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お子様ランチの境地。【ショートショート】

僕はとある酒場にいた。
「今回はどんな所を冒険してきた?」そう仲間に尋ねられる。
「今回は洞窟。」
「ほう、どうだった、何があった。」仲間は興味津々だ。

「洞窟の奥は…お子様ランチだった。」

その言葉を聞き、仲間は怪訝な顔で首を傾げた。
「お子様ランチ?」
「そう、あれは紛れもなくお子様ランチだった。」

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人類未踏の地と名高い島の洞窟。洞窟は入り組んでおり、分かれ道を直感で突き進んでいく。

辿り着いた先は広大な空間と下一面に広がる白い大理石。

左には、無数の丸い岩でできた小さな山。その上に突き刺さる旗。誰か来たのか。岩山は横から差す光で夕焼け色に輝いていた。

右には低く生い茂る緑が3本。
その手前には乱雑に置かれた木材が12本と茶色い大きな岩が2つ。
何より不思議だったのは、人工物と思われる赤い大きな球体が1つ。

そして奥の祠にはプリンが1つ供えられていた。

入口へ戻り俯瞰する。
そこは、どう見ても『お子様ランチ』としか言いようがなかった。



【410字】

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たらはかにさん(毎週ショートショートnote)

▶︎ 今回のお題は
【洞窟の奥はお子様ランチ】のお題で、【冒険小説風】ショートショート


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メインの小説はどうでしたか。

この後にデザートでもいかがですか。

ということで、私がこれを書くに至った経緯や意図、その時の思いや感情などを知りたいと思った方はぜひ以下リンク先の『お子様ランチと410字。【デザート】』を読んでみてください。

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