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#Day090 日々の生きづらさ〜社会不適合者生存戦略〜

僕は双極性障害、いわゆる躁鬱病だ。
社会人4年間で3回の休職、2回の転職、そして1回の解雇を経験している。
発症は大学1年生の頃で、講義に出ないで図書館で独り泣いていたこともある。

このエッセイで紹介したい生存戦略は大きく分けて3つ。

「70%ルール」
「健康的な生活リズム」
「ネガティブを言語化しない」

それぞれ簡単に解説していく。

まず「70%ルール」について。

これは、特に躁状態の時に気をつけたいもので、躁の時は自分でブレーキをかけない限り120%のエネルギーで突っ走ってしまう。

なぜなら躁状態というものは、気分が異様にハイになり、アクセル全開になるからだ。
なので、鬱に落ちた時とのパフォーマンスの差を考慮して、躁であっても70%までの力で仕事やプライベートを過ごすことにしている。

次に「健康的な生活リズム」について。

これは言わずもがな、健康な人でも意識した方が良いことだが、躁鬱病をはじめ、多くのメンタル疾患では特に重視されるものだ。

かかりつけ医にも、「遅くとも24時には寝て、8時間睡眠くらいで起きてください」「出来る限り日光に当たってください」と再三言われている。

正直、言われたことを徹底できているわけではないが、確かに日光に当たる日は気持ちも安定する。

最後に「ネガティブを言語化しない」について。

鬱になると頭の中にネガティブなことがたくさん浮かんでくるかと思うが、ここで決してその感情を言語化してアウトプットしてはいけない。

エンタメ性を持たせて「作品」にするなら良いかと思うが、SNSの「病み垢」のように、ただただ病んでいる感情を垂れ流すのはおすすめしない。

なぜなら、言語化することでその感情が固定化されたり、さらにネガティブな感情が広がってしまうからだ。

僕自身も、以前ネガティブなことをXでポストし続けていたことがあり、周りに心配されてしまったし、鬱も深くなってしまったことがある。

これらを意識していても、職場の人間関係が苦手だったり、訳もなく泣き崩れてしまったり、劇や映画、ライブで途中退出したりと社会不適合者エピソードはかなり蓄積されてしまっている。

世界は圧倒的にマジョリティ向けに作られているので、僕らマイノリティ側は多少無理をして、マジョリティに合わせるか、上手く自分が生きやすい「隙間」を見つけて生活していくしかないと思っている。

なので、僕はこの病を受け入れ、「隙間探し」をしていく。

それでは、今回はこの辺で。

自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。