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1日1分歴史小話(無料メルマガ)

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#アブラハム

#0150【決断と信仰の生涯(旧約聖書、アブラハムの死と埋葬)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 前回【149:イサクとリベカの結婚】の続きです。 <>内は旧約聖書からの引用を基に記述。 <アブラハムの生涯は175年であった。> サラは127年、アブラハムは175年。 時間の長さ、尺度については異論があると思いますし、アタマから信じる必要はありません。 生まれ故郷を離れ、苦労をしながらも財産と子宝と長寿に恵まれた。 その理由は、神の祝福(幸運)に助けられた点があったとしても、そもそもアブラハム自身が一大決心、決断

#0134【神と救済条件を交渉するアブラハム(旧約聖書:ソドムのための執り成し)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今回と次回は「ソドム」にまつわる叙述をします。 なお、歴史小話の叙述順序では先に前回のイサクにまつわる話を進めました。 創世記では、今回のNo.134と次回のNo.135は、前回のNo.133【不合理の果てに(旧約聖書:イサクの献納)】の前に記載されています。 <>内は旧約聖書からの引用を基に記述しています。 <アブラハムは、客人(筆者注:神)を見送りにソドムという都市を見下ろす所まで来ました。 そこで、神はこう言いました

#0133【不合理の果てに(旧約聖書:イサクの献納)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週は、旧約聖書の物語シリーズをお送りします。 【0114:イサクの誕生予告】の続きからになります。 前回の「旧約聖書の物語」では、イサクを巡って神がアブラハムに対し難題を突き付けられるとの予告で終わりました。 <>内は旧約聖書からの引用を基に記述しています。 <神は約束どおり、年老いたアブラハムとサラとの間に男の子を授けました。 男の子はイサク(笑い)と名付けられ、育っていきました。 アブラハムには他にハガルとの間に

#0114【不信仰者でも救われる(旧約聖書:イサクの誕生予告)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。今週の旧約聖書の物語は「イサクの誕生予告」で締めます。 前回No.113話【行いよりも、心のあり方(旧約聖書:アブラムとの契約)】でアブラハムは神から星の数ほどの子孫を抱える諸国民の父になることを伝えられました。しかし、正妻のサラとの間には一向に子どもができません。 悩んだサラは自分のエジプト人女奴隷のハガルをアブラハムの側室にすることを提案します。やがて、アブラハムの子を宿したハガルは、サラに対して不遜な態度を取るようになり

#0113【行いよりも、心のあり方(旧約聖書:アブラムとの契約)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 旧約聖書の物語、前回触れたとおり、カナンの地(現:イスラエル)に辿り着いたアブラムたちでしたが、飢饉にあってしまいます。 (前回:No.112【「現状維持への戒め」と「決断の重要性」(旧約聖書:アブラムの召命と移住)】) 仕方なく約束の地であるカナン地方を離れ、エジプトへと移住します。その後、再びカナンへと戻りますが、増えた財産の管理でアブラムと甥のロトとの間で争いが起きます。 争いを回避するためにアブラムとロトは分かれ

#0112【「現状維持への戒め」と「決断の重要性」(旧約聖書:アブラムの召命と移住)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週は、旧約聖書の物語シリーズをお送りします。 【0084:バベルの塔】の続きです。<>内は旧約聖書からの引用を基に記述しています。 <主はアブラムに対してこう言いました。 「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める、祝福の源となるように。 あなたを祝福する人を私は祝福し、あなたを呪う者を私は呪う。 地上の氏族はすべてあなたによって祝