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リターンありきの短期的ギブは最大効率ではなかった?私の失敗談[中の人の独り言005]

私のいる業界、3月は年度末です。
この1年、骨折り損のくたびれ儲けと思わざるを得ないなと、自身の中で葛藤する事や矛盾に感じる事が多くありました。
この感覚は自分の中のどういった部分に問題があるのか、相手は私に何を求めていたのか。

それを考えるべく、以前から気になっていた
アダム・グラント著
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY
でも以前解説されていましたが
その他のYouTube配信者、noteを含むネット界隈でも
よく目にし、よく耳にする
そんな有名な書籍を一気に読み進めました。

本を読んで感じた事は、私のビジネス感で特にピントがズレている部分
その結果、自身が進んで自らの首を絞める結果になっていると感じた考え方が、浮かび上がってきました。

リターンありきのギブは正義であると思っていた

ビジネスを進めていて、私は保険を通じてお付き合い頂く事が最初の地点だと思っていました。

その為に提供できる価値は、惜しみなくやらせて頂きますよ。
但し見返りありきですよ、ビジネスってそんなもんですよね?

という感覚を自身の中に強く持っていました。
その行動を自分自身でテイカー的であるのかマッチャー的であるのかは明確に分類出来る自信はありません。

只、反対に人対人の部分で合う合わないが、かなり強烈に出てくる頻度が増えているなーという事に自分の中では薄々気付いていました。
この本を読んで「こんなつもりではなかったのにが起こるのは、なんで?」といった漠然としたモヤモヤがクリアになった様に感じました。

リターンありきの短期的ギブの弊害

リターンありきのギブとは一時的にギバーの仮面を借りる事。すると何が起きるでしょうか?
後々は私はテイカーなのか、マッチャーなのか、本来の属性に戻る。当然、属性のミスマッチを起こすという訳です。

例えば、私の仮面の下の属性がテイカーであるとした場合、ギバーだと思って寄ってきていたテイカーは、途端に不快感を露わにする。
ギバーだと思っていたマッチャーもまた、テイカーに嫌悪感を示す。あるいは制裁を与えようとする訳です。
成功するギバーは人を選ぶ。故にテイカーから離れていく。


次に、私の仮面の下の属性がマッチャーだとした場合、ギバーだと思って寄ってきていたテイカーとの付き合いの中に、こちらが我慢できない理不尽な要望を突き付けられる事になる。
ギバーだと思っていたマッチャーは、マッチャーだとしても付かず離れず距離感を保ちながら、お付き合いを続けてくれる。
成功するギバーは、マッチャーであっても可能性に賭けて、お付き合いをして下さる。


ここで自分の属性に明確に分類できないのは、あくまで仮面の下の属性は相手が決める事にあるからです。
但し、確実に私は性根の部分からのギバーでは無い事は確かです。むしろ私ギバーですから!なんて言える人いるのか...?

テイカー×テイカー= ×
テイカー×マッチャー= ×
テイカー×ギバー=  ×
マッチャー×テイカー= ×
マッチャー×マッチャー = ○
マッチャー×ギバー = ○

上記の組み合わせの内、継続したお付き合いが出来る可能性があるのは僅か2種類の組み合わせしかありません。これがリターンありきの短期的ギブを起点にする事の弊害だと感じました。

リターンありきの短期的ギブによる落差

リターンありきのギブをするという事は、見返りにこうあるべきだという要望を設定します。
すると、まず第一に自分の目が曇ります。
私でいえば、このギブの結果、保険契約を預けて下さる相手に都合の良い解釈が頭を駆け巡ります。つまり、相手の属性が見えなくなるのです。

第二に、相手にとってはギバーと思って付き合ったのに、実は違うという事が垣間見える様になります。この印象の落差は多くの場合、物足りなさとして歪みが生まれるきっかけになります。つまり、相手も同様に私の属性が見えていない中、付き合いを始めている事になります。

これが、ミスマッチの原因を生む原因であり、これでは誰も幸せになる事はないという事は明白ですよね。

自分がすべきマインドセット

顔が見える相手や、お会いできる相手は
いずれビジネスチャンスがあるのかもしれないといった淡い期待を抱いてしまうのも、悲しき性です。
それは、売り込みありきで自身のマインドが構築されているともいえます。
本書にもあった事ですが、そういった意味では、コンテンツとして文字起こししておく、ニュースレター等でお届けするというのは、どこかで誰かの役に立つかもしれない。
そして、私も自分の都合を起点にして、目の前の事を追い掛けるという行為から長期的に情報をお届けする事へシフトできる

ニュースレターやnoteといったメディアが
まず私のマインドと行動を変えるきっかけかもしれないと思って、情報を発信する理由を自身の中に再確認できました。

あのお客様は自分の何に賭けて下さったのか?

この本を読み終わった後に感じた事は、私を応援して下さっている方々の顔ぶれを思い浮かべると間違いなくギバーという方々ばかりであるという事に気付きました。
どの社長も、自分のプロフィールをしっかりと知っていて、ニュースレターを始めた時に「いいじゃんこれ!」と言葉に曇りなく言って下さった事を思い返しました。いつ私からコンタクトを取っても、邪険にせず、しっかりレスを下さる事、本当にありがたい限りです。

こういった人間性に賭けて下さった方々にお応えする為にも、最低限マッチャーでいるべきで、その為にもリターンありきの短期的ギブへの拘りをやめるべきだと思いました。

ただでさえ保険は、損得のゼロサムゲームの様に捉えられがちです。
正しく、保険と付き合う為には、実は保険以外の知識や考え方を持つ事も大切です。
保険というミクロな視点だけではなく、ヒト・モノ・カネという少しだけマクロな視点から、どこかの誰かにとって役に立つコンテンツを発信していきたいです。

スタンスやポジションを明確にする事も大切ですが、短期の成果に目を曇らせない様にするって大切ですね。

怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。

――フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』

3月で33歳になりました。
3並びのさわやか3組(世代的に分かる人には分かる)の道徳心で、4月の年度始に向けて準備します。
3月が年度終わりの会社様も多いと思います。税理士の先生や会計士の先生も、個人の確定申告がようやく終わり、決算を迎える法人さんの対応に忙しい時期かと存じます。心身ともに健やかにありたいですね。

ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。
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