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#0150【決断と信仰の生涯(旧約聖書、アブラハムの死と埋葬)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。
前回【149:イサクとリベカの結婚】の続きです。

<>内は旧約聖書からの引用を基に記述。

<アブラハムの生涯は175年であった。>

サラは127年、アブラハムは175年。

時間の長さ、尺度については異論があると思いますし、アタマから信じる必要はありません。

生まれ故郷を離れ、苦労をしながらも財産と子宝と長寿に恵まれた。

その理由は、神の祝福(幸運)に助けられた点があったとしても、そもそもアブラハム自身が一大決心、決断をしなければ、もたらされなかった結果です。

神からの命令、それをただ一途に信じ、義に生きたこと。誠実に生活を整えたこと。これらのことが、結果として、財産と子宝と長寿をもたらしたと筆者は考えています。

大胆な決断をしたからといって、必ずしも良い結果に結びつかないかもしれません。しかし、良い結果には、大なり小なりの決断があると考えています。

神話の世界、聖書の話の中でも、アブラハムは別格の存在です。彼は、唯一神教であるユダヤ教・キリスト教・イスラム教、全てで崇められています。

その理由は、彼の常に誠実に神と人々とに向き合った生き方にあると思います。

No.112アブラムの召命と移住・・・アブラハムの大胆な決断
No.113アブラムとの契約・・・アブラハムの信仰に対する報い
No.114イサクの誕生予告・・・神と家族の狭間にあって
No.133イサクの献納・・・神への従順な姿勢
No.134ソドムのための執り成し・・・人間のために神と交渉するアブラハム
No.148サラの死と埋葬・・・アブラハムがサラに示した愛情。

時間があるときに上記あらためて読み直して頂くと新しい発見があるかもしれません。

<アブラハムは長寿を全うして息を引き取り、満ち足りて死に、先祖の列に加えらました。

息子イサクとイシュマエルは、父アブラハムを彼が人々から買い取ったサラの墓地に共に葬りました。>

アブラハムとサラは同じ墓で共に仲良く復活の日を待っているのでしょうか。

異母兄弟二人が手を携えて、ともに父の埋葬をした点も感慨深いものを感じます。

(続き:No.172【イマも紡がれゆく系譜(旧約聖書、イシュマエルとイサクの系図)】)

以上、今年の歴史小話でした!

年末年始は配信をお休みさせて頂きます。
2018年は1月8日(月)からの配信となります。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。
良いお年をお迎えください。

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発行人:李東潤(りとんゆん)
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https://note.mu/1minute_history/m/m814f305c3ae2
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