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パテド、カンパーにゅ??

夜遅く、空腹とは違う食欲が降り注いだ。
それは暴力的に俺を刺激し、激しくパテドカンパーニュを求めた。

ラーメン、餃子、カレー、出汁、スイーツ、などの食べ物では時々あるのだが、今回はその範囲外からの欲だ。

食欲の声を聞く事は大切だ。
『俺は今何が食べたいのか??』
『どんな栄養が必要なのか??』

それが上手くいくと
本能的に栄養管理ができるそうだ。
(まぁ簡単にはいかないが)

今回の欲は根底にふたつの欲がある。
①味や料理として食べたい。
②レバーの栄養が必要。

と、俺の身体は訴えかけていた。

早速、近所のお店を片っ端から調べた。
イタリアン、フレンチ、ビストロ、バル、輸入食品店、スーパー、肉屋、、、だが近所に売っている店は無かった。

とりあえず夜も遅かったのでいったん眠りについた。
寝て起きると欲が薄くなっている事もあるのだ。

だが、起きてもその欲は薄まらなかった。
むしろ濃くなっているほどだ。


・パテドカンパーニュとはなんぞや。

コレを忘れていた。

パテ:すり身、カンパーニュ:田舎風
直訳すると田舎風のすり身。
フランスの田舎料理で、ひき肉とレバーを合わせて調味してシットリ焼いた料理だ。

ビストロやバルなどのどちらかというと大衆料理屋で作られることが多い。
通称はパテカン。

・欲のままに作る。

パテカン欲は濃くなっていく一方、なんだか忙しくて携帯電話で調べる程度しか動けなかった。
眠る前の時間に調べたり、本を読んだりして、いくつかのレシピの共通点や必須事項を把握し、自分的によさげな目星をつけた。

そして3日後、夕方。
2時間ほど暇ができたのでサッと買い物をして作る事にした。

・材料
豚ひき肉:350g
鶏レバー:350g
豚肩ロース肉5mm角刻み:150g
マッシュルーム:6個
玉葱:1/3個
パセリ:あればひとつかみ
牛乳:100cc
卵:1個
塩:小さじ2
ウイスキー:大さじ1
赤ワイン:大さじ2
スパイスやハーブ:好きなだけ
ナッツ:好きなだけ
・材料アレコレ
レバーはもうちっと少なめがよかったな。
スパイスは、胡椒、ローリエ、ローズマリーを使用した。
ウイスキーは無ければないでOK
ナッツはくるみかピスタチオがオススメ。たっぷりいこう。

・ざっくり作り方

①野菜をじっくり炒め牛乳をいれてしっかり煮詰める。
水分が1/3位になったらミキサーでペースト状にする。

ほんの少し塩をいれて炒めると良い。
しっかり冷ます。

②ひたすら混ぜて詰める。

レバーはウイスキーでサッと洗った後、ミキサーでペースト状に。
豚肩ロース肉は5mm角に刻む。

肉とレバーと塩

卵と野菜ペースト

ワインとピスタチオ

の順で足してよく混ぜる。
温度が11℃を超えないように注意。

型にしっかり詰める。

③香りをつけて焼く。

何度かトントンして空気を抜いたら、スパイスやハーブをたっぷりのせて、アルミホイルでフワッと蓋をして
オーブンの鉄板に熱湯を2㎝くらいいれて180℃で1時間ほど蒸し焼きにする。

④焼き上がり

真ん中に鉄串を刺し、唇の舌にあてアッツ!!ってなったら完成。
氷などを当てて一気に冷ましたら、ラップをピッチリして一晩保存。

レバーや肉なので気をつけて保存。


・実食。第1回目。

味見もせずに一晩おいて
昼ごはんに1人で食べる。
ついに念願のご対面です。

パテは分厚めに切り、粒マスタードとはっさくマーマレードを添える。
生野菜にはドレッシングにオリーブオイルとバルサミコ酢と塩、胡椒。

冷凍しておいたバケットを少し焼く。
缶のスパークリングワインをグラスに注ぐ。

いっただっきま~、、あぁうめえ!
ちょっと不格好だけどうんまい。

ねっとりした旨味とコク滑らかな脂爽やかなハーブピスタチオの香ばしさ全てが良い。
多すぎたと思ったレバーはしっかりクセがあって俺は好きだ。

・実食。第2回目。

それから二日後。
日曜日の昼。

家族揃って食べる昼ごはんは貴重なのだ。
大好きなパン屋、ブーランジェリーアダチでハードパンとキッシュを買ってきた。

サラダは豪華に、焼いたキノコと茹で鶏。
ピクルスに、モロヘイヤのスープも。

良い食事だ。
味や彩り、食材、香りなどのバランスが良い。
幸福な食卓を具現化したようだ。

アダチのパンはハードな物が美味くって大好きなのだが、今回はパン コンプレという全粒粉のパンが最高に良かった。

パテカンの濃厚さと、モサモサした全粒粉が良い相性だ。

粒マスタード、ピクルスは王道だが、マーマレードも良いアクセント。
甘味と苦味がいいのよね。
幸せ。

・実食。第3回目。

三日目。
ラスト少し。
端っこはちょっと色が変わってきたのでリゾットの具に。
パテとマッシュルーム、トマトのリゾット。濃厚。
ピクルスの酢をドレッシングにしてサッパリ。

こんだけ食べるとしばらくは良いかなぁ~
それはそれは満喫した。

ごちそうさまでした。
ありがとう。

仲良しのご近所さんにあげたらすっごい綺麗に写真を撮って貰った。
嬉しいわ~!!


マグロの血合いでパテ作れないかも試してみたいな。
シャルキュトリー系の加工品で内臓使う料理屋 もっと深堀りしたいな。

ではでは、また。

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