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転職者は余力の無い企業を選んではいけない。

 私は転職活動をする上である程度というか、大手に絞って転職活動をしている。今回の記事は「転職者は概ね、どういう会社にターゲットを絞って転職活動をした方がいいか」という話。「余計なお世話だ」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、それはそれでいい。勿論、自分自身の思うキャリアを描けて、且つ目指すものが明確である場合はそれに反対する理由もない。あくまでも40代の一般サラリーマンのおっさんが考える、30半ば以降の転職に関しての価値観と思っていただきたい。

1.会社はそもそも矛盾して採用している

 30代半ば以降は会社は「即戦力」を求めていることは間違いない。ただ、私は思う。転職者は文字通りの「即戦力」になることはないし、なったら会社側としても本音では困るだろう。
 例えば、私は経理であるので、本当に「即戦力」過ぎて、「5人で回している仕事を1人で回せるようなプログラムを組みました。これで数カ月後には費用の削減も見込めますし、余剰人員には別の仕事をさせましょう」とかなる、或いは提案された場合。上司は有望な提案であったとしても、恐らく戸惑うだろう。また、これにより削られる人も困るだろう。
 上記は「即戦力」を超えている例かもしれず、会社が将来的に大幅な業務改善効果を期待して貴方を採用したのかもしれないが、それに呼応して上記のようにすると、準備が整っていなければ賛辞を越して怒られる、或いはハブられる可能性さえある。
 会社は意外と大幅な変革を望んでいる割には大幅な変革に直面すると狼狽するものなのである。会社はというか「人間は」でもある。

2.「即戦力」は事実、かなり曖昧

 1.でも述べさせていただいたが、やり過ぎるとハブられる。では「即戦力」って何なの?となってしまう。実力発揮できないやん。
 正直、恐らく多くの会社は中途採用をするにあたり見ている点は「こいつはうまくやっていけるか」ぐらいの点に過ぎない。後は、少し「ここが役に立つかもしれない」と思っている程度。中途に求めるものは「簡単に辞めて欲しくない」というぐらいかもしれない、とさえ最近思う(一般的な会社であれば)。
 なので「即戦力」とはジャンヌ・ダルクのような革命を起こしてくれたりしている人を求めているのではなく、「バランス良く、慣れてくれる人」を求めているということになる。それで十分「即戦力」なのだ。ある意味。
 鼻息を荒くして「天下を取ったる!!」とか思わないようにしないといけない。歳を取って野心があると、そういうことになる気持ちも分かるし、会社によってはそういう意気込みを求めているところもある(外資コンサルなどはそう)。しかし、間接部門では特にそういうのはあまりない。

3.余力のある会社、って?

 上記を踏まえた上で、転職をするなら「余力のある会社」がいい。どういう会社か。言うなら、大手。大手は人がある程度余っている状態であり、募集の背景としても「今の〇長が兼務しているが、専任でやってくれる人が欲しい」とか言うものもある。これは逆説的に言うと「兼務でできることを二人に分割したい」ということでもある。余力、ありありです。
 私は現代の「働かないおじさん」の論理はある程度ポジティブに捉えている。「働き過ぎて灰になったおじさん」よりよっぽど幸福度は高い。「働かなくて周りを無闇に傷つけるおじさん」で無ければ個人的にはそこまで問題ない。
 人が多い会社や大手ではこういうポジションが客観的に見えてあったりする。体力が落ちてきて、落ち着いて仕事をしたいという中堅(35ぐらいから)には正直お勧めのポジションだ。
 逆に避けた方が良いのは中小企業の欠員募集やスタートアップ。或いは上場を目指している会社、など。「私は35からでも毎日筋肉痛で超サイ〇人を超えた超サ〇ヤ人を超え(以下繰り返し)を目指すんだ」と言う方には良いかもしれないが、覚悟が無く、ライフも重要視したい人は避けた方が良い。

以上、また好き勝手書いてしまった。最近「弱者」というものに関するニュースを読んだが、日本は生産性よりも個人的には心が傷んでいる人が多いことが問題な気がしている。自分に出来ることは無いか、と思う昨今ではある。という私も傷んでないことは無いが、比較的元気かな。

良い、余力のある企業選びを。

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