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映画『アポロ13 』レビュー


【NASA史上最悪の事故、最高の栄光】

アポロ11号が月面歩行に成功し
多くの宇宙飛行士達が同じ夢を見た
いつか自分もあの場に降り立ちたい
地球から月までの距離が一気に近くなった時代である

アポロ13号に乗り込む3人の男達も
また同じ夢を見て、夢と共に地球を飛び立った
そんな彼らに襲った事故
月面着陸は諦めるしかなく
地球に帰還できるかどうかも危うかった

アポロ11号の栄光ばかり目立ってこの事実は詳しく知らなかった。更に打ち上げ当時は全然注目されてなかった案件だった。月に降り立ってしまったら人々の関心は宇宙開発から遠のき、市民は月に夢を見ることを忘れてしまっていたようだ。そんな中起こってしまった不慮の事故。人々が急に騒ぎ始める。本来の意図では注目してもらえず、皮肉にも事故が起こったから記憶にとどまることとなった。

当時の宇宙での生活はかなり精神的にタフじゃないと過ごせないだろう。劇中に乗り込む宇宙船はかなり狭い。男3人が座ればほとんどスペースは埋め尽くされる。そんな状況下で約1週間命の危険と隣り合わせで過ごす。尋常ではない。宇宙飛行士がいかに訓練を受け、任務に挑み、遂行しているのか。半端ない

またこの救出劇はNASAの対策本部も貢献した。危機に対するアイディアを睡眠を削って考えたり、一つ一つの危機に対し冷静に判断し伝える。まさに一丸となって勝ち取った命。気になったのは皆んな白人の男性が職員であった点だ。時代的にそう描いたのだろう。しかしその裏では映画『ドリーム』で描かれたように名もなき黒人女性が活躍してる姿を想像すると胸が熱くなる。きっと現実にはこの危機に対し少なからず彼女達の力は必要だったはずだ。

NASA史上最悪の不慮の事故をスリリングかつエモーショナルに描いた今作。熱い闘志を秘めながら冷静沈着であり、時に切ない表情を見せるトムハンクスの演技が光りより飲み込める作品だった

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