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旧朝香宮邸

今月の平日休みで、庭園美術館へ行った。今の展覧会は、旧朝香宮邸の建築そのものを楽しむ会期。

緋寒桜@庭園美術館の敷地
旧朝香宮邸の庭園美術館

良く晴れた暖かかった日。その日、たくさん光合成して幸せだった話は、別なnoteに書いた。

その後の冬眠中の話は、次のnoteにする。ここには書かない。
一昨日辺りからか、日差しや少しの暖かさで、ようやく冬眠から覚めてきたような、変わらないような…
とりあえず頭の中で、次のnoteのアウトラインはもうできている。気になっていた調べものも終えた。使う画像の準備も、庭園美術館のと一緒に終えた。

なので。このnoteでは、150枚も撮ったらしい中から、シンプルに写真を並べていく。いつもなら会期中の写真は出さないが、建築ツアー的な会期はそこそこあるようで、似た写真はWEB上で見つけられることに気づいた。

あちらこちらに、そっと展示された感じのアート作品も楽しんだ。幸せな気分で日向ぼっこしながら、館内や庭園などで、いつの間にかたくさん撮っていたらしい。写真はたくさん載せておくことにした。

入口から入ってすぐの古い化粧室の壁面。小さな作品《椿》も
化粧鏡の上の照明が気になった
化粧室の裏側は2階への階段
ラジエーターカバーを透かして日差しが入っていた@大客室
ミュージアムショップでもA5のホルダーで売られていたので購入した。
来月の休暇用のプリントアウトやメモを入れている。
モリスデザインのチケットホルダーも購入

日差しとともに、とても幸せに眺めたラジエーターカバーだったが、中身のラジエーターが入っていた時代には、見られなかった光景だろう。

ラジエーターは暖房器具。2階の第一浴室そばに、小さめのがあったと思う。タオルの乾燥用だったのだろうか。

カバーの中に入っていただろうと思うサイズのラジエーターは、港区立郷土歴史館でいくつも見た。そのせいか珍しい感じがなく、館内にあったのかもしれないが、見た記憶があるような、ないような…

壁側に置かれていると模様がよくわかる@大客室
同じ部屋の別な窓辺
大食堂のラジエーターカバーは魚の柄。部屋毎に違うらしかった
窓の高い場所まで日差しが入っていた
明るい日差しが床に差し込んでいた

写真をたくさん撮ったとはいえ…
note用に並べてみると、部屋の様子全体がわかる写真が全くないと気づいた。
というよりも…
ひたすら窓と照明、日差しの入った床。

そんな写真しか撮っていなかったのか?
うーん…

どんだけ光に飢えていたんだ?

このnoteを読んでいる人は、見ているうちにきっと飽きる※呆れるだろう。(サラサラとスクロールしていただけましたら幸いです)

大食堂と小食堂の間の窓辺から白梅が見えていた
小食堂の窓辺
取っ手はいろいろなデザインで丁寧に作られていた@再び小食堂そばの窓辺
同じ場所から外壁に楽しいデザインの照明が見えた。
窓にある黒いものが気になったがゴミや汚れではない
藤棚の辺りに写っているガラスの傷というか穴というかが、一つ上の写真の黒丸

私には弾痕に見えてヒヤリとした。今は美術館だが、そんなことがあっても、おかしくなかった場所かもしれない、と思ったりもした。

円い物が当たると、ガラスにそんな傷が入るらしいことは、後から少し調べるとわかった。が、弾痕かどうか、事実は知らない。凹みのような傷だけではなく、穴も開いていた。

今の自分の平和な気分が、平和ボケからきているのだと困る。が、平和な気分でいられている現状をありがたく思った。平和は誰にとっても大切だが、平和は自動的に勝手に設定される訳ではない。

ホームビデオを見られた喫煙室からの中庭
石畳に露出を合わせてみた。いろいろな形だが、きれいにはまったパズルのような模様だった
たぶん小客室
たぶん第一応接室
ここもきっと第一応接室

