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トイレの神様


 前回、自分が嫌だと思う家事は何かを考えました。お風呂やキッチンシンクのヘドロも嫌ですが、やはりトイレ🚽掃除でしょうか。毎日使うところで、きれいにしたいと思いつつも、
「明日こそ掃除しよう。」
と延ばし延ばしにしてしまいます。

 熱帯夜の翌日の朝、トイレのドア🚪を開けると、むわっとアンモニア臭が鼻につきます。こうして日頃の行いが、自分自身に返ってきます😂

臭いの原因は二つ


 一つ目は、掃除をサボっていることです。
 私は、トイレの掃除🧽が嫌いです。子どもが大きくなるにつれて、トイレの汚れを見ないようにしてきました。子ども👶が小さい頃は、トイレトレーニングをする大切な場なので、衛生管理に気を配っていました。子どもの成長とともに、
「なぜ、私だけがトイレの掃除をしなくてはならないのか?」
と思ってきました。

 母親だから??
家族が使うところだから家族ですればよいのでは?
このような不満があると、トイレに表れるのですね。見かけは整っているようですが、臭いに私の不満がこもっています😤
 日々の忙しさにかまけて?我慢できるぎりぎりまで掃除をしないと決めました。それでも、自分自身が不快になるのは嫌なので、ついつい私が掃除をしています。



 二つ目は、長男、次男、夫が、立ったまま使用するからです。
 夫はともかく、子どもは幼少のころに躾けることができたはずです。保育園幼稚園時代に、園では立って、家では座ってと決めれば良かったのかもしれません。かといって、対策をこまねいていたわけではありません。水はねが最小限になるよう、便器に泡🫧が出てくるタイプのトイレを購入しました🤣掃除も簡単で、清潔に使えているような気がしていました。

 しかし、毎回洗剤液が泡立つ様子を見て、環境面を心配してしまいます😢これで良いのかな?

 二つの原因とは、
一つ目は、掃除がいや!
二つ目は、他の人の汚れがいや!
ダブル「いやいや」でした。


掃除🧹🧼に向き合う


 原因は、我にあり!でした。家でじっと本やnoteを読んだり、動画などを見たりして、ダラダラと時間⏳の流れを楽しみしたいのです。そんな私ですから、締め切りがないものや嫌なことは後回しにしがちです。おそらく多くの人が嫌がっているトイレ掃除🪠。もちろん私も。
 しかし、この掃除から逃げずに、自分の使ったところだけでなく、他人の汚れも掃除するという取り組みをされている人がおられました。

清掃の五つの意義、効用
①心を磨く
②気づく人になる
③謙虚になる
④感動する心になる
⑤感謝の心がわいてくる
鍵山秀三郎氏


 鍵山秀三郎氏は、認定NPO法人日本を美しくする会の相談役をされています。この会に賛同する企業が、それぞれの地域で活動しています。地域の公衆トイレや、学校のトイレで、生徒たちと一緒に便器を磨きながら自分磨きをされているようです。

掃除を通じて、世の中から
心の荒みをなくしていきたい。

「認定NPO法人日本を美しくする会」は、鍵山秀三郎氏が60年以上に渡って唱えて実践してきた「掃除を通して心の荒みをなくし、世の中を良くすることが私たちの心願です」を活動理念として、掃除活動を通して自らの心磨きに約30年間取り組んでいます。
日本を美しくする会



人は、いつも見ているもの接するものに心が似てきます。目の前の汚れたものをきれいにしましょう。特に人の嫌がるトイレをきれいに磨くと、心もきれいになります。トイレ掃除は「自分を磨くための」一番の近道で確実な方法です。
日本を美しくする会


