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ドライヴ🎬オンリー・ゴッドとN・W・レフン監督

『ドライヴ』っていう映画お好きですか?(観ていない方は、ゾッとする映画を探している方だけにおすすめ。3回は血が流れ、グロテスクな場面あり。観てもゾッとしなかったのであれば良い印象の方が上回ったのだろうし、同監督の『オンリー・ゴッド』も不快に感じないはずというのが私の見立てであります)
私は両方の映画のどの立場の人にも共感できなくて、感情移入しなくても魅力を感じたら鑑賞を楽しめると思うけれど、ただただ不思議な感覚だった。コレはどうつながっていくのだろうとかこの場面必要?と、気になって見続けてしまった。たぶん、常に疑問や考えることがあって退屈しなかったのだろう。神経質すぎるほど几帳面に整っている場面が多かった印象で、力を注ぎ過ぎて大切なものを壊してしまうこともあれば、自己中心的で粗雑な発想の人のふるまいも表現されている不思議な空間があり、見終えても爽快感や達成感はなかった。必要ないんじゃないかと私には感じられたような拘りの部分こそ監督の趣向として印象深く残った。
違う思考回路を持つ他者と関わるときのリアリティは伝わってきたといえるかもしれない…「え?こんなことする?」と感じるところがそのまま監督へのイメージにつながった感覚。
なんだかチグハグに感じるところも多かったけど、現実もそういうものかもしれない。どこを切り取って観るかで印象は変わるものだから。
ただ、この監督は自分の経験からリアリティを作り出そうとしているのか、やりたいことを強引に繋ぎ合わせているのかが私にはわかりづらかった。レフン監督は、

映画監督の父親、撮影監督の母親のもとに生まれ

とネットには記されていた(出典不明)けれど、業界では知られていることなのかな。経歴や下の記事を見かけて、監督自身が締切や制約に悩まされていることは伝わってきました。

『オンリー・ゴッド』は、作家主義の権化である『オンリー・ゴッド』で描かれた物語とテーマを要約してみよう。タイ王国の首都バンコクに、ボクシングジム経営を隠れ蓑に、違法なドラッグ・ビジネスを営むアメリカ人の兄弟がいた。ある日、性的な衝動をきっかけにして、兄は現地の少女を無残にも、なぶり殺しにしてしまう。そして彼もまた、ある男の手引きによって殺されることになる。事態の解明に乗り出した弟ジュリアン(ライアン・ゴズリング)と、信じがたいほど口の悪い差別主義者である母親(クリスティン・スコット・トーマス)は、バンコクの街で裁きを執行し続ける謎の男にたどり着く。


関係ないと思うけれど、不思議な感情で続きを見てしまう感覚が似ていると思ったBonoboというアーティストのMUSIC Video↓
次の場面はどうなるの?と感じると見続けてしまうのかも……


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