見出し画像

北の大地最終章

わかります。
早く終わんないかなって
思ってるでしょ


さて、
(微動だにしない鉄の心臓)
前回からの続きで人が優しすぎるって話。

北の大地の人はみんなそうなのだろうか。
そういえばホテルのフロントのお兄ちゃんも
必死で我々との共通点を探し、ぺらぺらと自分の
進路から就活までの苦労を楽しそうに語ってくれた。

ジンギスカンを経営している主人も
まぁぺらぺらとお喋りの多い好きな方だった。
何故、初対面の人にここまで距離を詰めれるのか。
観光に対する受け入れ方を勉強しているのだろうか?
学校でそういう教育を受けているとしか思えない。

多くの方が北の大地を目指す理由が
分かった気がする。独り旅にも
優しく迎えてくれる土地なんだきっと。
スゴイね。感動した。

地元の排他的な雰囲気とは正反対だ。

私の地域はどちらかと言うと

ヨソモノダ、キヲツケロ
イラヌコトヲハナスナ、
サケヲノマセテシマエ。
ハナビヲミテイケ!

みたいな嫌な雰囲気がある。
田舎だからね。コワッ

メロン事変はどうなったのか

知らない方が多いと思いますが
北の大地へは隠されたミッションがありました。
それは遡ること今年の春のいちご狩り計画から
綿々と続くある種の怨念のような執着心。

「メロンに溺れて死ぬのが夢なの」

満面の笑みで迫る女
おそろしい。

毎度おなじみ
愛すべき私のパートナーである。

結果から言うとメロンの食べ放題には
時間が取れずに行けなかったのだが
数少ない立ち寄り場所でメロンを食べた。

夕張カットメロン観光客向け価格


最初に2カップを注文するところが
なんとも頼もしいではないか。
もちろん私の分はない。
美味しい!を連呼しながら次々と
口に運んでいた。本当にそのメロンが
美味しいのかどうかは知らない。
小さなパーキングの出店でしかないのだから。

それでもこの旅を台無しにしたくなくて
彼女なりに気を使ってくれたのかもしれない。

そんなことを考えると私は
食べ放題に連れて行けなかったことを
すごく悔やんだ。

やっぱり彼女の喜ぶ顔が見たかった。
実際にメロンに溺れる彼女が見たかった。
それが今回の北の大地での唯一の心残りだ。

旅の終わりに彼女は
「うぅぅぅお腹いっぱいで苦しぃ。メロンもやっぱり、そんなに食べれないや。もういいやホント、うむぅ私、夕張メロンはそうでもないかも..。」

えーっと
ちゃんとメロンだけじゃなくて、コンビニのおにぎりも、サンドイッチも、スナック菓子も、ソフトクリームも、牛肉ソーセージも、しっかり食べてましたよね?


子どもかッ!

-完-


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?