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私の考える「建物」の魅力

written by  病院建築note(機器メーカー出身のゼネコン社員)

今回は私の考える「建物の魅力」についてお話します。私が建物を造るゼネコンに興味を持ったきっかけでもあります。

■建物にはそれまでの前提を覆すことで、人々の能力を引き出す力がある。


私は建物には人々の能力を引き出す力があると思っています。

私がこれを感じたのは埼玉県にある基盤病院Aにおいて建替ビフォーアフターを見たときです。

基盤病院Aは竣工から30年以上が経過しており増築を繰り返しているため、手術室の動線や形が悪く使いづらい状況でした。

しかし病院の建替をすることで、医師と看護師が全く変わらないにも関わらず、手術のスピードが速くなり手術件数が増えたり、手術のクオリティが上がったりしました。

このように建物には、これまでできなかったことが できるようになったり、それまで考えもしなかったことができるようになる「場づくり」ができる思います。

大抵の発注者や施主の方々は「今ある建物」から「できること」を考えると思うので、「建物は全ての前提」です。

その前提を覆すことで、人々の能力を引き出すことができるのが、建物の魅力だと思います。

これは病院だけではなく、学校やオフィスビルなど全ての建物に当てはまります。

■建築に関わることができれば、日本国民のQOLを向上できる。

私が上記の経験から建物の魅力に気づいたときは本当にハッとさせられました。

この建築の分野に関わることができれば、もっと医療業界に貢献することができる!
日本国民のQOLを向上させることができる!

自分の営業スタイルや専門領域に制限なく、より広く健康に関わることができると思いました。

それまでの医療機器営業の仕事がちっぽけに感じるくらい、建物の影響力の大きさと感じました。


この体験をきっかけに独学で宅地建物取引士と賃貸不動産経営管理士の勉強をはじめ、2021年度の試験で両方一発合格します。

資格の取得で「建築」への思いが一気に高まると同時に、この資格を取得したことで、私が勤務することになるゼネコンへの推薦条件を満たし、結果的に病院建築への扉を開くことになります。

後に私の職務経歴を見た転職のエージェントから声を掛けて頂き、高く評価頂けたため、いまの会社に推薦して頂くことができました。

医療機器メーカーでは責任ある仕事も任せて頂き、非常に遣り甲斐を感じていました。

この経験がなければ、いまも同じ会社で医療機器の営業をしていたと思います。

何を経験できたかで自分のキャリアが変わります。
何事も経験してみないと分からないと思いました。


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hospital architecture note
mail:07jp1080@gmail.com
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