『未来いそっぷ』(やっと本題、星新一さんの本です。ぜひ調べてみてください)の"A4"をみんなに配る

以下当時のもの📄

(思い立って引っ張り出してきたものの、こんなに、、好きな割に、この回に限って内容薄すぎてびっくりしている、、、記憶ではもう少しなんかさあ、、なんとなく雰囲気出そうと少し茶色くしてみた)

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この週以降、星新一の本を選ぶする人が増えた

"そんなちゃんと読まなくてもレポート出せる本"という認識の下に


やってしまった

そっちか〜、そっちね、そうかそうなるかあ、毎週さ提出大変だもんね、当日時間ない中朝図書館に印刷しにいったもんね、、いやいやそういうことじゃないんだな、たしかに読みやすいしな、わたしもそう言ったかもしれないな、、でもそ〜〜れが先行してしまったかあああ

みんながいいモノを見つけたぜ!と盛り上がる中では言い出さなかった、あの頃は


さて、

"伝えるって難しい"

そんなお話でした。

(ゼミのみんなごめんね笑)


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星新一さんの本は

"違う星"に連れて行ってくれます。

地球じゃない、小さくて大きい星には

ヘンテコでチグハグな

愛すべきキャラクターが

目の前で奇妙なダンスをして


誘ってる


みんなも、ぜひその怪しい誘いに乗ってみてね!軽い気持ちで


 ("A4"2021 )

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