見出し画像

7,000円で手に入れた安心と不安 (保育園と香害)

夜の緊急ドライブをコドモとした。行き先は京都府立医科大学附属病院(以下、府立医大病院)。

発車に至るまで3本の電話をした。


3本の電話

まず、京都市急病診療所。「4歳のコドモが目の痛みを訴えています」と伝える。「目以外に症状はありますか」の質問に「ありません」と正直に回答。小児科のみの夜間診療なので目だけの症状では診られないとのこと。代わりにひとつの電話番号を教えてもらった。

2本目の電話は診療科に応じた病院を紹介してくれるところ。正式名称はわからない。電話番号しか書き留めていないし、焦っていたので記憶に残ってもいない。居住区を答えて紹介されたのが府立医大病院だった。

そして府立医大病院への電話。京都市急病診療所のように連絡なしで行けるところではないらしい。三回目の「4歳のコドモが目の痛みを訴えています」。クレームが多いのだろうか。紹介状がない場合まず5,500円かかること、待ち時間がわからないこと、検査はできないこと、応急処置しかできないことなど、なんども念押しされた。

新型コロナウイルス感染症対策のため本人(コドモ)と同行者(ワタシ)について電話口での問診があった。体温やら体調やら外出先やら。

こうしてめでたくと言うのか、診てもらえることになり府立医大病院に向かった。


受診した理由

夜間にも関わらず受診を希望した理由はふたつ。

ひとつはコドモの訴える内容がわからないから。「痛い」と言うからには異変があるには間違いない。疑っているわけではない。ただ、痛い・かゆい・違和感があるの線引きが不明。言い方を変えて確認を試みたが、どのように痛いかなどの感じ方を言葉で表現するのは難しいらしい。

もうひとつは「化学物質が原因だったら・・・」と頭をかすめたから。この春、保育園のクラス替えをきっかけに、柔軟剤か合成洗剤の香りを自称化学物質過敏症(←あえてこう書く。詳細はまたの機会に)のワタシは検知した。

保育園にはすでに相談中(←これもまたの機会に)で想いも考えも受け止めてもらっている。しかし、香りの形をした化学物質がある環境で日々生活していることには変わりない。

この状況下でなければ、「目が痛い」に対して様子を見たかもしれない。素人目にだが腫れる、異物が入っているなどは確認できなかったし、「痛いー!!」とコドモが絶叫したわけでもないから。親しいひとは知っているが、そもそもワタシは病院へ積極的に行くほうではない。

「もし化学物質が原因だったら・・・」と頭をかすめた瞬間、「症状があるときに診てもらわないと」と思ったのだ。


7,000円で手に入れた安心

夜道は空いていた。夜道の運転は特に慣れないのでいつも以上に慎重に運転したつもりだがすんなり到着した。

目に傷がないことを確認をした上で眼科の医師が言った。

「まつ毛が目に当たっています」と。

ま、まつ毛?! なんと今回の原因は本人の下まつ毛が目に当たることが原因らしい。当たり具合によっては目に傷ができる場合もあるそうだが傷もないので、できることは特にない。成長につれて当たりにくくなるのを待つそうだ。紹介状を書いてもらい府立医大病院眼科眼形成専門医師の診察を受ける選択肢はあるそうだが、診る限りでは経過観察になる可能性が高そうとのことで辞退した。

各段階で「心配性の母」と陰に陽に扱われた気もするが、無事診察を終えた。保険外併用療養費(選定療養費)5,500円に診療代が加算された7,000円を支払って病院を後にした。

7,000円で手に入れた安心・・・。原因は本人のまつ毛・・・。

お世話になった医療従事者のみなさん、ありがとうございます。


7,000円で手に入れた不安

今回の経験で自覚した。コドモの化学物質過敏症の発症に怯えている、と。「心配だな〜」のレベルではない。

ここから先は

128字
有料部分では興味本位で読まれたくないことや心情を綴ります。本気で読みたい方や応援してくださる方にご購入いただけたらうれしいです。

保育園で直面している香害について。著者は自称化学物質過敏症。症状の有無は関係なく化学物質を吸って触って食べて体に蓄積させている危険性を問題…

「毎日のちょっとずつでわたしが変わる、社会が変わる」につながるインプットや活動に使わせていただきます!使い道はnoteでお伝えしますね。