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#2.美味しい世界。

古代の人々は、世界を表す為に

“気“と言う概念を生み出しました。

そして、
その働きを次の様に定義しています。


気とは…

対象のモノを

動かし、

温め、

内包し、

防ぎ、

変化させる

これら5つの働きをもつ

“全てのモノ“

それが、気です。


現代では科学が発展して、

運動エネルギー、熱、電気、磁気、分子間力、素粒子…などなど

様々なモノが、働きを行うことが
分かってきています。

そして、具体的にどんな事が起こっているのかを語ることが出来る様になります。


全体として“氣“を定義する事ができます。


これをケーキに例えてみましょう。

新鮮な苺の果実本来の酸味と甘み

ツノが立つまでかき混ぜた
卵と砂糖が生み出すクリームのコク

丁寧に攪拌し焼き上げた
スポンジの柔らかさ


それら全てが合わさって

“美味しい“になります。

それを感じる事が出来たケーキは、

もはや“気を纏っている“と言えます。

更に、

このケーキを作った人物が、

実は6歳の女の子で

母親の誕生日の為に、

お小遣いを貯めて、

材料を買って、

本で調べたり、

お婆ちゃんに聞いたりして、

何度も何度も失敗を重ねて

一生懸命作ったモノだとしたら?

きっと、

母親が食べた時に感じる
味は変わってくるはずです。

その小さなパティシエの努力によって、

このケーキは、

心を“動かし“

心を“温め“

“気の働き“を行うのです。


それは感情の問題だと主張する方もいる思いますが、

正にその通り、“感受性“の問題なのです。

気は、感じること、観測する事によって認められます。


カップに暖かいコーヒーを入れて

香りを楽しみ

ゆっくりと口に含み

酸味、苦味のそれぞれを

別々に一口ごとに意識して
飲んでみて下さい。

きっと違う経験が出来るはず。

口腔内には、
約1万個3〜4種類の味蕾があり、

その中の味細胞が
味物質を受容して興奮し,
ATPを放出すします。

それを顔面神経、舌咽神経等を通して
脳が味覚情報を感知します。

苦味を強く感じたり、
酸味を強く感じることは、

その対象にフォーカスすれば、
訓練次第で誰にでも出来ます。

意識的に青いモノだけを見ようとすると、自然に目につくのと同じです。


気とは常に意識と共にあります。

そして、

“美味しい“は様々な要素が作り上げる

1つの世界なのです。

#東洋医学
#氣
#料理
#自然
#健康










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