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『ぼくたちに、もうモノは必要ない。増補版』を読んで2

佐々木典士=著

Amazonでもすごく高い評価を受けている本です。

簡単に言えば、モノを減らす事による効能を説いている本です。

感想(激しく同意した部分)を、「1」に記しました。

ここでは、素朴な疑問&身の回りの実状を記します。

「経済回りません」になりません?

使うモノが少ない=買いモノが少ない→経済が回らない
という展開にならないのか、と感じました。
ただ、そもそもですが、今のようにモノが増えたのはここ50年ぐらいの話だと思います。
「1」でも書きましたが、江戸時代は長屋住まいで持ち物なんてかなり限られていたはずです。
今は(ここ数十年は)欧米的思想が身に染みついている現代的生活なんだと思います。
そこまで「経済を回す」に固執する必要もあるのかなぁと感じます。

著者は、「モノでなく経験(人)に投資する」とあります。
モノ以外での経済の循環のさせ方を提案しています。

まずはなくしてみる

とにかく目の前からなくしてみてあけると、モノがないことのメリットがわかるはずだ

とありました。

(↓ここからは私の家族の話になります↓)

実際、私は、大胆に捨てたときも(一時期)ありました。
その後、
家族は、そのスペースをモノで埋めてしまいました(着ない洋服や本・雑誌で)。
片付いている状態(何もない状態)が気持ち悪いのだそうです。

ひとつ買うならひとつ減らす

これも何度も進言しました。
「ではまずこれを買ってから、あとで捨てておく」という返事。
で、実際に捨てるケースは少ないです(そのまま)→モノは増えていきます

「いつか使う」は、来ない

「いつか使う」のために何年もモノを家に置いて置く事は、たしかにいろいろな意味でもったいない事です(詳細は同書をお読みください)
「いつか読む」と言って、たくさんの本が押入れにしまい込まれ、数年後、その押入れの前にテーブルや洋服ダンスが置かれ、押入れに手を入れることもできなくなりました。

私は、本で家が埋まらないよう、図書館を使うことも多いのですが、
「図書館使えば?」「古本屋で買えば?」と言っても「なんか違う」「人の手アカのついたモノはなんか嫌だ」で、新品を買います。
出版関係の方には喜ばれるでしょうが、結果的に家の中にデッドスペースが発生。
今や家の中は、デッドスペースのほうが多い。8割ぐらいはデッドスペースでしょう。

「片付けたほうがいい」と、(理由も添えて)何度も進言しましたが、
「あなたとは価値観が違う」で一蹴されました。

背中で見せよ

文中にもありましたが、「ひとり暮らしだからできる事では?」という指摘は多いようです。
著書では、「背中で見せよ」とあります。

「増補版」では、別の方による「解説」がつけられており、そちらでは「価値観はさまざま。まずは自分がやってみましょう」とありました。

すでに私のモノは家の中の20分の1ほどの面積にしかない状態です。
数度、自分のモノを整理しました。「私のモノはほとんど家にはありませんよ。それでも他のスペースは手をつけませんか?」という思いを込めて。

という状況なので、さらに減らしたところで気づかないかもしれません。が、100分の1ぐらいになるようにやってみるのも手ですね。それで家族がどう反応するのか。。。

もしも反応があれば記します。



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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。