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自分で作る非日常のススメ

それは何も変わらないような
いつもの朝のはずだった。

今日は注意報も警報もない
穏やかな梅雨の晴れ間
日差し降り注ぐ駅のホームには
電車を待つ人たち

サラリーマンの服装は様々で
クールビズと背広と半々


「今日は暑くなりそうだ」

そんなことを考える
何気ない平日のスタート

いつものホームの
いつもの人たち...


ソレは突然現れた

最初は普通の人だと思った
上着は灰色のロンT
したは灰色のハーフパンツ
黒いキャップを被り
背中にはリュックを背負っていた

後ろ姿だけ見れば
何気ない普通のおじさん
リュックの他に荷物なし
両手はぶらんと空いていた

ウォーキングに適したような
身軽な装備とも言える

服装というよりも装備
そういう表現がいいだろうと
彼の正面を見て思い直したのだ

何故なら、彼の前面には
小さな女の子が1人

ぶら下がっていた

前面型抱っこ紐とでもいうのか
ベビースリング?
ベビーキャリア?
2歳未満であろう女の子は
正面外側を向いた形で
ぶら下がっていた。

手足は中空にぶらんと下がり
小さな眉間に皺を寄せ
進行方向の見えるもの全てに
朝からメンチを切っていた

見方によっては
コックピットに乗り込んだ幼子が
巨大ロボットを操縦しているようにも

見えなくもなくもないじゃないか

いいか、このnoteでは常識を捨てろ!
解き放つんだ自分を
ここはそういう場所だ!

えーっと、
だから本体は子どもの方で
男性は精巧に作られたマシン?

女の子に見えるが実は転生者で
「最強科学者が赤ちゃん転生無双」
とかいうスタイルかもしれん。

世の中は可能性に満ちているぞ
つまらん日常なんてどこにもない。
自分次第で毎日がアドベンチャーだ。
という妄想の捗る6月某日

ふーむ...。





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