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発達障害の子供を育てる親にできること


こんにちは。ぱぱハムです。
私は、唯一無二の人生経験をありのまま書くことで、読者に勇気を与えるnoteを作っています。
ぱぱハムの自己紹介とnoteへの想いはこちら↓

今回のnoteは、自閉スペクトラム症の診断を受けた息子を育児中の私が考える、発達障害の子供を育てる親にできること。
結論から言うと、目の前にいる子供を信じて今しかない育児を楽むことだと考えたのですが、私がこの考えにいたるまでの実際のストーリーを書いています。
ぱぱハムの人生経験をつづる唯一無二のnote第2弾!
ぜひ最後までご覧下さい。


発達障害の息子


私には小学3年生の息子と幼稚園年長の娘がいます。
息子は現在不登校です。
なにを隠そう私自身が小学校・中学校時代に不登校・ひきこもりの経験者。
そんな私に似た性格を持つ息子も「いつかは…」と覚悟していたのですが、その「いつか」は思いのほか早くやってきました。

息子の学校は不登校に対する理解があり、不登校になった初期から慎重に支援をしていたのですが、そのうちのひとつが、スクールソーシャルワーカー(以下SSW)の先生との面談です。SSWの先生は、息子が不登校になった原因を私達と共に1から考えてくださり、息子へのWISCウィスク検査を受けることを提案していただきました。

WISC検査とは、簡単に言うと子供の発達バランスを知る為の知能検査

息子はWISC検査の結果、境界知能いわゆるグレーゾーンであり、発達障害の傾向も多く見られることがわかり、児童精神科でのさらに詳しい検査を推奨されました。
児童精神科では自閉スペクトラム症(以下ASD)の検査PARS-TRパースティーアール を受けて正式にASDであると診断されたのです。

この時点での私は、どんな結果も受け入れる覚悟をしていたつもりでした。
しかし結果としてはっきり「息子が発達障害」と宣告されることは想像以上にショックな出来事で、この日は妻と共に涙しました。

後悔


息子のことをもっと知りたい想いから、書籍や医師からもらった資料を読み込みんだのですが、ASDについての理解が深まると、過去の行動を振り返って後悔することになります。

というのも、息子は学校に対して強いトラウマを抱えているからです。

まだ元気に登校していた頃、苦戦しているにもかかわらず厳しく宿題を強要したり、準備に手間取る際にはとにかく急ぐよう促しました。
今になって考えれば、ASDの特性があるために学校での集団生活にも戸惑うことが多かったと想像できます。

しかし私達両親はそれに気付かず、息子に叱咤激励を続けました。
それにより、息子の学校に対するトラウマは大きくなっていったのでしょう。

当時は当たり前と思っていたことが息子を傷つけていた事実は、悔やんでも悔やみきれません。

息子の育児でつらい部分


育児は妻と2人で協力していますが、時にはお互い子供達と離れてちょっと息抜きしたいこともあります。

しかし、私達両親と離れることを息子が極端に嫌がるため、常に私か妻のどちらかは側にいるという「ソフト束縛状態」が続いており、周囲からのサポートが得にくいところは息子の育児でつらい部分のひとつです。

また、「発達障害」というパワーワードは「うちの息子は普通というレールから外れている」という「喪失感」を時折もたらすやっかいなものと言えます。

その他、一般的なASDの特性でいうと
「刺激に弱い」=イベント会場やゲームセンターが苦手。
「興味のかたよりが強い」=友達と一緒に遊ぶことが苦手。
「場の空気や流れを読めない」=集団行動が苦手。
かたから外れると戸惑う」=初めてやることが苦手。
「冗談が通じない」=突然怒り出す。
などが息子にも当てはまり、日常生活には様々な影響があります。
ASDの知識を知るまでは、行動に対する疑問が多かったのですが、正しい知識を得ることで疑問に感じていた行動を受け入れることができるようになっていきました。

ほんわかエピソード


もちろんつらいばかりではなく、息子に癒されることもあるので、温和でやさしい息子の性格があらわれた、ほんわかエピソードを紹介します。

息子と2人で田んぼに行き、生まれて初めてオタマジャクシを捕まえた時のことです。
息子が「オタマジャクシからカエルになるところを観察してみたい」というので、捕まえたオタマジャクシを小さな水槽に入れてしばらく飼うことに。

すでに足が生えかけていて、1週間ほど観察を続けると見事にカエルになり、元の田んぼへ放しました。
息子には、飼った期間のわりにカエルへの情が育っていたようで、いつもより丸まった背中は寂しさを語っています。
「元気で長生きしてね」

しかしその直後…

「お父さーん!カエル見つけたー!」
息子が放したカエルは近くにいた虫捕り親子に見つかり、運悪く目の前で捕獲されたのです。
「やったー、このカエル持って帰る!」

喜んでカエルを飼育ケースに入れる男の子を見て、息子は無言で走り去り、座り込んで号泣。
「せっかく…仲間の近くに…返した…のに…」

この出来事をきっかけに妻と話し合い、我が家の正式なペットとしてハムスターを迎え入れることになりました。
息子は家族の中で誰よりかわいがり、毎日丁寧にお世話しています。

子供を信じて今しかない育児を楽しむ


発達障害の子供を持つと、先の見えない不安に襲われ、多くの困難に出会い、孤独で心がくじけそうになります。
しかし、それは育児に疲れ希望を失いかけた時にだけ自分が創り出す「悪い幻想」なんです。

そんな時はチョコパイを食べてひと息つき、サンドウィッチマンを見て笑い、平凡な幸せを感じることで「良い現実」を自分で創り出します。
「良い現実」の中で子供に目を向ければ気づきます。子供は宝物なのだと。

親にとっても子供にとっても発達障害なんて関係ないんです。
親は子供を愛し、子供は親を求める。

未来を心配して対策を考えることは大事。
難しい専門的な知識を勉強することも大事。

それでもなにより大事なのは、目の前にいる子供を信じて今しかない育児を楽むこと。

これこそが発達障害の子供を持つ親にできることだと、私は思っています。

最後に父より息子へメッセージ、私達のもとに生まれてきてくれてありがとう。あなたは私達の宝物です。

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