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「見る場所を見る」映画館ツアー・倉吉編

2021年度から継続されてきた「見る場所を見る——鳥取の映画文化リサーチプロジェクト」の活動の中で、リサーチを目的に各地の映画館ツアーを行いました。
本記事では、各地のツアー中に撮影した映画館(跡地)の写真と、その後の調査で明らかになったことを簡単に紹介します。

今回取り上げるのは鳥取県中部に位置する倉吉市
本記事を読んで「倉吉の映画館が気になった!」という方は、2023年12月に実施した展覧会の記録集『見る場所を見る3——鳥取・倉吉市内・郡部の映画館&レンタルビデオショップ史』をぜひご覧ください。イラスト・テキスト・年表と充実した本になっています。
※2024年4月30日24:00までに以下のフォームにご記入ください!
(上記期間内のみ、1人1部を無料送付、送付時期は4月下旬から5月中旬予定)

頒布申込フォームはこちら。

見る場所を見る3——鳥取・倉吉市内・郡部の映画館&レンタルビデオショップ史

◉倉吉市内の映画館ツアー

2023年9月15日(金)に倉吉市を訪れました。
同年の12月21日〜26日に開催された展覧会「見る場所を見る3——アーティストによる鳥取の映画文化リサーチプロジェクト」(於 Galleryそら)に向けて、倉吉市内にかつてあった映画館をリサーチすることが目的です。

戦前の倉吉では、旭座日本館、そして芝居小屋の寿座の三館が映画興行を行なっていました。戦後には、有楽座冨士館、えいらく館、倉吉東映が開館。旧倉吉駅(上井駅)と白壁土蔵群の周辺で、様々な映画を楽しむことができました。

■有楽座

有楽座は旧倉吉駅(上井駅)のすぐ近くにありました。
現在は駐車場になっています。

■冨士館

冨士館は、竹の家興業社を設立した竹の家啓三郎さんが経営していた映画館です。
現在も建物自体は残っています。
ポスターを貼り出していたのであろう屋外掲示板も設置されたままでした。

□鉄道記念館

旧倉吉駅は現在、倉吉鉄道記念館になっています。
すぐ近くには、かつて使われていた蒸気機関車が屋外展示されていました。

■旭座、日本館

その他、写真は撮っていませんが、旭座日本館の跡地も回りました。ドキュメンタリー映画『映画愛の現在 第Ⅱ部/旅の道づれ』では、旭座の跡地はTOHOというスーパーになっていましたが、現在はそのスーパーもなくなり、セブンイレブンになっていました。

旭座 跡地(『映画愛の現在 第Ⅱ部/旅の道づれ』より)
日本館 跡地(『映画愛の現在 第Ⅱ部/旅の道づれ』より)

(参考映像)『映画愛の現在 第Ⅱ部/旅の道づれ』(予告編)

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映画館の思い出

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