順路は設定されていたのだが、全く気にせず行ったり来たり。しかも全体写真がないので、どこの窓だかあまりわからない。

順路の大枠、1階→2階→3階→1階→新館という流れには乗っていた。マップの端に書かれていたため見落としていた3階を、うっかりスルーしかけていたので、スタッフさんに流れに乗せてもらえたと書くべきだろう。

私は全く写さなかったらしいのだが、あちらこちらに解説のテーブルがあった。
見るだけにしてしまったが、ハガキサイズくらいの解説のカードも置かれている。

カードをコレクションしながら回ると、最後の新館の展示室で表紙を付けて、綴じて持ち帰れるようになっていた。マイ図録になる。ミュージアムショップでも似たものが売られていた。

前に撮った階段を上がった
天高があることで吹き抜けな感じの階段室の天井は、かなり高く感じた。窓も大きい
おしゃれな照明@たぶん若宮の合の間
明るい窓辺@たぶん若宮寝室
一つ一つデザインが違う照明@たぶん若宮寝室
若宮寝室から二階広間へ行く途中。アーチが楽しかった
二階広間の大きな照明
たくさんの日差しが入っていたベランダ
日向ぼっこしながら座っていた場所から見た床
ベランダの照明もきれいなデザインだった
いろいろとデザインが楽しかった書斎
書斎の明るい窓辺
二階広間のソファそばの窓。窓の向こうは北の間
タイル貼りの北の間
北の間の明るい窓辺
建具の雰囲気も良かった@北の間
きれいだった照明@殿下寝室
ベランダ越しの明るい日差しが入る床@殿下寝室
ラジエーターカバーの仲間なのか@たぶん妃殿下寝室
カーテンのように布が使われた照明@たぶん妃殿下寝室
妃殿下寝室から再びベランダへ
その上部の照明は気に入ったのか、撮ったのは何度目だろうか
ベランダのガラス越しに見た、妃殿下居間のバルコニー。
複雑な壁面装飾が近くに見えた
外からお風呂を覗くな?
ベランダから見た第一浴室
小さな作品《コヒルガオ》も見えた
第一浴室の入口側から。
床のタイルも細かな装飾で面白かったが、古い設備も面白かった。
水栓の間のは、排水栓の操作レバーなのだろう
妃殿下居間の外から、階段そばの照明。
カラフルで天井や壁面に色が広がっていた
妃殿下居間からガラス越しにバルコニー
突然、自動ドアがそばで開いたので、思わず通ってしまった。
そこは増築したらしいエレベーターへの通路だった。
壁の断面が見られた
《ユリ》が飾られた姫宮居間
とても明るく窓の多い部屋だった
天井も含めてデザインされた様子の照明@姫宮居間
クローゼットらしき大きな収納。どこか別な場所でも見たことがあるような…@姫宮寝室
姫宮寝室を出ると、再びカラフルな照明
スルーしかけた3階のウィンターガーデン

心地良い日差しが入っていそうで、いちばん楽しみにしていた部屋だった。が、マップの3階を見落としたことで、ベランダがそうなのかと勘違いしてスルーしかけた。
3階は、こんな会期中でないと入れない。スタッフさんの常駐が必要な場所。

カラフルな照明がある、3階への階段のそばには何度も行っていたが、3階への階段を上り下りしている人を見かけなかったと思う。が、スタッフさんが階段上にいた。上に何か?という視線を向けてしまったところ、上もあると呼んでくださった。

期待通りにたくさんの日差しが入る大きな窓。
違い棚のような壁面は、テーブルとベンチになったのだろうか。飾り棚?
凝ったブラケットも気になった

窓辺に茶色いタオルがたくさん。結露で何かが起きたのだろうか。
このウィンターガーデンでも見かけたが、小さな「調査中」というような内容のパネルがあった。修繕に向けて、何かの途中の様子を感じた。