トイレ掃除をする人


 以前の職場では、トイレ掃除は外部に委託していました。いつも同じ方が決まった日時に掃除をされていました。その掃除ぶりは、社員間でも評判で、
「仏のような人だよ。」
と聞いていました。ある日、ちょうど掃除の時間にトイレを覗くと、
「どうぞ、使ってください。」
と優しくおっしゃいます。古い建物だったので、床はタイル張りです。その床に、四つん這いになって雑巾で汚れをふき取っておられました。力を入れて額に汗を浮かべながらのトイレ掃除🪠🪣でした。かがんでおられる後ろ姿に手🙏を合わせたくなるような方でした。

 見た目は古くて、暗いイメージの昭和チックなトイレでしたが、今まで働いてきた会社の中で、一番気持ち良いトイレでした。清潔感が一番でした。

 ところがその方が退職されると、スッキリしていたトイレは、普通のトイレになりました。



 そして今の職場は、フロアごとに自分たちで掃除しています。使うトイレを使った人たちで掃除しています。凡人です。当たり前の行為です。当番制なので、誰が掃除したのか分かっています。ですから、人目を気にして?自宅のトイレよりもきれいに仕上げています。週に一度の掃除ですが、自分たちが掃除するので、汚さないように意識して使っています。汚した時には、それぞれが早めに掃除しています。

一筋の道。


トイレ掃除に学ぶ


 子どもの頃、
「トイレ掃除をすると、かわいい子どもが生まれる。」
といろんな大人に言われました。かわいい赤ちゃんを産みたいなら、せっせとトイレ掃除をしなさいという迷信?おどし?のようなものです。

 疑いもせずに、そういうものだとトイレ掃除をしました。掃除は女性の仕事だと思い込まされてきました。


「トイレの神様」という歌があります。迷信の内容は少し違うのですが、

トイレには それはそれはキレイな 女神様がいるんやで だから毎日 キレイにしたら女神様みたいに べっぴんさんになれるんやで 気立ての良いお嫁さんになるのが 夢だった私は 今日もせっせと、トイレを ピカピカにする
トイレの神様

という歌詞になっています。すてきな曲で、ついつい口ずさんでしまいますが、一言添えたいと思います😆

「トイレを掃除して、磨いてきれいになるのは、心。外見ではないよ。

「トイレで心磨きをするのに、性別は関係ないよ。誰でも磨こう。


心を磨こう

心を取り出して磨くわけにいかないので、目の前に見えるものを磨く。特に、人の嫌がるトイレをきれいにすると、心も美しくなる。人は、いつも見ているものに心も似てきます。
日本を美しくする会、掃除の五つの力


 「トイレの神様」の歌詞では、
親ではなく祖母に養育され「毎日お手伝いをして、でもトイレ掃除だけ苦手な私」は、大変な子ども時代を過ごし、大人になり帰省すると同時に、祖母が亡くなるという物語でした。

 もし一緒に暮らしていたのが男の子👦だったら、祖母はトイレ掃除をさせたでしょうか。という疑問を抱きつつも、歌詞から勝手にあれこれ妄想し、
「つらかったね。大人になって良かったね。」
と涙を流して曲を聞きました😭

 


自分の心磨きを

「仏のような人」が目の前で、四つん這いになって一生懸命に掃除される姿をじっと見つめ、ふと、自分自身を
「恥ずかしい。」
と感じました。居心地が悪いと言えば良いのでしょうか。私もトイレ掃除をしなくては!と思ってしまいました。

 どうやら私は、その方が手と足と体を使い、身を低くかがめて一所懸命に取り組んでいる姿に感動していたようです。人のいやがるトイレ掃除は、見ていても感動します。それを自分が一生懸命にすると、満足感や充足感を味わうことができます。

 しかし、まだ今週分は掃除していません。トイレの神様がそろそろ、
「心磨きに来なさい。」
とおっしゃる声が聞こえて来るまで、しません。
神様も仏様も、もうしばらくお待ちください。

 そういえば夫が、コウモリを退治?してくれたので、私はトイレで心を磨くことにします😆嫌なこと、苦手なことこそ、誰かと一緒に




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