乙女日和、ロケハン日和
山崎まどかさんの『乙女日和』という著書には、1年を、乙女として味わい愉しみ尽くす術がすべて書かれていたので、乙女として、実践し記録しています。
3月の項は、ロケハン日和ということで、
どうしたものかとまずは途方に暮れました。
「もしこの場所で映画が撮れたら……」
というお散歩テーマを持つとのこと、
これはなかなか想像力を駆使しても難しかったのです。
まどかさんのように、
このシーンがリメイクされてこうやって、
女優さんはあの人で……などの妄想が、
映画の知識の乏しさゆえか、
なんとも浮かばないのです!!
このさい、私は自分が
映画のヒロインになることに決めました。
もう、3月だけでも!無理矢理に!
意地でもなりきる!!
で、その結果、
この3月がかなり楽しい特別なものになったことを、ここに報告いたします。
まずエリック・ロメールの映画を見まくり、
パリの街で楽しみ、悩み、踊り、歩き、討論し、哲学するパリジェンヌの姿に触れ、
パリでは無くとも私は自分の暮らす街で、
こんなふうに自分自身を楽しんでみようと決めました。
必要なのはフットワークの軽さと、
それに拍車をかけるには
やっぱりフラットシューズ♪
今月は、雨でもアクティブに出かけ、
夜も直帰するよりレイトショーで映画を見たり、今までのどの月よりも、街と自分自身を楽しめた気がします。
気分を盛り上げるために
音楽もパリの曲や映画のサウンドトラックを聴いたり、あとは日常を映画に変えてくれる音楽もたくさん見つけました。
J-POPだと、西野カナの
「LIGHTS, CAMERA, ACTION」が万能です。
聴くだけであっという間に気分は映画のヒロイン。いろんな映画に関するロマンチックな歌詞も素敵。
映画のヒロインになりきってみると
いい効果がたくさんありました。
まず、化粧がよれてきたりしたら、
すぐに直さなくてはなりません。
崩れた化粧でスクリーンに出ているヒロインはいませんから。
そうすると、自ずといつの瞬間も可愛さをキープできます。結果的にそれがフットワークの軽さに繋がったりもします。
日々のコーディネートも〝衣装〟と思ってみると、適当に決めれる日など、なくなります。
古いものではなく
新しいものを揃えようと思えます。
大切なセットである部屋にも、花を飾ります。
映画のシーンに相応しいランチを選んだりします。
ふとした瞬間に「女は女である」の
アンナ・カリーナみたいにウィンクしてみる。
ミュージカル映画みたいに、
不意に、その時の気分の曲を歌ってみる。
(人がいないところ限定です。ある晩、誰もいないと思って信号待ちしている時に歌ってみたら、気づいたら後ろに人がいてたいへんに気まずかったのです。けどこんな時こそ映画精神を思い出して、誰もいない方へ向かってウィンクしてみました)
そうしていると呼応するように
日常がどんどん楽しく
ドラマチックになっていくことは、
本当に不思議。
新しい試みで過ごした3月が
あまりにも特別な月になったものだから、
この映画ごっこ、4月からも続けて
過ごしていこうと思います♡
本当に、日常がキラキラの舞台のようになるので、大人女子に相応しいごっこ遊びです。
とりあえず、4月からの衣装を
またいくつか新調しようと、ワクワクしています。