壁面の一部にも床と同じ模様。それはベランダにはなかった
窓にはレトロな金具が付いていた
ウィンターガーデンから2階へ下りている途中にも、丁寧で面白いデザイン
そのまま1階まで下りてくると満月のような窓
窓の反対側。新館への廊下から

たくさん手間をかけた感じのデザインを見たことで、自分がのっぺりとした世界で生きているような気がしてきた。なぜ、こんなに薄くて凹凸がない場所で生活してるのだろうと。

ただ、私としては、シンプルだったりカクカクしていたりするデザインは好きなので、それをダメだと思う訳ではない。飾るという感覚も、そもそも薄い人。

そんな私でも、身の回りのいろいろなものに、奥行きや曲線がなさ過ぎるような気がした展覧会だった。

新館に入ると、日差しで面白い模様ができていた
ガラス面の凹凸でできる床と壁の模様
新館のカフェの後、外に出た。大きな松が印象的だった
松を明るく撮ると、松ぼっくりがいっぱいなのがよく見えた
本館からも見えていた白梅だったのか
白梅の花びらがたくさん落ちていた
藤棚の木もデザインされていた
姫宮居間の外側になるのか

ロッカーに入れた春コートなどを出し、旧朝香宮邸を出た。暖かかったので庭園へ。

沈丁花(ジンチョウゲ)が庭園にたくさん咲いていた。
すっきりした匂いも好もしかった

写真はピンボケなど、いろいろ失敗な感じだったので出さないが、他にもたくさんの花を見かけた。沈丁花がいちばん多かったと思うが、馬酔木アセビもたくさん見た。木瓜ボケ柊南天ヒイラギナンテンも咲いていた。

秋に紅葉を見た茶室の広間の窓辺。立礼席側から

立礼席りゅうれいせきだけに入れる日だった。とても美しく紅葉を眺められた窓には、障子がてられていた。障子や雨戸は、「閉める」ではなく「閉てる」を何となく使ったりする、と書くと、年がばれるという話だろうか。

手前の棚は、飾り棚として使われていた。窓から侵入者という話ではないのだが、窓の外から来る誰かへの呈茶のように見えた。

明るい日差しが入る広間も眺めた
たぶん寒桜

西日の時間になり、色が上手く写らなかったが、ソメイヨシノに見えた。時期的には早過ぎるのだが、日当たりが良いとか、何かの都合で早く咲くこともあるのかと思っていた。付近の人たちからも、「これはフツーの桜よね?」というような言葉が聞こえた。

が、帰宅し夫に話すと、違う種類の植物だから早く咲く、と言われた。いろいろ調べてみた結果、寒桜だったのだろうと思っている。

初めに撮った緋寒桜と同じと思って撮った、庭園美術館の近くの公園の木

これは緋寒桜ではないだろう、と飛ばし飛ばしに写真を確認したときに気づいた。その場では、緋寒桜と同じに見えていたのだが。後で調べた結果、花桃ハナモモではないかと思っている。緋寒桜より大きな木で圧巻だった。

冬眠前のとても暖かく幸せだった日の大量の写真。
光を写すことは、何となく私の方向性というのか気分というのか傾向というのか、以前から自覚している。

ファインダーを覗いていた時代なら、太陽などの眩しい光源は写せなかった。が、そういう縛りも今はない。(私のカメラの取説には、強い光源に向けると故障の原因になる、と書かれているので、安易に真似されませんように)

傾向や好みというのはあるにしても…
明らかに光に飢えていたとしか思えない視点だらけで、自分でも驚いた。

ウィンターブルーに効く日光浴というのは、目から日差しを取り入れるものらしい。私は昔から眩しい場所は好きだが、眩しい思いをしてまで日に当たらなくても、目を閉じていても効く、と聞いたことがある。

この日は、光に向かって移動、光に視線、の繰り返しだったらしい。
…私は蛾の仲間だったのか?とも思ったりした。
私としては幸せだった日の記録だが、病的なほどに何だか偏った写真だらけだったらしい。

そんなことなので、こんなところまで眺めてくださった人に心から感謝します。

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