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ネットの炎上に巻き込まれないようにどうすべきか?


近年、インターネットでの誹謗中傷や、評判上のトラブルになる「炎上」による様々な事件が起こっています。

東京オリンピックでも、開会前にそのスタッフの過去の言動などが問題視され、ネットで炎上した結果、役職を退任するなどの事件が起こっています。また、オリンピック競技においても、選手には何の非もないにもかかわらず、心無い誹謗中傷の言葉が投げかけられる事件が発生しています。

炎上事件は一度発生すると、文字通り「焼き尽くす」まで収まりません。

また、ネット上に一度広がった画像や情報を消すことはできません。二度と元通りに消せない傷がまるで入れ墨のようであることから「デジタルタトゥー」とも呼ばれています。

個人にとっても、会社にとっても、もちろん、お寺や神社などの宗教団体であっても、ネットを利用する限り、炎上のリスクがあります。何も悪いことをしていなくても理由もわからず炎上してしまうことも。そのときに備えて準備をしておきましょう。

▼炎上について知る
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が、適切なSNS利用の心得について、わかりやすい資料を出しています。

「映像で知る情報セキュリティ あなたの書き込みは世界中から見られている【適切なSNS利用の心得】」
https://www.youtube.com/watch?v=tVZSuGkmnGQ

動画の解説資料がここからダウンロードできます。
https://www.ipa.go.jp/security/event/2014/isec-semi/documents/2014videosemi_SNS_v1.pdf

さらに、SNS利用の前に、そもそもインターネットのセキュリティに関する知識が欠如している場合もあります。その場合、金銭的な被害に及ぶ可能性もあるので、基礎的な知識は一旦整理しておきましょう。

「ここからセキュリティ」
https://www.ipa.go.jp/security/kokokara/


▼子供向けコンテンツ
小学生、中学生、高校生もSNS利用の危険性から逃れることはできません。
専門的な内容をわかりやすく説明しているページや動画などで、しっかりと学習し、不用意に炎上に巻き込まれないように注意喚起しましょう。

#今こそ考えよう情報モラルセキュリティ
https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/imakoso/

▼ソーシャルメディアポリシー
SNSの利用については、完全にこれを完全にはぐことはできません。したがって、ソーシャルメディアポリシーを作成し、社内で告知する必要があります。さらに、その内容については、公にしておくことが望ましいです。

ソーシャルメディアポリシーを作成するには他の事例が参考になります。総務省の例はこちらです。
https://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/policy/snspolicy.html

▼最近では『議論型炎上』も
以前は、個人や事業者がなにか不祥事をしたときや失言をしたときに、そのことをやり玉に上げられるような炎上が多くありました。批判される原因があるため、最終的には謝罪に追い込まれて炎上が収まる。というのがパターンです。

しかし、最近では、良い、悪いではなく議論が進行して炎上になるケースがあります。

議論になるテーマは、ジェンダー論や世代論、各種政策に対する考え、立場の違いから炎上をします。ある意見がマイノリティの方を無視した意見と捉えられると、その不寛容さに対して議論をふっかけられ、炎上する。というものです。

多様な価値観に対して意見発信をしていくことは重要です。
一方で、不寛容な相手につきあってて炎上に釣られる必要はありません。

「政治」「差別」「スポーツ」「セクシャル」の話題については、立場の違いから炎上しやすいといわれています。これらの話題に触れるときには、様々な立場に配慮した発言をするようにしましょう。そして「宗教」の話題もそれは同じです。

▼炎上に巻き込まれないためのルール
炎上に巻き込まれないためには、基本的なルールを作っておきましょう。

・理解できない相手と無理にやりとりをしない
・激しい表現を使う相手とやり取りしない
・自分が感情的になっていると感じたら翌日まで投稿を控える
・議論に入り込みすぎていると思ったら一度距離を取る
・世の中やネット上の話題にいちいち乗らない
・情報発信元を確認せずにシェア・拡散しない
・自分や他人のプライバシーに関わることを発信しない

などです。いずれも、日常生活においてトラブルに巻き込まれないようにすることと同じです。

他の人が炎上している話題をみて、他人事と思うのではなく、自分だったらどうするか?今後、どんなルールでやるべきか、考えるきっかけとするように致しましょう。

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