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1日1分歴史小話(無料メルマガ)

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不定期で歴史に関する小話を配信しています。スマホからでもパソコンからでもお気軽にお読み頂けます。過去分も是非ご覧ください。
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#近現代史

#0033【マザー・テレサ(インド、20世紀)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週最後は、マザー・テレサを取り上げます。 彼女の活動は生前から高く評価され、1979年にノーベル平和賞を受賞しています。 マザー・テレサの本名はアグネス・ゴンジャ・ボヤジュといい、1910年にバルカン半島のコソボ(現:マケドニア国スコピエ市)に生まれました。 小さい頃から聡明な子だったと言われています。18歳のときにアイルランドのロレト修道女会で修道士としての基礎教育を受けました。 修道士になる過程で神

#0032【神谷美恵子(日本、20世紀)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今日は神谷美恵子をご紹介します。 ご存知ない方も多いかもしれませんが、彼女は1914年に日本に生まれます。 父前田多門が国際労働機関(ILO)理事会への日本政府代表としてジュネーヴ駐在となったため1923年に渡欧し、1926年の年末に帰国した昭和初期には珍しい帰国子女でした。 1932年に成城高等女学校を卒業すると津田英学塾(現津田塾大学)に進学します。 翌1933年、キリスト教伝道者の叔父がハンセン病療

#0031【ナイチンゲール(イギリス、19世紀)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週は医療に尽くした女性特集です。まず、近代看護教育の母、ナイチンゲールを取り上げます。 ナイチンゲールは1820年5月に生まれ、1910年8月に満90歳で亡くなりますが、彼女のイメージを決定づけた負傷兵の看護にあたったクリミア戦争への従軍は僅か2年間のものでした。 実は、彼女の看護師としての活動は全体でも数年たらずのものです。 彼女の讃えられるべき業績は、看護師としての活動自体よりも、看護学の発展と統計に

#0030【マンデラ(南アフリカ、20世紀後半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週最後は、南アフリカ共和国のネルソン・マンデラです。彼はアパルトヘイト政策への反対闘争の戦士として活躍し、南アフリカ最初の黒人大統領となりました。 マンデラは1918年7月にテンブ人の首長の長男として誕生します。少年時代から部族社会の反英闘争の歴史を学び、首長としてのリーダーシップ、寛容の精神を養いながら育ちます。 1944年にアフリカ民族会議(ANC)に入党し、その青年同盟を創設してリーダーの一人になって

#0029【アウン・サン(ミャンマー、20世紀前半)】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 水曜日の今日はビルマ(現ミャンマー)建国の父、アウン・サンを紹介します。 アウン・サンはイギリス植民地となっていたビルマ中部で1915年に生まれました。 1933年にラングーン(ヤンゴン)大学に進学し、学生組織機関紙の編集者として反英的な記事の執筆・掲載を進めます。1938年にはラングーン大学学生会と全ビルマ学生連合の委員長に選出されて、学生界の指導者となっていきます。 やがて学生運動から政治運動へ転身し、

#0028【ガンジー(インド、20世紀前半】

こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。 今週はイギリス植民地の指導者たちを特集します。初回はマハトマ(偉大なる魂)と尊称されるインド独立の父、ガンジーです。 彼はインドの裕福な家庭に生まれ、宗主国イギリスに留学をして弁護士資格を取ります。留学後インドに戻ったものの仕事がうまくいかず、同じイギリス植民地である南アフリカの弁護士事務所に移籍します。当時、ダイヤモンド鉱山や金山の発掘で労働力が不足していた南アには、インド人労働者が多く移住していました。