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Chapter5:心とお金


○ お金への感情移入 ○



お金は「心の欲求を満たす道具」であるからこそ、人の心と密接につながってきます。


その証拠に、ぼくたちは給料日になればテンションが上がり、その逆に、財布を落とせば気分が沈んでしまいませんか??



つまり、お金が人の心と密接に結びついているために、こういった『心の反応』をぼくたちは自然に示してしまいます。


このことは同時に、お金に対して色々な『感情』を紐つけてしまうことになっています。



もし、あなたの『感情』が動かないのであれば、財布を落としても気分が沈むことってありませんよね。



でも、『お金』は人の心の表面ではなくて、内側の奥深くにある『深層意識』にまで入り込んで、しっかりと結びついています。


借金を背負った人が自殺をしてしまうケースなんかは、まさにこのことを表しています。



心の表面の意識までとしか結びついていないのなら、泣いて済んだり、一瞬の後悔で済むかもしれませんが、

『深層意識』にまで深く染みこみ結びついているからこそ、命を絶つ行為
にまで自分自身を動かす力を持っています。


でも何度も言っているように、『お金』はあくまでも人間が使う『道具』でしかありません。


その道具に感情を移入してしまって、その道具の認識を歪めてしまうことも、その道具に対して間違った認識を勝手に持ってしまうことも、

すべてはその道具を「扱う」人間が勝手にしていることでしかありません。



でもそれは、人の「心」や『感情』という、その人にとっては最も「正義になりうるもの」と密接に結びついているからこそ『起こる現象』になります。


感情が爆発している時って、理性が働くことはありませんよね。



お金は心の欲求を満たす道具であるからこそ、心と深く結びついてしまい、

そしてその心が感情を生み出すからこそ、お金にも感情を移入してしまいます。


・ お金が入れば「嬉しい」
・ お金を失くせば「悲しい」

というようにですね。


そしてこのことは、それだけにはとどまらずに、お金があれば「満たされる」お金がなければ「満たされない」という、


そんな【心の副作用】をも生み出してしまいます。



お金が生む心の執着


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