見出し画像

突撃!ふたりで昼ごはん(白湯麺編)

それは良く晴れた日でした。
昼で仕事を切り上げた私のパートナーが
つけめんを食べたいというので
一旦帰宅し、一緒に新しいお店に行くことにした。

車を走らせ15分。到着したラーメン店

オープンは冬のことだったらしい
半年が経過しようというそのお店は
カウンター6名、テーブル10名、小上がり8名、
最大で25名は入れそうだ。

外観は三角屋根のおしゃれな喫茶店みたい。
(昭和テイスト)
珈琲よりもロイヤルミルクティーが評判みたいな
そんなちょっとメルヘンな喫茶店に見える。

話しはズレるが、今は少なくなった喫茶店。
カフェではなくて喫茶店で過ごす時間は
特別なものだと感じていた。

珈琲とタバコ、漫画を読みながら
ゆったりと時間が流れてゆく。

そんな贅沢な時間はもう二度と訪れないのだろうか
それと漫画はパタリロ全巻揃えておいて欲しい。


白濁濃厚ちょっと泡立ちスープ

ご覧いただきたい、この白いスープを。
街中華から派生した「中華そば」を起源とする
B級グルメの王、いわゆる「ラーメン」のソレとは
一線を画した白いスープ
そう、頼んだのはつけ麺ではない。

白いスープ、桃色のチャーシュー

その神々しいお姿は、まさしく!かの、常春の国マリネラ王国の国王パタリロ・ド・マリネール8世の輝く白いお肌を連想させるではないか!!!!!



ないか。

鶏と豚のWスープなんですってよ奥さん。
サッパリと濃厚を掛け合わせつつも、お互いの主張が立ち過ぎないように、マイルドに調和させているのがこの白湯である。ブレンダーで泡立てていて、クリーミーなところも洒落乙感UPでポイントが高い。もちろん店内に女性客は多く、近所の奥様方を通り越して大奥様方にかなり人気のようだ。

麺はモッチモチなので◎です

元々、この地域のラーメンの特徴は
全国にも名高い「生姜醤油ラーメン」の本場も本場。
超有名店の本店がすぐそこにある。

雪国の特徴として、寒い冬でも冷めないスープは鉄則。凍えた身体を油の浮いたアツアツのスープと生姜で温めるのだ。そぅ

「夏でもなぁ!!」

というのがラーメン店の主張。


それを覆すかのような今回のお店。
・白い
・おしゃれ
・スープがマイルド
・スープがあつくない
・床が脂でベタついていない
・じいさんたちがいない
・パタリロ

これで女性受けしないわけがない。
大奥様方は飽き飽きしているのだ
いつもの生姜醤油に。

旦那方はいつも同じものを食べたがるし、
新しいものには挑戦しない。

生姜醤油ラーメンを食べながら
ビールを飲みたがるから、めんどくさいのだ。そして帰ったら居間で横になりながら高校野球を見始める。「しょっぱいもの食べたから、余計ノドが乾きやがる」とか抜かすもんだから、冷蔵庫から瓶ビール出してやって、仕方ないから枝豆なんかも出さなきゃならない。はぁーッ、いいわよね夏を満喫ですか?はいはい。私だってね、たまにはゆっくりしたいんですからね、あんたの相手なんかしないで喫茶店でも行って、お紅茶なんて飲みながら、小さな恋の物語でも読むんだから、ちょっとだけおしゃれしていきたいんだから。もう何!?その醜い格好は!肌着で外に出ないでちょうだい!💢

そんな毎日(?)に辟易している大奥様方が
独りで気軽に立ち寄れる素敵なお店。
客層のせいか、店内もほんわかとした空気が流れる。
まさに常春の国。


以後、私はこのお店をマリネラと名付ける。


いつものように
本当の店名は公表しないのであしからず

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?