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子ども好きの聴覚過敏。の話。

私は感覚過敏の中でもズバ抜けて聴覚が過敏なのです。が、そんな私が小さな子どもと関わる職を選んだ話を、つらつらと記事にしようと思います。

現在23歳の私ですが、社会人2年目にしてASD+ADHDと言われた話はこちらをご覧ください。


別記事にも書いている通り、わたしは幼い頃から聴覚過敏、主に色聴が強い共感覚(簡単にいうと、身の回りの全ての音に色や形が見えたり、味・匂い・温度などを感じること。つまり五感の別の感覚が伴うことです。)に悩んできました。


子どもの時からうるさい場所が苦手で、一人遊びが好きだった。うるさいというのは音の大きさだけでなく、特定の苦手な音は音量に関係なく苦手なので、出られない授業や見られないビデオ・テレビ番組があった。
それでも私は小さい子どもが好きで、最初に憧れた職業は幼稚園の先生でした。


何故か昔から赤ちゃんや小さい子が好きで、自分は幼稚園や保育園の先生になるものだと思っていました。
母が保育士なので、その影響もあるのかも、、

幼い頃(今もですがw)、周りの人に興味がなさすぎて、大人のひとといえば身近である母の存在が全てでした。
なので自分も大人になったら母のように、保育士になるものだと思っていました。


でも騒がしいところが苦手です。
最高に矛盾ですねww

子どもは騒がしくて当たり前。なので、静かにしろというのは無理ですし、そんな酷いことできません。

聴覚過敏の方でよく、赤ちゃんの泣き声が苦手だという方がいらっしゃいますが、幸い私にとって泣き声自体はそこまで不快な音ではありません。

ですが、ずっと大声で泣いていたり癇癪をおこしていると、周りの音と混ざってクラクラしてきたりはします。
(私にも4つ下の妹がいるのですが、小さい頃はわりとギャン泣きするタイプだったので笑。機嫌損ねそうになる度に、お願い泣かないで…!と思ってました笑笑)


子どもが大泣きしたり癇癪を起こすのは自然の事ですし、そうやって泣き喚きながら意思表示できるような環境も必要です。そうやって成長していくのですから。。

が、幼稚園保育園にはそんな年頃の子どもがたくさんいます。一人の泣き声に気を取られていては他の子どもたちに注意を払ったり相手をすることはできません。。


私はそれでも子どもと関わる仕事がしたく、中学時代(1番過敏だった時期なので結構過酷でした笑)から保育施設でボランティアを始めたり、その後は子どもが沢山来る施設でアルバイトしたり…
なんとか慣れようと努力(?)しました。

その結果、治るまでには至りませんが、
子どもが騒がしい環境が大丈夫になってきました。



なんの音が不快に感じるかは人それぞれなので、これはラッキーなほうだと思うのですが。
私は子どもの甲高い声よりも、居酒屋やファミレスで話す大人の声や咳払い、犬の鳴き声の方がどちらかと言うと苦手です。

そのおかげもあり、保育士や幼稚園教諭ではありませんが、今は子ども(主に乳幼児)と関わる仕事をしています。



しかし!!

意外な落とし穴。
まあわかってはいましたが、まずひとつ。

●おもちゃがうるさい

子どもは音がなるおもちゃや絵本が大好きで、立て続けにボタンをおしたり、複数のおもちゃを同時に鳴らして楽しんでいます。

特に嫌なのは、音痴な楽器や音楽系のおもちゃ。

私は幼少期からピアノをやっていたからか、絶対音感!と言う訳ではないですが、聴いた曲を耳コピできる程度には音感があります。

そして安い(ごめんなさいw)楽器系おもちゃの音はことごとくズレている!!!!
潔く1音とか2音綺麗にズレているならまだしも、半音とちょっとみたいなズレ方…頭が痛くなります笑

あとは救急車や消防車のサイレンが鳴るおもちゃ、動物の鳴き声が聞こえるおもちゃ、炊飯器や電子レンジのリアル音が鳴るおもちゃ、電子系ではないけど鈴やベルが付いていてしぬほどうるさいおもちゃ…。。

仕方ないですがだいぶ辛い時があります笑

そして

●不快音を鳴らしがち

たとえば、クレヨンを縦に握って力強く描いた時のキーっとなるアレ。

壁や床をひっかく音(砂壁やタイルの隙間などが気になるようで、赤ちゃんは大抵みんなやりますw)。

風船があれば割るし、太鼓のバチで何でも叩くし、スプーンやフォークを楽器のようにして遊びます。

どれも子どもらしい行動で、無音で見れば微笑ましさと愛おしさしかありません。
だからこそ厄介です。。。
もちろん仕事ですし、子どもの前では耳を塞いだり否定的な事は言いません。(ダメなことはもちろん注意しますが)ですが、こちらが不快に思っているのがバレると、わざと繰り返しやるんですよね……涙


つづいて

●同時にしゃべる

騒がしい中で、話しかけてくれる子どもの声をピックアップするのに精一杯なのですが。
その子と話している最中に別の子に話しかけられると、一気に混乱します。

みんな自分の話を聞いて欲しいがゆえ、どんどん声大きくなるし笑

私もひとりひとりの話をきちんと聞きたいので、集中力鍛えなきゃなと思うばかりです。。。

●触れないもの多すぎ問題

これは聴覚ではないですが、触覚過敏で困る事です。

私は紙を指で擦る時の感覚がものすごく苦手なのですが、とあるアート活動のとき、指でクレヨンの跡をぼかす作業がありました。
これは本当にしぬかとおもいました笑笑
もともとアート活動が大好きな私ですが、この時は自分がどんな作品を作っているのかさえ見えていませんでした笑

あと、何故かみんな大好きな
ツブツブの入ったスライム。(伝われ)

水を含んだ土。
(砂遊びでかけられたりしたら本気で泣きます笑)

牛乳。

最強だったよだれと鼻水にはだいぶ慣れました。

唯一のメリット

まあメリットといえば、繊細な子どもの気持ちがわかる(?)こと。

わかるというか、小さい子の方があらゆる感覚が敏感なのですが、大人には理解しきれない部分が多々。。。

例えば、
耳を塞いでいる子がいたとき。周りの人は、何がうるさいのー??という感じでしたが、明らかにエアコンが古くてうるさかった。
私がエアコンを消すと落ち着きました。

ふれあい遊びなども、幼児教育に大事とされていますが、触られるのが嫌な子もいる。
友達に触られるのを明らかに避ける子もいるので、無理のない範囲で活動を促しています。。


仕事に関しては悩みと格闘ばかりですが、
子どもが可愛いという感情は変わりないですし、
これからもこの類の仕事をしていたいと思います。。

おわり。

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