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日々の気付きを行動にしよう 『1行書くだけ日記』 #631

学校の勉強において、予習と復習のどちらを優先する?

これは永遠のテーマだそうで、役割の違いはあるけれど、現在では「復習」を優先すべきといわれているようです。知識の定着や、分からなかった問題を明らかにするためには、「復習」するのが一番だから。

ビジネスパーソンにとっても同じだと思います。ピーター・ドラッカーは「効果的な行動のあとには静かな振り返りを行おう。その静かな振り返りからより効果的な行動がうまれる」として、振り返り=復習の大切さを語っています。

わたしの会社では研修中、新人たちにレポートを書いてもらうのですが、どうしても「感想」と「反省」で終わってしまうんですよね。これを「明日の改善点」につなげたいとずっと考えていました。

伊藤羊一さんの『1行書くだけ日記 やるべきこと、やりたいことが見つかる』を読んで、これを取り入れよう!と取りかかっています。

銀行マンとして社会人デビューした伊藤さんですが、当時は「傍観者」のようだったそう。仕事とは、上のエライ人が決めて、降ってくるもの。ニュースを見ても、大変だなーと思うだけ。

日々の出来事から少しでも多くのことを学ばなければ、自分は「死んだように生きてしまう」と気づき、取り入れたのが「振り返りの習慣」でした。

やることはシンプルです。やったことを1行書くだけ。これを読み返して、気付いたことをメモ。そこから「やってみよう」を書き出すのです。

「1行日記」は、
・メタ認知が高まる
・思考の癖を把握できる
・情報のドットがつながる
・行動の改善につながる
とのこと。

前田裕二さんの『メモの魔力』も自分を知るのにいい方法だと思いますが、日々の行動の振り返りには「1行日記」の方が合っているかもしれない。

『メモの魔力』専用ノートをアレンジして、こんな感じで書いています。

振り返りの書き方1

書き方の例として見せたのがこちら。

振り返りの書き方2

先行してわたし自身が何日か書いているのですが、「自分にとっての意味や気付いたこと」の欄がとても重要だなと思います。研修レポートでよくみかけるのは、

言葉に敏感になるって大事だなと思いました。

という傍観者な感想。また、

すごく意味のある講義でした。

という評論家のコメントみたいなものもあります。これを、もっと自分ごと化させたかったんです……。

上の書き方例だと、次に「やること」として、「明日は一番に質問することにトライしよう。」と書きました。そこで次の振り返りでは、これに対して、できたか、できなかったか、できなかった理由はなんだろう?を振り返ってもらう。

振り返りの書き方3

このサイクルを繰り返す中で、行動力を上げるのが目標です。

とはいえ、わたし自身は、日記ってなかなか続かないタイプなのでございます……。でも、成長したい、改善したいという思いがあるなら「復習」はとてもおすすめの方法です。

『1行書くだけ日記』はスモールスタートができるので、心理的なハードルも低い。おまけに細かい改善点に気付くことができますし、思考や行動の癖を認識できると思います。なにより、積み重ねが自信になる。

例は『メモの魔力』専用ノートの形にしていますが、普通のノートでも、スマホのメモ帳でもできますよ。

新社会人だけでなく、マネージャーになった人、役割が変わってとまどっているという方にもおすすめの一冊です。もちろん「死んだように」生きているかも!?という方にも。



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