スポーツビジネスは、やってみなければ「結果」が分からないことが多い。つまり「アクション」大事よ。全てはそこから。
こんにちは。佐藤奨(さとうつとむ)です。
本日は、スポーツビジネスは、やってみなければ「結果」が分からないことが多い。つまり「アクション」が大事よ。全てはそこから。という話をしたいと思っています。
・どうして「結果」が分からない?
スポーツビジネスは、やってみなければ「結果」が分からないことが多い。これが「コンテンツビジネス」の特性なのだと思います。つまり「映画」や「音楽」と同じで、事前にどれくらい集客できるのか、売れるのかの予測が難しい。クリアに見えない中で走れる人じゃないと向かない世界かもしれないです。
例えば、今、「映画」で大ヒットしているフレディ・マーキュリーの姿を描く『ボヘミアン・ラプソディ』が、ここまでヒットするということは、映画評論家の間でもほとんど予測が出来ていませんでした。今年のもう一つの大ヒット作品である『カメラを止めるな!』も、ここまでのヒットは誰も想像していなかったと思います。
これが「コンテンツビジネス」の特性です。
ただ、「コンテンツビジネス」で予測が難しいからと言って立ち止まってはいられません。ビジネスですから明日の飯を食べられないと生活できないですからね。じゃあどうしていくと良いのか?
・全く見えないか?というと、そうではない部分もある
全く見えないか?というと、そうではない部分もあります。例えば、見える部分とそうではない部分の相関関係を見つけることです。事前のウェブサイトのアクセスに対して、実際の来場者数がだいたい5分の1という結果が繰り返された場合は、事前のウェブサイトのアクセス数で集客予測がついたりもします。
とはいえ「集客」を増やしたいからと言って、そのウェブサイトのアクセスをやみくもにアップさせた場合、同じように5分の1が来場してくれるのか?というと、そうとは言い切れない。つまり、来場者を10倍にしたいから、ウェブサイトのアクセスを10倍にしても、10倍集客に繋げられるとは限らないのです。
100%事前に「結果」予測は無理ですが、繰り返すことで「結果と相関のある測れる数字」を見つけ、「成果」に繋げやすい「行動」をする逆算の発想がスポーツビジネスにも必要なのです。つまり、測れるデータを積み上げて行くことが必要で、小さくても良いからアクションを積み上げて行く作業が必要です。
・動きながら「結果と相関のある測れる数字」を見つける
小さくアクションを積み上げ「結果と相関のある測れる数字」を見つける。スポーツビジネスの場合は、リアルなビジネスなので、ウェブに比べると「施策と成果が分かるまでの期間」がどうしても長くなってしまうのですが、それでも事前に見える部分から「行動計画」を立て、的確に動く力も求められます。
上記の通り、例えば、ウェブサイトのアクセスのうち5分の1が来場に繋がるというデータが取れている場合は、事前のアクセスデータから来場者の予測が出来ます。
それなら、上記の通り、来場者を10倍にしたいから、ウェブサイトのアクセスを10倍にすれば、来場者10倍だ!と動きたくなるかもしれないですが(そもそもどうやって10倍にしようかという話はここでは置いておき)それだと予測がまだ弱いです。
もっと掘り下げて、例えば、イベントならば会場MAPのページのアクセス数との相関がどうなのか、会場へのアクセスページを閲覧している数との相関を見てみる、など、集客への要因となってそうなところを細かく切って、見えている数字と結果(集客)の相関を見つけることが大事なのです。
・例として『映画』で数字との相関で予測を立ててみる
数字と結果の相関を見つけるっても、どうやって?というと、例えば、ウェブサイトであればGoogleAnalyticsで分析するのも手でしょうし、例えば、前述した映画の『ボヘミアン・ラプソディ』で予測をするとしたら、興味関心を測る指標であるGoogleドレンドを使うのも一つの手です。
『ボヘミアン・ラプソディ』と『クイーン』をGoogleドレンドで調査
(Googleトレンド 2018年12月17日時点)検索ワード「クイーン」:青、
検索ワード「ボヘミアン・ラプソディ」:赤
数字が上がりはじめたのは公開から少し遅れたタイミングからで、「ボヘミアン・ラプソディ」のワードのピークが11月25-12月1日の週。若干下がったものの、まだまだたくさんの方々が検索していることが分かります。
ここまでピークが続く作品は映画界では大変珍しい現象のようで、例えば、同時期に公開している『ファンタスティック・ビースト』はこのようなトレンドです。
(Googleトレンド 2018年12月17日時点)検索ワード「ファンタスティック・ビースト」
ご覧のように、公開の週あたりに一気に数字が上がり、その後、急降下を辿っています。現時点では『ファンタスティック・ビースト』最新作がランキング1位ですが、このままロングラン上映は難しそうな気配です。
ここで試しに、2016年公開で、超ロングランヒットとなり、興行収入250億円以上を記録した大ヒットアニメ映画『君の名は』はどんなトレンドだったのか?
(Googleトレンド 2015年9月23日-2016年9月22)検索ワード「君の名は」
先ほどの検索ワード「クイーン」と、「ボヘミアン・ラプソディ」の検索データと似たような動きになっていますよね。数週間に渡って検索需要のピークがあります。
ということは、その後の『君の名は』のトレンドはどうなったのか?
(Googleトレンド 2016年1月1日-2017年12月22)検索ワード「君の名は」
ピークのスパンが長かったからか、その後、降下するものの、地に落ちるほどではなく、長い期間に渡って検索需要があり続けたことが分かりますよね。
つまりそれだけ長い期間、『君の名は』の作品が、興味関心を惹き続け、ロングラン上映に繋がっていたという数字が現れているのですね。
現時点では『君の名は』と同じような山の形をしている『ボヘミアン・ラプソディ』ですから、このまま同じようにロングラン上映する可能性が高い、というように、例えば『映画』ですと、見える数字から相関を見つけ、予測を立てられるのです。
・つまり「アクション」大事よ。全てはそこから。
上記は映画での予測でしたが、何かアクションして表に出していかないと数字との相関も見つけられません。「映画」とか大それたことからではなくとも、もっと目の前の小さなことからでも行動することで数字が出て、その後の予測を作れます。
つまり「結果と相関のある測れる数字」を見つけるにも、まず先に「アクション」が必要です。小さくても良いから動かないと何も見えないわけです。つまりはこういうことを「実験」と言いますけれども、「実験」的に試さないと何も指標が掴めないわけです。
予算がないなら予算がなくても出来るアクションをする。予算がない中で出来ることが分からないならば、そのための勉強をする。まずは、小さくても良いからアクションして指標となることを積み上げて行くことが大事なのです。
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