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パズルのピースを探して

日本の祝日は、私の仕事もお休みのため、今週は3連休だった。

どこかに出かけようかとも思ったが、前から読みたかった本を読んでみようと思い、この週末もずっと家でゆっくりしていた。(いつもです、笑)コーヒーとか好きな飲み物を用意して、ひたすら好きなものを読みふける休日。

ああ、贅沢。しあわせだ。

今回読んだ本は、こちら。

途中でやめられず、13巻全部読んでしまった。

主人公チェーザレ・ボルジアの人生はまだまだ続くのに、完結となってしまっていることがなんとも残念だが、漫画と言うよりは、歴史の参考書の様な情報量で、素晴らしい作品だ。
歴史好きの方にも、そうでない方にも、ぜひ手に取ってみて欲しい。
(こちらの感想については、また今度書こうと思います。)


さて、私は歴史が好きだが、高校の歴史の授業は赤点ぎりぎりだった。(笑)

どうしても、「誰が総理大臣だったか」、「XXX年に何が起こったか」、
と言った情報が頭に入ってこないし、記憶に残らない。。。
それに歴史の先生の発する声は何か仕掛けでもされているのでないかと思うほど、授業開始と共に、ものすごい睡魔が襲ってきて眠らずにいるのが大変だったのを覚えている(笑)

これらを覚えるのももちろん大事な事だとは思うのだが、高校の授業では「過去から学び未来に活かす」ために、
「なぜこのような事が起こったのか」
「この時この人物はどう思って行動したのか?」の様に、
「考える授業」が欠けていた様に思える。

まあ、受験のためにテストの点数を上げるための授業で、授業時間も限られており、レベルの違う生徒に教えるのだから仕方ないのだが。

授業では赤点レベルだった歴史だが、歴史を題材にした本やドラマを読んだり見たりするのはとても好きだった。

高校生の時に大好きだった本は、「ブルボンの封印」だった。


本やドラマだから多少の創作が入っているのは知っているけど、
「一人の人間の目を通してその時代を見て、生きる」ことで、
自分で考え、感じることができて、そこから学ぶことは多くあると思う。

そして、ある人物の一生を『生きて』みると、その中で色々な気づきがあり、気になったことは自分で調べてみる様になる。

あれ、XXXって人、どっかで聞いたことあるな?誰だっけ?
ああ、この時代、隣の国ではYY帝国で、XXXが王様だったのか。
え~、この人とこの人って実は親戚だったの?
自分がこの人だったらどうしたかな?

などなど、
どんどん発見があって楽しいから、自発的に知ろうとするし、考えてみる。

こうやって、一人の人物の人生を軸に、
他の情報を探して、知識として得ていく作業は、
パズルのピースを探し、あてはめていく作業に近い気がする。

そして、そのパズルが完成した時、自分もその時代を『生きて』いたことになり、「歴史を学ぶ」本当の真価となるのではないかと思う。

そして、それは、その過程も結果も心底楽しく、自分の糧になるものだ。

現在は、中世イタリアのパズルのピースを探しているところだ。

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