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ぶつけていいか分からない想いをとにかく書いてみました(ノンフィクション)

私は、今、好きな人がいます。
たぶん、とても好きです。とても。

ここまで生きてくるのに、色々あったせいで私は誰とも結婚したくないと思っているのですが、それでも一丁前にずっと一緒に居られたらいいのに…。
なんて気持ちを抱いてしまうことはあります。
でもやっぱり、いざとなると結婚とか、同棲とか、誰かと一緒に暮らすということが苦手な私は、せっかく恋が始まりそうになっても、自分から遠ざけてしまう癖がありました。
彼が私を本気で好きにならないように。プロポーズされないように。将来を匂わさないように…。
普通に結婚願望があって、普通に子供が好きで、普通に家族になることを望む相手が私を好きになってしまったら、傷つけてしまうと、思っていました。
だから、二番目の女くらいでいたかったんです。
できるだけ、お互いに依存しない関係でいたかった。
ですが、現実はそんなに上手くいかない。
どうやっても、何を言っても、私のことを大好きになってプロポーズしてくれちゃった人もいたし、2番目どころか5番目くらいの都合のいい女にされちゃうこともあったし、結婚願望のない人を選んでいたら不倫に行き着いてしまったこともありました。

結婚しなくても、将来を約束しなくても、ちゃんと私を愛してくれて、お互いの生活を大切にしながら、一緒にいられる人…。
そんなわがままな理想論を語って恋人探しをしていました。結果的に1番多かったのはいわゆるセフレ。
なんとなく、暇や寂しさや欲求を埋め合う関係。
面倒くさい関係になるくらいなら、このままでいいかな?と思いながら1年近くそういう関係としてお付き合いした方もいます。

結局、そんなつきあい方では、相手も私を愛してはくれず、どちらからともなく、連絡をしなくなって、途絶えてしまい、今はまた独りです。

そんな私が、久しぶりに恋をしたのです。
最初から、彼は結婚願望がないと言っていて、今、楽しくいられることを1番に考えて、ゲームや漫画、音楽やお笑い番組、世の中の面白いことを楽しむ天才として、とても楽しそうに生きていました。
世間的にはいわゆるオタクの部類なのかもしれないけれど、きちんと私の話も聴いてくれたし、私の趣味のカメラの話もつきあってくれました。登録していなかったインスタのアカウントをわざわざ作ってくれて、私がアップする写真をちゃんと見てくれています。
彼と一緒に過ごす時間はとても楽しかったし、彼も楽しんでくれているように感じることも出来ます。彼はいつも私のことを可愛いとべた褒めしてくれるし、私を喜ばそうといつも面白いことを探してメールしてくれました。
そんな彼に、私が恋するまでに時間はかからなかったですね。きっと彼も私のことを好きでいてくれているという実感もあります。
あまり難しいこととか、未来のこととか考えなければ、今、とてもいい関係なんだと思うんです。
ただ、彼は私を彼女にしない。
それは、これまでの都合のいい女にされてしまった過去とはまた少し違っていて、“つき合う“という概念の先には、“別れ“しかないのだと言うのです。

一度、何で彼女にしてくれないのか?と聞いたことがありますが、彼女になりたいの?と聞き返されてしまいました。
なりたい!!と即答したら私は彼の彼女になれたんですけど、私は即答出来ませんでした。
これまで上手くいかなかった、私の恋愛。
それは、きっと形を求めすぎてしまったからなのかな?と思うと、これは本当に形にこだわらず、恋人の契りを結ばない方が長続きするのかもしれないと思えてきました。

でもね、彼女にしてくれないのは、彼が恋人を欲していないから。つまり、私を好きかどうか以前に、彼は好きな人を作らないかも知れないという不安が私を支配します。

結婚というゴールを設定出来ないことで上手くいかなかった私の過去を思えば、理想の相手なのかもしれない。そんな風に思う自分。
だけど、不思議。

相手にその気がないと思うと無性に欲しくなる。
彼との将来に形が欲しくなる。

それが、今の私の気持ちなんです。
本当はもっとぶつけてしまいたい。

好きだよ、とっても好きだよ。
あなたの唯一になりたいよ。
私を独占して欲しいんです。
他の誰にも触れさせないって言って、私をあなただけのものにして欲しいんです。
望んでも、意味はないってあなたは言うんでしょう?
この縁は大切にしたいって思ってるって、そう言うんでしょう?
ダメですか?
形を望んではいけませんか?

これまで、私に形を求めてくれていた男の子達の気持ちが痛いほど分かって、それが叶わない苦しさが胸を貫く。

人を好きになるって、こんなにも、難しかったんだ。


あなたが好きで、会いたくて、
今のままじゃ足りなくて…。

伝えたくても伝えられない、私の本音。


読んでくださるだけで嬉しいので何も求めておりません( ˘ᵕ˘ )