カプチーノ美味しい。
なんだか久しぶりに飲んだコーヒー。 
自分の中にもう1人が息をするようになった今。カフェに行ってもなかなか飲めないカフェイン。不思議と飲みたくなる回数も減った。

毎朝5時か6時に一度目が覚めるようになった。
前はなかなか起きれなくて苦戦していたはずなのに、なぜか二度寝したって7時には身体が動いてしまう。というかもう一度寝る、ということが苦手になった。

毎日仕事に行って、遅くならないように帰ってきて、野菜多めに夕ご飯を食べて。できるだけランチも家からお弁当持っていって。23時頃にはおふとんであったまって。そんな規則的で“普通”な日常を送る。
2年前には到底想像できなかった毎日を、私はいま過ごして、生きている。

お腹で生活する私とは別の生命体は、いま7ヶ月になった。
動きは激しくなり、膀胱を圧迫してくるパンチやキックをもたらしてくる。
それが仕事中だったりすると、本当になんてやつだ！と思って、笑えてくる。
まだまだゆったりした服を着ていると、そこまでお腹は目立たないけれど、
きっとこれから誰からみても「お腹にいるな」とわかる体型になる。

なんか昨日、前職の後輩くんと久しぶりに会って、色々と話して、
新しい書きたいこと思い浮かんだはずなのに、どうしても実際に書き綴ろうと思うと、「妊娠していること」ばっかり頭によぎるのだろう。
意識していないようで、やっぱり頭の中はお腹のなかのあなたでいっぱいなのである。もう夢中なのだ。期待も不安も入り混じって、けどそれでもすでに愛おしいのだ。

私は、いま。
自分が「しあわせ」であること、
「しあわせである時間」を過ごしていることを、
心より感じている。
こんなのは人生で初めての経験で、考えるだけで涙が出そうになる。

幸せであることを口に出したり、こうやって誰かに伝えると
それが逃げていきそうで、なかなか表現できないけれど。
惚気や自慢のように思われそうで、友人にはなかなか口には出せないけれど。
この文章を、生まれてきた私とは別の生命体が字が読めるようになったときに読んでくれると良いな。

いま、わたしはとても幸せである。
よき相棒（わたしの大型犬）と一緒に頑張って労働しながら、
なんとか生活しているけど。贅沢な暮らしはできないかもしれないけれど…
夜にふたりでお腹を触りながら、胎動を感じる瞬間が何よりも大切な時間なのだ。

毎日よ、本当にありがとう。
いままでがんばってきた自分、本当にありがとう。
大きな人生のターニングポイントを迷いながらもきっちり判断した結果だ。
その勇気のお陰で、わたしはいま笑えているから。

これからまた不安は感じるだろうし、そういった心配性は治らないだろう。
だけど、この瞬間「しあわせだ」と感じていた自分をその先忘れないように。
自分が選んできた選択肢や、分岐点を自分自身で間違いにしないように。

スタバで泣きながら書いているこの私を、
誰も見ていないし気にもしないのが何よりも居心地の良いこの環境。
ここにいるひとりひとりに、生活や日常がある。

それぞれが、少しでも幸せと感じられる時間が多くなりますように。
スタバの期間限定フラペチーノのメロンの香りが漂う中で。
わたしはデカフェのカプチーノを贅沢に。さあ、本でも読もうかな。