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【Interview #010】失敗できないことが一番の失敗。渡英で殻を破った、エンジニアの覚悟

マーケティング会社の人事、ヘルスケアテック系企業のエンジニアを経て3Sunnyにジョインをした吉岡さん。エンジニアに転職した背景や3Sunnyの開発文化、今もなお成長の糧となっている留学時のエピソードについて伺いました。

無から有を生むエンジニアに、ずっと淡い憧れを抱いていた


━━━━━吉岡さんさんの今までの経歴をざっくばらんに聞かせてください。

学生時代の就職活動では、①裁量権のある中小企業かベンチャー、②何かに対し特化している企業、という2つの軸を持ち自分に合う企業を探していたところ、ご縁がありデータベースを活用したマーケティング企業に入社しました。

総合職とは聞いていたものの、てっきり営業をするのかと思っていたので配属が人事部に決定した際は驚きました(笑)。

人事として順調にキャリアを積んでいる中、入社2年目で上司が異動となり、採用業務すべてをを僕一人で動かすことになりました。当時は自分で人事系のセミナーや本を読んで情報収集し、実際に業務でアウトプットしながら業務をしていました。

求めていた裁量を持って活躍できる一方で、人事をしている方であれば誰しもが悩むことでもある「新入職員が感じる入社後のギャップ」にぶつかり苦労していました。

選考という短い時間の中では会社のすべてを伝えるのは難しく、現場と選考で説明する内容との乖離、僕と役員の考えの乖離を感じはじめ、ジレンマを抱えるようになったんです。

このときに徐々に違う職種で仕事をしたいと思うようになりました。

━━━━━エンジニアに転職しようと考えた理由を教えてください。

改めて本当にやりたいことは何だろう?と考え深堀りをしたところ、①何かを作ること・改善すること、②読むこと・書くことが好き、③言語が好き、という3つの軸が出てきました。

元々僕が英文科を卒業していたため言語自体に興味がありましたし、無から有を生み出すエンジニアはまるで魔法使いのような存在だな…と淡い憧れを抱いていたんです。

プログラミングは全くの未経験のため転職するにあたり、平日3時間、土日は8〜10時間、旅行に行っている間もプログラミングを学ぶなど、どっぷりプログラミングの世界にハマっていきました。

社会人4年目を迎える頃、3ヶ月掛けてポートフォリオを完成させ、①裁量権のある中小ベンチャー企業、②今伸びている業界かSaaS、③ReactやVue.jsなどのモダンな言語で開発を行なっている、の3つの軸を持ち転職活動を開始しました。

その結果、ご縁がありヘルスケアテック系企業にエンジニアとして内定をいただきました。

━━━━━実際にエンジニアとして働いてみて、いかがでしたか?

初めてエンジニアとして働いた時は、個人開発とは比にならないほど求められるレベルが高く衝撃を受けました。応用力がないとエンジニアは務めらないなと、プログラミングの世界の厳しさを改めて痛感しました。

とはいえ、コードを書くのは大好きですし、1人で開発をするのではなくデザイナさんと協力しながら進めるため、チームでより良いものを開発できる楽しさを感じていました。

必要とされる技術を学び終えて応用できるようになった頃、徐々に「開発の文化」に違和感を感じるようになったんです。

コードに例えれば、「動いたらそれでいい」というのが企業全体の判断のため、全くテストコードを書かない社風だったんです。

他社のエンジニアさんに話を聞くとコードの質や処理スピードを求めるケースが多く、「この会社にいて自分の技術力は上がるのだろうか」と不安を感じていました。

副業でも構わないので他社の開発を見てみたいという気持ちが芽生えたのと、ちょうどそのときに上司が業務の棚卸しをするよう勧めてくれたこともあり、腕試しのつもりで転職サイトに登録したんです。そこで3Sunnyと出会いました。

家族の退院調整・施設探し経験が、3Sunnyの描く未来と重なる


━━━━━3Sunnyの出会って、どのような印象を持ちましたか?

