Tくんは小学1年生の男の子

先日「親子でアトリエ体験」に
参加してくれた時のお話です

「ここにあるものを自由に使って
　好きなものを作っていいよ」

工作好きなTくんは
突然与えられた自由に戸惑うことなく
段ボールコーナーにまっしぐら
すぐに製作を始めました

彼が作ったのはロボット

家でもロボット作りに夢中な彼は
「今日はこんなものを作りたい」
と考えて来てくれたみたい

段ボールにどうやって
ロボットの足を取り付けよう？

悪戦苦闘していた彼は
少しイライラしてこんな言葉を発しました

「こんな勉強今まで1回もしたことがないから
　どうやったら足が付けられるのか
　わからない！」

私たちは思わずニヤリ

だってこの言葉が出たということは
自ら答えを見つけるチャンスが
やって来たということ

だから私たちは彼の言葉に

「そっか～」
「じゃぁどうやったら
　取り付けられるかやってみよう」

と声をかけて
彼の行動を見守りました

そしたらね
彼はブツブツ言いながらも
いろんなパーツやガムテープなどを手に取り
組み合わせてみたりしながら

あの手この手と試行錯誤を繰り返し

自分の力だけで
ついに段ボールに足を
取り付けることに成功したのです

自分が作りたいものを
形にしようとする彼の意欲と根気は
素晴らしかった

彼はこの他にもたくさんの
こだわりを持って
ロボットを完成させました

中でも私が着目したのは
ロボットのボディに描かれた絵

この絵にはきっと
彼のストーリーがいっぱい
詰まっているのだと思います

そして
この絵の下の部分が
何だか迷路っぽく
見えるのは私だけでしょうか

迷路って脳みそに
形が似ていると思いませんか

子どもの脳が急速に
成長しているこの時期に
迷路の絵を描きたくなる子が
多いと聞きます

Tくんの頭の中の構想が
こうやって少しずつ形になっていく
この絵は彼にとっての設計図
なのかもしれません

彼の表現力は
これからどんな風に
グレードアップしていくんだろう
想像しただけでワクワクします
可能性は無限大！

子どもが自由に描いた絵の中には
その時の興味関心と
成長過程の様子が
いっぱい詰まっています

こんな風に絵を通して
子どもの心の成長を
キャッチすることが出来たら
素敵だと思いませんか？

にじいろBOXは
ただいま
子どものアトリエの定期開催を計画中です

画材や色や形など
美術表現の心理的効果に詳しいスタッフが

お子さんが作ったものだけでなく
作る過程での様子を見て感じた
心の状態や育っている能力について
お伝えします

子育てをしていると
つい他の子と比べてしまい

「この子は成長しているのだろうか」

と不安になったり

「この子はいったい何を考えているんだろう」

「最近元気がないみたいだけど
　ちゃんと発散出来ているのかな」

といろんなことが心配になったりしますよね

定期的に通ってもらうことで
お子さんは自分の中にあるものを
外に出していくのが上手になります

そして
お子さんの心の成長の過程を
美術表現を通して知ることが出来たら

保護者の方も子育てへの不安が減って
お子さんとの接し方も
違ってくるかもしれません

私たちは
にじいろBOXの子どものアトリエを
保護者の方と一緒に
お子さんの心の成長を見守れる場に
していきたいと思っています

準備が出来たらまたお話しますね

にじいろBOXの活動内容は
こちらのFacebookページでご覧いただけますhttps://www.facebook.com/nijiirobox

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ありがとうございます