3Sunnyで入退院調整『CAREBOOK』の話を聞いたときは、僕のバックボーンと精通する内容が多くとても共感しました。

実は、以前祖父が闘病していたのですが、手術は成功したものの退院調整に時間が掛かり、その間に肺炎になって亡くなってしまったんです。

また、祖母の施設探しにも家族皆で苦労したエピソードもあり、僕の今までの背景と3Sunnyとの親和性の高さを感じました。

3Sunnyと出会ったことで僕の原体験を改めて見つめ直した結果、「ここに転職したい」と強く思うようになったんです。

━━━━━開発における前職と3Sunnyの違いについて教えてください。

前職の開発との違いは、スピードです。

CTOの矢澤さんが全体を見ながら改善点の勘所を押さえて開発を促進してくださるので、人数以上の改善・パフォーマンスの向上・コードの質が担保され、PDCAを高速で回せているのだと感じています。

前職ではとりあえずコードを書いたら「えいや!」と投げている状況でしたが(笑)、3Sunnyの開発では長期的な目線を持ち、本質や目的を考えて実装を行い、セキュリティの視点を含めて開発を進めている点も、前職との大きな違いだと思います。

コードについてですが、できるだけシンプルなコードを書くように意識していいます。実はこのシンプルに書くことが最も難しく、「処理内容がわかりやすいだけではなく、再利用がしやすい・楽に管理ができるという点を意識して書いています

3Sunnyの開発ポリシーでもある『Less is More(ひとつひとつの要素をとことん思考し続けて決める)』を常に意識し、ニーズを満たしつつも、洗練された使いやすいサービス開発を心がけています。

開発チームだけでなく、カスタマーサクセスチームを含めた定期的なミーティングで現場の生の声を聞けるのが嬉しいですね。

改めて「良いプロダクトである」という実感を得るだけでなく、改善すべきポイントにも気が付くことができ、チーム皆で深堀りができています。

3SunnyのSpritの1つでもある「圧倒的現場主義」がまさにチームに浸透していると思います。

個人的な目標は、『CAREBOOK』を医療介護業界のインフラにすること。現在は急性気病院と慢性期病院の導入が進んでいますが、今後はさらに介護施設への導入に向け、よりよい開発を進めていきたいです。

渡英経験を胸に、何度でもバッターボックスに立ちたい


━━━━━3Sunnyはどのような人が合うと思いますか?

指示待ちではない人、知的好奇心が強い人が合っていると思います。

3Sunnyでは方向性が合っていれば、やるやらないは基本的に個人に任されており、自由に選択することができます。「あれやりたい!これやりたい!」というスタートアップマインドを持つことがとても大事だと思いますね。

スペイン旅行の際で撮影したお気に入りの写真2枚。僕にとって旅とは「当たり前」や「常識」から抜け出すための大切な時間です。

さまざまな業務において自由である一方、自分がやることを決めて仕事するので当事者意識と責任感を持つことができる人が活躍できる場所だと思います。

会社全体の社風としては、業界、会社やプロダクトをより良くするためにはどうするか?という点に対しメンバーがしっかり意見を持っている点が特徴ですね。

ジュニア層が提案した際には、シニアメンバーが話を導いてくれたり諭してくれたりするため、自分自身で考え、立ち返ることができる環境です。

尖ったり感情で動く方がいないため心理的安全性が高く、メンバー皆が建設的に話しながら同じ方向に進んでいる安心感があります。

━━━━━今の仕事に活きているエピソードはありますか?

幼い頃から両親が洋楽好きでマイケル・ジャクソンやビートルズなどに親しんできました。

物語が好きだったこともあり、自然と英米文学に興味を持つようになりました。高校生のときにJ・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んで衝撃を受けたんです。

実は僕は昔から恥ずかしくて自己開示があまりできない性格で、怖くて失敗することができなかったんです。この本のおかげで弱い気持ちをさらけ出すこと・等身大の自分を見せることの大切さを学べたと思っています。

大学3年生のときにイギリスに留学したのですが、そのときの経験がさらに失敗への寛容さを自分に与えてくれました。

当時、幼稚園児のような英語しか話せなかったのですが(笑)、異国の地で恥ずかしがっていたら生きていけないですし、「やるしかない環境に自分を追い込む」ことが「失敗に対する恐怖を克服すること」だと痛感し、覚悟することができました。

人生において「失敗できないことが一番の失敗」だと思うんです。

社会人になっても挫折にぶつかる度に何度もそう思いましたし、この経験に救われてきました。バッターボックスにどんどん出て失敗することが最短で成長できることだと感じています。

3Sunnyでもこのエピソードを胸に何度もバッターボックスに立ち、これからも一歩ずつでも成長できたらと考えています。

(終)

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